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■漫画感想

読んだ漫画の適当な感想を置いています。2010年12月以前初巻発行タイトル対象。

内容説明

2010年12月以前に初巻が発行されたタイトル対象。
2011年1月以降初巻発行タイトルは漫画感想2をご覧ください。
トラックバックやコメントは現在受け付けておりません。コメント等はブログのほうでお願いします。
2007年7月にスクリプトを移行したためサイト更新記録と月別一覧の更新月が違う場合があります。
詳細は漫画感想概要をご覧ください。一部ブログ再録あり。

インデックス

作品名|あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら・わ行
著者名|あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら・わ行
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最近の更新エントリー(30件)

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出前姫 民話ボンボン / 吉田戦車

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食堂王国・あわび王国にギリギリ王国から出前の注文があり、王国の跡取りである出前姫は、父王の作った料理をギリギリ王国へ運ばねばならないという。出前の食事に群がる妖怪たちをかいくぐり進む出前姫の旅路の物語。
えーとうまく説明できなくてすいません。料理を主軸にしたお使いならぬ出前RPGといった雰囲気のお話。
主人公はとある国の王女様。王族らしい高潔さとけっこう庶民派な気質を兼ね備えたキャラ。彼女の国は料理が有名で料理の注文が入れば王自ら料理を作り後継者がその国に一人で出前をするという慣わし。
ということでとまどいつつも慣わしなので料理を持って、(人間が同行できないというので)妖術師の魂のかけらのお供と共に出前の旅に出るという展開。料理目当てで襲う妖怪とか、昔出前に出てうっかり妖怪になってしまった実兄との出会いとか、野望を持つラスボス的妖怪との対峙とか、かなり読み応えがありました。
物語自体はわりとしっかりした構成に、著者らしい脱力したノリとナンセンスさなど独特の雰囲気がいい感じに融合しています。
童話とかドラクエとかが好きな人にはお勧めの作品。著者のカラーであるちょいキモいデザインの登場人物たちが許容できればですが。王子の妖怪スタイルにはちょっと涙が出た・・(笑)
主人公の有能なフォロー役の妖術師の女性と、主人公や王子のさりげない王族口調にかなり萌えました(いやほんとに)

吉田戦車
ビームコミックス全1巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

GAME OVER / 水谷フーカ

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とあるきっかけから恋人同士になった中学生の男の子とOLの恋人たちを描いたGAME OVERをはじめ誘拐のすすめ・けだまのケーキ・きのうけんかをしました・を収録したハートフルラブストーリー集。
「GAME OVER」
会社に向かうバスの中で男性の隣に座り自分を二度見させたら勝ちという密かな一人ゲームを楽しむOL。暇つぶしにはじめたゲームは百発百中だったが、自分を見ない中学生男子が現れる。ムキになるOLは男の子に対し次第に意識をしはじめ・・。初々しい駆け引きから彼氏彼女の仲になり結婚に至る間のある日の情景を描いたシリーズ。
大人の余裕を見せたいけれど相手を前にすると余裕がなくなる年上の彼女、子供らしい独占欲と大人顔負けの余裕さとまっすぐに彼女を見る年下の彼氏。
互いにコンプレックスを持ちつつもほのぼので穏やかな空気を纏う2人の空気がすごくすきでした。
「誘拐のすすめ」
元気な男の子は大好きな女の子と付き合うため女の子が大事なお兄さんと勝負して負かそうとするが。かわいい恋愛コメディかと思ったら、いったん崩れた家庭がやり直すドラマでもあった。コミカルさとかわいさとせつなさが良い具合にブレンドしてるなあ。
「けだまのケーキ」
とあるケーキ屋さん。ちゃきちゃき娘の店員と、腕はいいけど気弱で小さい生き物な店主のほのぼのハートフルなお話。いいコンビというのはこういう2人のことを言うんだろうなと思ったり。
「きのうけんかをしました」
2人の女の子のお話。仲良しの2人は同じマフラーをするのが常。ちょっとした喧嘩の次の日、片方がちがうマフラーをしてきてもう一人はショックを受ける。思春期の女友達てこういう一幕ってけっこうあるんだろうなあ。なんとなくお手洗いをいっしょにいくノリというか(それとは違うか)ああ、女の子って可愛い。

水谷フーカ / 白泉社全1巻
ジャンル:少女・恋愛・ハートフル / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

7と嘘吐きオンライン / HERO

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ツイッターを題材にした「7と嘘吐きオンライン」人の評価を紙に書いた言葉として見える少女の話「レッテルのある教室」絵の道を目指す少女の不思議な体験「臆病色にひかるキャンバス」を収録した作品集。
サイトで発表された短編の書籍化かな。もちろんWEBで見るとタダなんですが書籍の形として読みたかったのでうれしかったな。
「7と嘘吐きオンライン」
本家twitterでもtwitterの特性を十二分に活かした青春ものとして高い評価を得ていたタイトル。たしかにどこぞのドラマよりうまいと思います(笑)
内向的な女の子が、暮らすではやっているのでなんとなくはじめたtwitter。名前を間違えられたことをきっかけに名前の七島から7の数字をアイコンにした。
学校のことをつぶやくうちにフォローされるようになり、マリというリプライを飛ばしあう友達もできた。でもリアルではあいかわらず内向的なままだしクラスメイトをフォローする勇気も持てなかった。
そんな中、クラスで人気者の少年が自分が「7」だと認める。吃驚するもそのまま少年の嘘にのっかるかたちで発言を繰り返す主人公だが・・。
ジャンル的には青春ものだろうけど劇的なものは少ないです。なんてことはないやりとりや心情や行動を積み重ねて構成されていてそれがかえってリアルというか。
少年が嘘をついた理由とか、別の人格になりきれるオンラインの世界とか、嘘を知りつつあわせる主人公の心情描写とかマリと7とのやりとりとリアルのやりとり、とかが見所かなあ。じわじわっとくるという印象が強い。
「レッテルのある教室」
他者が他者に感じる評価を紙に書いた言葉として知覚できる少女が主人公。まさに「レッテルを貼られている」状態がそのまんま見えるという感じ。それゆえに他者によい印象を与えるようがんばっている少女と根暗など散々な評価を受ける少年のお話。主人公の気の使いっぷりがものすごく疲れました。他者の評価ってやっは気になってしまうかなー。見えるなら特に。自分ってどうあるべきかというぐるぐる考えてしまうところとか共感を覚える人が多そうな。
「臆病色にひかるキャンバス」
絵の道に進もうと母親に告げるが趣味でとどめられないのかといわれてショックを受ける少女。だってお母さんはいつも私の絵をすごく褒めてくれたのに。協力してくれると思ったのに。思い付きじゃなく真剣に考えて告げたのに。そんなもやもやを抱えて外に出た主人公は一人の少女と出会う。
うまくやろうとすると返って味を殺しちゃうみたいなものは確かにある。芸術系を目指すもしくは食い扶持にしている人の話ではほぼ必ずぶつかる壁じゃないかと思ったりも。勝手な想像ですが。
まあ将来に対する不安と希望という題材を自然に描いた良作。本当にするっと感じられるというか。
携帯にまつわるコネタは面白かったなあ。確かに多機能すぎて知らなければ電話じゃないよなw

HERO
ガンガンコミックスオンライン全1巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・青春 / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

あさりよしとお短篇集 毒入り <カプセル篇> / あさりよしとお

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著者の単行本化されていなかった短編・中篇を収録した作品集。タイトル通り、著者らしいエッジの効いた風刺かつシュールな内容。「メッチェンファウスト」「世界冥作劇場」「プロジェクトT」「それゆけ内田くん」を収録。

「メッチェンファウスト」
主人公は電波というかちょっち脳が温まっているような少女。朝起きてみると、一次運動野における体部位局在の地図(脳の中のこびとって言うの?)のようなものが頭に張り付いていた。これによって平和を守る魔法少女になれたと喜ぶが。
その頭にくっついたのは人類以外の知的生命体で主人公を操ろうとしてたけどどうも逆に主人公に同化しちゃったかんじ。その辺は詳しく描かれておらず、主人公と同じく人間に取り付いた生命体の説明からわかります。生命体の力で主人公は飛びぬけた腕力を得るけど体力は通常で、敵を殴ると骨が折れるといった具合。超常能力を出せるのではなく「火事場の馬鹿力」を引き出すようで、そのため肉体が限界を超えて壊れるということのよう。つっても痛覚がないから当人はけろりとしたものだけど。
話のバックボーンは、人類に成り代わろうとする生命体と人類の戦いのようですが、戦闘方法とか敵の設定とか見るにつけエヴァのパロディぽい(こちらが先に発表されてたらごめん)。
変身して異生命体を撃退してきた一族の生徒会長と主人公のからみとかそこはかとなく恋愛ネタとか魔女っ子な要素もあったり。著者の話なのでやっぱりずれてますけどね。不良のタイマン形式ってのは笑えるなあ。
主人公の百葉箱に例えた自分の「なりたいもの」の台詞は含蓄がありました。

「世界冥作劇場」
こちらはタイトル通り毒がたっぷり含まれた名作劇場パロディシリーズ。オランダの犬とか肉食動物と7匹の草食動物とか赤毛の少女とかがモチーフになっています。
寓話や名作のブラックパロティは数あれど(つーか童話はそのまんまブラックだけど)ここまで直球なのはさすがというべきか。身も蓋もないというかなんというか。まんまブラックジョークもあり、風刺とか、現実にあったことの逆手をとった設定とかもあり。
特に狼と7匹の~のパロディが印象的でした。ほぼ元ネタと変わらないのにこのブラックさ。言われてみれば・・こうなるよなあと思うと同時に風評からあらぬ疑惑をかけられるというのは現実でもありそうだよな・・と。

「プロジェクトT」
豆腐屋の息子が主人公の車漫画のパロディ。こちらは戦車でバトルをやってますよ。無茶ですね。無駄に絵が明快です(笑)薀蓄はさっぱりですが笑えました。オチはまあ・・そうなるわな。

「それゆけ内田くん」
童話の世界を舞台に、人体模型の内田くんが活躍するお話。人体模型なので表情がないのに雄弁でそのギャップが面白いけどやっぱり怖い(笑)えーと、人体模型ってアレもあるんですか。知らなかった。

あさりよしとお
リュウコミックス全1巻 / 徳間書店
ジャンル:青年・ブラックコメディ / 好み度:★★★★★


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非怪奇前線 / なるしまゆり

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学生時代からの「親友」である蟹喰菜々生のマンションに日参する痛い男・ワタナベ。彼のかつての妻と蟹喰の過去のとある出来事が彼をそうさせているようだが・・。
えーと。かいつまんであらすじが話せません;主人公は蟹喰菜々生とワタナベという青年。彼らが出会った怪奇にまつわるミステリドラマといったところか。一見ジャパニーズホラーのようですが根っこは、人間の心理とドラマと、生きるうえで密接なものであるのに人間にはコントロールできないなにか。
ワタナベはS系美人の蟹喰の住居に足しげく通うところから話ははじまります。ワタナベは若くしてでき婚をしたが妻と娘は溺愛していた。しかし妻は少しずつ狂いだし離婚。ワタナベは妻が狂った原因を調べていくうちに元妻と蟹喰の過去の出来事を知り・・という流れ。過去といっても生々しい話ではなく幼少期に同級生でその接点も一見日常よくある話だったんだけど、みたいな。
彼らが出会った怪奇は作為ではなく現象に近いものであるあたりがなかなかにリアル。正確には怪奇ではないのでタイトルに非がつくわけで。
蟹だなんだと視覚的に「それ」を捉えられるというのはフィクション(まあリアルでも存在するかもしれないけど)であるにしても、事故などで近い場所にいても身に降りかかる状況に差が出たという話を聞くときのなんとも言えない気持ちを思い出す。彼らのどこにも違いはないはずなのに。
鮮烈というか強烈な個性の蟹喰、不器用なほど真っ直ぐなワタナベ。このコンビのやりとりは笑みをうかべながらあやうい綱渡りを楽しむようなそんな印象でした。
表現が的外れな表現しかできない自分がもどかしいですが一辺倒なホラーでなくあくまでドラマに近い。うなってしまうほど緻密な構成と、突っ込んだ心理描写なのに鬱になりきらない雰囲気が良いなあ。
同時収録は「きりんは月を食べる夢を見る」わー、昔の絵柄だーと思ったら98年発表作品だった。このころはウイングスはもう買ってなかったんだっけ。画面的に強烈な日本昔話的にホラーな場面とゆるくほんわかした雰囲気がマッチしているあたりがすごいな。

なるしまゆり
ウイングスコミックス全1巻 / 新書館
ジャンル:少女・ホラー・ドラマ / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP
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