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■ぼくらのよあけ

今井哲也

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時は2038年。人工知能搭載の家電や空間ディスプレイ・発達したネットワークが日常に溶け込んだ社会。意思疎通ができるいわゆるAIお手伝いロボットもあり、主人公の小学生の男の子の家にもそれはある。
宇宙に関する興味と知識が人一倍の少年と友人たちはその家電ロボットを通して、28年前の彗星の接近時地球に取り残された宇宙船の知能と接触する。宇宙船を母星に返すことになるがそのために必要な3つのコアを探すことになるが、という展開。
小学生の子供たちがひとつの目的のために動くというストーリー。成長ものであり人同士の繋がりの話であり日常の中のSF冒険でもあり。宇宙船を帰すということを通しての主人公を含めた登場人物たちの心の機微の描写、特にネットワークの発達によるコミュニケーションのめんどくささとか、それでも主人公の年頃が感じるさまざまな感情は変わらないところとかがリアルで見所かと。
28年前の宇宙船が故障したときの主人公たちの親世代の出来事もリンクしているとか、宇宙船の本体の設定とかストーリー構成がかなり練られているなあという印象。
幕間には未来家電やネットワークの設定があります。こちらもさりげにツボでした。未来に実現するといいなあと思うものばかり。現実に進められている研究が元ネタなのかなあ。あとカバー下の裏表紙のあらすじには爆笑。
個人的にお手伝い家電ロボットのフォルムも好き。いやこういう設定だとたいがい美少女の造詣ですがこちらは可愛らしさの中にリアリティがあって良いなあと。
わくわくする冒険物語としても心に染みる人と心の物語としても秀逸なタイトル。お勧めです。

今井哲也
アフタヌーンKC全2巻 / 講談社
ジャンル:青年・ドラマ・SF / 好み度:★★★★★

おすすめ , 作品名は行 , 著者名あ行 [ 青年漫画 ]







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