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■ボアザン

高遠るい

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特異な能力を持つ不老不死の魔女・ボアザン。様々な時代と場所に現れる彼女と歴史的に著名でいわくありな人物たちとの物語。
主人公は可憐な少女の姿をした魔女ボアザン。彼女は物語の上では狂言回しの役割で、彼女が関わった特定の歴史上の人物の半生エピソードを綴ったダークファンタジー。その人物たちはラスプーチンを暗殺したフェリックス、ルイ14世の愛妾モンテスパン公爵夫人、日本の宮本武蔵。
3人とも歴史上著名な人物たちですがアクが強いというかいわくつきというかな人物ばかり。史実に照らし合わせ歴史人物の半生を毒々しくそして淡々と描いています。魔女たる主人公が彼らにささやく言葉は彼らを極端な道へと誘うと同時に真実でもあり。
主人公当人曰く自分がちょっかいをかけてもなんとかなるツイている人でしか遊ばない、とのこと。不幸にさせるというよりどう動くかを見て楽しむというか遊んでいるけどそれなりに人が好い部分もありというかんじか。確かに怒涛のような人生を送った人たちですがその結末は不幸ばかりではなかったわけですが。
最後の宮本武蔵の回で主人公自身のバックボーンとタイムパラドックスなオチでうまくまとめられています。
巻末にはマイクロブラックガールとモスマンという短編を収録。マイクロブラックガールはタイムトラベルものになるのかな。主人公の隠された目的と結末が巧い。モスマンは、特定の人間に幸福を与えるUMAの話。ちなみに風貌はモスラとイケメン男性を足したようなかんじ。人間の幸福も不幸も彼の栄養でしかなくまた彼から幸福を得るには難しい彼の注文を聞かなければならず中々に難儀という設定。いろいろモスマンの俺様気質や従う女性のやりとりなどブラックで風刺が効いた内容でした。オチも構成も無駄がないけど結局女性は成功した・・んだよね?その辺ちょっとわかりにくかった。
しかし著者自身の解説はちょっとくどくいような気がしないでもない。

高遠るい
シリウスコミックス全1巻 / 講談社
ジャンル:青年・歴史・ダークファンタジー / 好み度:★★★★☆

作品名は行 , 著者名た行 [ 青年漫画 ]







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