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■公爵様とわたし

黒川あづさ

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公爵様とわたし―貴族社会の裏ジジョー4コマをAmazonで見る

とある西欧の国の青年貴族と米国人のナイスバディ女性秘書を中心としたハーレクイーン4コマ。
えー、ハーレクイーンコミックスから出ていますがかなり異色のタイトル。HQというとたいてい外国の小説が原作のレディースといったかんじですが、こちらは4コマ形式で著者のオリジナル(のはず)。
ぶっちゃけると、このタイトルは、ハーレクイーンの皮をかぶった昭和ネタ+ホモギャグ+著者の趣味が詰まった内容かと。内容を紹介するとなると突っ込みどころが多すぎてどこから書いていいのやら迷うという。
はじめのページに登場人物紹介からして、HQにしてはかなり違和感があるという。いやキャラをきちんと間違いなく紹介しているのですが。
ヒーローはとある西欧の国の独身のイケメン青年貴族。青年の父親は、適齢期になっているのに一向に結婚する様子もなく女性に興味のない息子を案じ、いやでもエロい気持ちになるであろうということで米国からナイスバディの金髪美人の秘書を雇うことに、というはじまり。この秘書がヒロイン。
秘書はセックスアピールをするも青年は反応なし。秘書はホモなのかこいつと思いつつ青年の動向を探る。すると彼は、彼が管理・経営する老人ホームへいそいそと向かう。居住者の一人にインド系の超イケメンおじさまがおり、青年はおろかホーム内の老人たちすら彼に魅了されているという。女性秘書ももちろん陥落。
つっても恋愛対象というよりアイドル的存在、平たく言うと萌えの対象というかんじだし、おじさまは外見だけでなく中身も紳士で超いい人で、名脇役といったかんじ。おじさまの息子とかホームをのっとっりにやってきたおっさんとかいろんな意味で濃い脇キャラもいます。
青年と秘書は共通の萌えを感じる仲間意識に目覚め意気投合し絆は深めていくものの、仕事の良きパートナーもしくは萌え仲間としてであり、青年の父親の思惑は斜めの方向へ。そんなはじまりから、青年と秘書、おじさまをはじめとした老人ホームの面々との出来事など、4コマらしい日常コメディなノリが繰り広げられていく流れ。
HQというとヒーローはヒロインを振り回す傍若無人なタイプが多い印象ですがこちらは顔はいいけどへたれ系三枚目で童貞という設定、4コマのネタが昭和ど直球なものが多いのが特徴かな。あとみんなのアイドルであるインド系おじさまの魅力はほんと半端ないです。おじさま好きの人はぜひとも見るべし。
とまあこんなかんじでもうジャンルからかけ離れている別物もしくはパロディか?みたいなノリのコメディなんです。が、写実的な画力と表現力が卓越していて絶妙なバランスをかもし出しており、HQとあまりにもかけはなれているという印象は薄いです。そして後半は恋愛要素がさりげに主題となり、終盤に差し掛かるとハーレクイーンの王道な流れとハッピーエンドできれいにまとめられています。ずるい、ずるいぞ、いい意味で(笑)
ハーレクイーンの純粋なファンの人には微妙かもしれませんが、個人的にはかなり楽しませていただきました。

黒川あづさ
ハーレクイーンコミックスエクストラ全1巻
ジャンル:4コマ / 好み度:★★★★★

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