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■惨殺半島赤目村

武富健治

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都会暮らしは性に合わない若い医師は、無医村の村長に招待される。村では半月後に60年ぶりの古い祭りが執り行われるという。着任早々、村における様々な事柄に巻き込まれるが、それらはこれから起こる恐ろしい事件の幕開けだった。閉ざされた村の中で起こるクライムミステリ。
主人公は都会よりも静かな、景観の良い田舎暮らしのほうが好ましいタイプの若き医者。無医村の赤目村に村長から呼ばれ、着任することになる。ちなみに赤目村は地形的に船で迂回せねばならない陸の孤島のような立地。ありがちだが、主人公を歓迎する村民もいれば村長の犬と感じる村民もいる中、その争いに巻き込まれ村内のトラブル、そして深刻な事件に巻き込まれる展開へ進む。
昔ながらの農業地域の東側にある神社の姫伝説、村長主体で観光用に開発したリゾート施設の廃墟、一面に咲くポピーの花、神社に古代から伝わるポピーから生成する生薬や調薬の秘法、半月後に60年ぶりに執り行われる古い祭り、謎の少女・村の長野派閥争いをはじめとする複雑な人間関係・・・閉鎖された村の中で展開されるサスペンスとしての要素もりもりな内容。
村長や案内人であり一度結婚で村を出ていた神社の娘、青年団、村八分的な立ち位置?の幼い兄妹、物怖じない子供たちや村民、分校の教師・・様々な村民が主人公に各々語りかけてくる。村独自の奇妙な風習と村民の隠された謎を根っこに、これだけ詰めても構成が巧いのだろうするっと話に入っていけるところはすごい。この手のジャンルの王道から外れずかつ読み応えがある。
原作協力の人がいるようなので村や村人の設定あたりが担当なのだろうか。巻末には村の案内マップと相関図つき。

武富健治 / 原作協力:中島直俊
アーススターコミックス全2巻 / アーススターエンターテイメント
ジャンル:青年・ミステリ / 好み度:★★★★☆

作品名さ行 , 著者名た行 [ 青年漫画 ]







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