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■ベアゲルター

沙村広明

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ある売春宿で標的を殺した暗殺者の女性、暴力団の金をかすめ取ってとんずらしようとして失敗した女性、ある目的で日本にやってきた中国人女性・・。ドイツでのある遺伝子を研究する実験、売春が主要産業となった島、暴力団のある幹部の思惑が絡む情欲と暴力と背徳のブラック活劇。
複数の軸をうまく絡ませ展開していくので次々と違う場面とかエピソードが出てくるので冒頭では少々取っつきにくいかもしれないが、すぐに慣れておおよその概要が見えてくる構成。このあたりはさすが著者だなと思う。ここでは逐一説明するのは野暮とも思えるので割愛するが(単にまとめる能力がないだけともいう)面白い、と思う。ただえげつない展開だったり場面だったりが続くので読み手は選ぶかも?
主要登場人物がベクトルは違えど大なり小なり壊れてるとこがあるように感じる。そこが魅力であり彼女らが織りなす関係やらやりとりやらが奥深い。著者の話は掬いようのない重いのから壊れたコメディまであるが、こちらは超重い背景とある種の狂った展開、なのだがどこか砕けた部分も多分にあるタイプのよう。大人によるおとなのための娯楽活劇もの、といったところか。
昭和時代のノリというか雰囲気というか時代背景を模倣したような舞台も印象的。ズべ公って、遙か昔に聞いた意味はわからんが昭和の暗部をイメージする言葉だったなあ。

沙村広明
シリウスコミックス1~ / 講談社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★★☆

作品名は行 , 著者名さ行 [ 続刊 , 青年漫画 ]







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