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■漫画感想2

2011年1月以降に発行された漫画の感想。

内容説明

2011年1月以降に初巻が発行されたタイトル対象。
2010年12月以前初巻発行タイトルは漫画感想をご覧ください。
現在はほぼ緑画舎まんがブログの再録です。
詳細は漫画感想2概要をご覧ください。
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インデックス

作品名|あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら・わ行
著者名|あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら・わ行
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最近の更新エントリー(30件)

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マジカルシェフ少女しずる / 水あさと

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不況で弁当が流行し、自炊調理に特化した超常能力を持つ人間が現れ始める。そしてその能力を持つエリートを集めた学校に在籍する少女が主人公。伝説の料理人たる母親を探すために入学しているのだが能力が開花していない落ちこぼれ。そんな彼女が生徒会長に退学を賭けた弁当勝負を挑まれる。母の残した包丁を持っているヒロインだが決して使うなと釘を刺されていつつも崖っぷちの状況で使用、魔法少女のような出で立ちになり能力に目覚めるという展開。
弁当を作る能力が高いと世間一般の常識においてもエリート、という設定の弁当料理ものに、魔法少女ものと行方不明の母を探す浪花節ドラマをぶっこんだごった煮闇鍋漫画。敵の存在とか能力のインフレ、調理バトルにおける大仰な舞台劇のようなテンションと演出、審査員の過剰な料理感想などなど、往年の熱い料理+少年漫画、某料理番組のお約束な演出を揶揄したというか逆手に取ったパロディというかな構成が面白い。あと盛り上がったところで次回がクライマックス!みたいなあおりが一話ごとに入り次の話では途中で在ったであろうエピソードをすっ飛ばすし急展開が何度も起こる。登場人物たちは真面目だが読み手から見れば滑稽の何物でもない系の突き抜けたバカ展開にかなり笑わせていただきました。本当に、なんじゃこりゃ、もっとやれ(笑)という感想につきる。

水あさと
アース・スターコミックス全3巻 / アーススターエンタテインメント
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

兎が二匹 / 山うた

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不老不死で死にたがりの女性のあがきと彼女を愛する男性とのこいものがたり。
古物・骨董の修復を生業とする女性の日課は自殺で同棲する青年の日課は自殺幇助。女性は不老不死でアラウンドフォーハンドレッドな年齢。青年は普通の人間で19歳。女性は過去の経験の辛い記憶から逃げたくて毎日死ぬことを望むがままならず、青年は女性にベタ惚れで本当はやりたくないけど彼女の望むまま幇助を行う。そんな中、女性は国の力を借りれば死ねるかもとテロの犯人と名乗り出る。場面は切り替わり一年後にヒロインは海岸に打ち上げられ、幸せになれと残した青年の様子を訪ねてみれば・・。
青年の状況を知った女性の場面の後、彼女の過去の出来事に焦点を当てた話になっていく。つまるところ彼女の死にたいほどに辛い記憶、ということなのだろう。
ざっくりした絵柄と切なく激しく慟哭したくなるような作風があいまって心に刻まれる内容だった。同じ時間を生きられない男女の話でありふたりのなれそめを見るに疑似家族ものであり生きるということが主題なのだろう。あとあの時代の広島の話でもあるようだ。ヒロインの表情がいちいち心に刺さる。せつなさでぎゅうってなる感覚も久方ぶりだ。
結末を先に描写しての過去話という構成はあまり好みではないしどう話を着地させるんだろうなあと思っていたら・・見事、というほかない。結末を読み手側にゆだねる手法はわりとあるがこの作品は秀逸だと感じた。題名は兎はさみしいと・・という俗説から来てるのか。

山うた
バンチコミックス全2巻 / 新潮社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

ヒーローの秘密  / 今村陽子

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ご当地戦隊の入隊試験を受けた少年は、募集がピンク(女性)しか募集していないことを知りショックを受けるが変身アイテムは性転換も可能ゆえ、男の身でピンク隊員になることになり・・という主人公TSご当地ヒーローコメディ。
端的に言うと主人公は男子だが変身アイテムにより完全な女体となりピンクとして戦うことになる話。いきさつは冒頭数ページであっさり説明し、後は往年の戦隊もののお約束シチュエーションを踏襲しつつTSらしいお色気~な絵面や展開が繰り広げられ、ある種ほほえましい愛すべきバカ展開が連綿と続く。
主人公は男子→女子のTSだが戦隊の長であるレッドは実は女子→男子。双方の己の知らない異性の生理にテンパる展開と彼らの恋愛模様がわりと主軸かな。それ以外のメンバーの各々の思うところとか珍事件とか、敵側のエピソードもあり。定番に一捻り加えている上に手数が多く退屈しない。それにしても著者のお色気系ポージングはやっぱり独特だと思う(笑)
些末なことだろうが、ご当地ヒーローというより商店街という枠のヒーローなのでご近所ヒーローといったほうがしっくりくるなあ。いろんな意味で面白かった。著者のはっちゃけた話は癖があるけど楽しい。

今村陽子
TSコミックス全2巻 / 少年画報社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

Mein Ritter~私の騎士~ 片山愁 / 片山愁

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19世紀の欧州。妖精が見える少年、幻想小説家だがリアリストの貧乏貴族の青年、青年の友人の新聞記者、青年の高スペックな執事、青年の幼なじみで幻想的事象にあこがれを持つ可憐な貴族の娘などが関わる、幽霊や妖精たちが起こす事件を巡るファンタジーストーリー。
天涯孤独の平民らしき少年は、妖精など不可思議なものを見聞きでき、一人の妖精も彼の近くにいる模様。彼は母親らしき人物からの手紙を受け取ったのだがそれは見知らぬさっぱり読めない文字で描かれており、困った末に文字の解読のため幻想文学作家の貴族の屋敷の扉をたたく。幻想文学作家ならあるいは、と思っていたのだが、その作家の青年は幻想文学作家なのに、妖精などファンタジーな存在は見えない、信じない、認めない超リアリストだった。
紆余曲折の末に少年は作家の屋敷に居候することを決め、主要人物たちが出会う、不思議な存在や妖精や精霊や幽霊などが絡む事件を経験していく流れ。
舞台は19世紀の欧州という現実社会だがファンタジーな生き物はほとんどの人間には認識できないものの普通に存在している世界観。幻想世界の存在が関わる事件に対し、見える人間、見えない人間、信じる人間、あこがれを抱く人間と取りそろえているところは秀逸。どのキャラも個性がきっちりと別れて組まれているので読みやすい。現在人ぽい軽いノリのキャラが多いのも特徴かな。話の流れは、漫画らしい段階を踏んでというかんじじゃなく、ある意味リアリティのある煩雑さを感じる。その点で今では珍しい作風だなという印象を受けた。
美麗で可愛らしい絵柄による中世社会の描写や幻想世界のキャラクターたちは見応えがあった。1つ1つのエピソードは一見関連がないみたいだけど後々繋がるのかな・・?

片山愁
ゼロサムコミックス全3巻 / 一迅社
ジャンル:少女・ファンタジー / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

どうなのっ河本さん! / 目黒三吉

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中華料理屋の女店主の河本さん、バイトの田中くんや12歳のこども料理評論家の寧さんを中心としたご近所コメディ。
幼い愛らしいこどもがとある大衆食堂で食事中、大人同士の喧嘩が始まる。喧嘩は出される食事がまずいのが原因だが、そのこどもは理路整然とその料理の欠点を指摘しきっちり完食した後礼儀正しく代金を払い出て行く。そのこどもは著名なこども料理評論家だった。こどもはその帰路でヤンキーに絡まれたところを個性的な中華服を着たナイスバディな女性の介入で難を逃れ、その後入った中華飯店で何でも無い料理に郷愁を得る。その店は先だって助けてくれた?女性の店だった、というはじまり。
そんなかんじでこども料理評論家は自由人な料理店店主の河本さんと出会い、その後店の二階に住むようになる。一見料理評論的な中華系グルメものかと思ったけどそうでもなく、中華街ぽい地域でのご近所コメディといったかんじの内容でした。バイトの青年とかその幼なじみの少女とか大手中華料理店のお嬢とか個性豊かな面々も登場。脇キャラもなかなかに個性的だが、やはりヒロインたる河本さんと評論家の寧さんのキャラが突出してるかな。河本さんの自由すぎる言動は見事というほかなく、寧さんの、大人びた言い回しが多いし理知的な気質を漂わせていてもこどもらしい表情を見せるところがツボでした。
なんというか漫画的突き抜けたドタバタ展開もあれば妙にリアリティのある面もあるという不思議な作風。バカ展開あり、ちょっとほろっとするドラマ展開あり、何でもあり(笑)
絵が綺麗で読みやすいところも好みでした。著者って話の雰囲気に合わせて絵を調整するのが巧いなあと思う。主題があるのかないのかよくわからない内容なのでおすすめ!とまで行かないけど娯楽ものとしては楽しめる内容だと思う。

目黒三吉
アーススターコミックス3巻  / 泰文堂
ジャンル:青年・コメディドラマ / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP
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