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■漫画感想2

2011年1月以降に発行された漫画の感想。

内容説明

2011年1月以降に初巻が発行されたタイトル対象。
2010年12月以前初巻発行タイトルは漫画感想をご覧ください。
現在はほぼ緑画舎まんがブログの再録です。
詳細は漫画感想2概要をご覧ください。
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作品名|あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら・わ行
著者名|あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら・わ行
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最近の更新エントリー(30件)

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ペン太のこと / 片倉真二

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著者夫婦と、最初の飼い猫・ペン太をはじめとした飼い猫たちとの出来事を綴った猫エッセイ。
著者夫婦は共働きなどのストレスから喧嘩が絶えない時期があり、そのころに著者は立ち寄ったペットショップで爆睡する一匹の猫を購入する。そのこは女の子なのになぜかペン太と名付けられ、夫婦の鎹となる。
エッセイもの、なのだがどこか童話を読んでいるような作風でもある気がする。客観的に見る著者(や奥さん)の視点での飼い猫たちの行動の描写、淡々としたト書きナレーションがツボすぎる。喧嘩ばかりの夫婦の元に猫がやってきたら喧嘩が減った、という子は鎹ならぬ猫は鎹、という話はじわっと来るなあ。
最初の猫・ペン太がやってきた後、徐々に飼い猫が増えていき、各々の猫たちの個性が的確に描かれているためか混乱することなくそしてどのエピソードも面白い。ご夫婦の猫たちへの愛情がさりげないというか、日常における空気みたいな愛情を感じる。著者が猫に対して自分のことをおとうちゃん、というのがかなりツボだった。
エッセイものによくあるデフォルメした絵柄なのにペン太の最期のエピソードは泣ける。けっこうペット漫画でお別れのエピソードを読んだことはあるのだが素で涙がにじんだのは初めてだった。

片倉真二
イブニングKC 1~/ 講談社
ジャンル:エッセイ・ペット / 好み度:★★★★★

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投稿者 higure : アーカイブ | △UP

くまみこ / 吉元ますめ

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東北のとある山村には村に伝わるクマ伝説の神社の巫女まちと、伝説のクマの末裔のしゃべるヒグマ・ナツを中心としたカントリーライフを描いたお話。
主人公の女子中学生であり神社の巫女であるまちは都会の高校に通いたいと望む。それを訴える相手は人語を解するヒグマのナツ、というシーンからはじまる。クマのナツがしゃべるのは村の秘匿事項であり、なぜしゃべる(というかほぼ肉体はクマだが中身は人間だよね)のかは後々村に伝わる伝説のあらましが出てくるのでなんとなくそういうことかとわかる。
主人公は何もない村の田舎生活から脱却し都会に行きたい、と望んでいるものの都会の生活の知識は乏しく電化製品など文明の利器音痴・人の多いところや行ったことのない場所ではテンパるというひどい都会コンプレックス?持ちという・・。ヒグマのナツのほうがかなり世間一般知識豊富で文明の利器をやすやすと使いこなす、というギャップも見所の1つのよう。
神事にまつわるエピソード、まちの都会デビュー訓練などなどけっこう、しゃべるクマとかわいい巫女さんのときどきかみ合わない会話とかまちさんのうろたえる姿を愛でる話なのだという認識(断言) 。
一方で牧歌的でのんびりした雰囲気の中にさりげなく田舎特有のブラックというかダークサイドも挟み込んでいる。その象徴がまちのいとこのよしお。田舎の若者にはまちのように田舎を出たいと望むパターンと田舎の暮らしが違和感なく居心地がいいパターンが有ると思うがよしおは後者。マイペース・事なかれ・デリカシーの無さ・・と出ていく若者が嫌悪する要素を持ち、街の若者が嫌うおっさん予備軍のような気がする。後に出てくるデリカシーは母親の胎に置いてきたような酒のみのおっさんとかなー;あとよしおに惚れているヤンキー気質ぽい女性もある種田舎の象徴っぽい気がするのだがどうか。
田舎のいいところもわるいところも内包し、ほのぼのまったりとリアリティのある田舎事情をきっちり描いているお話。

吉元ますめ
MFコミックスフラッパーシリーズ1~ / メディアファクトリー
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★


投稿者 higure : アーカイブ | △UP

ぼくと美しき弁護士の冒険 / なるしまゆり

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第二次世界大戦中及び戦後に暗躍し、公安に「重要懸案事項」と記載されていたある特殊能力を持つ男・被験者Sが死亡した。Sに一度とて会うことのなかったSの実子である男子高校生は、面相の良い若い弁護士と出会い、Sの莫大な遺産があることを知る。そしてその遺産を通じて、国家機密やSの能力に注目していた他国の諜報機関が絡む事件に巻き込まれることになる。
父親が死に、その遺産を受け継ぐ唯一の遺族が主人公なのだが、登記簿と実態が違う不動産というやっかいなもので。飄々とした一見昼行灯ぽい若く面相の良い弁護士(とあと一人)と主人公が遺産の謎に迫る一方で、実父はどうも人の心を操れる力があり、主人公にも好むと好まざるとにかかわらずその力が受け継がれており公安や他国の諜報に狙われる、みたいな展開も同時に展開していく。
ちょっと少し不思議要素(いわゆる超能力)を入れたひねりのきいたミステリサスペンスといったところか。著者らしい切り口のミステリ構成と主人公たちの小気味良いやりとりや、暗躍する大人たちのシニカルなやりとりは、相変わらず魅せますね。他作品と比べてもけっこうキャラに魅力があるような気がします。
ミステリ部分は一辺倒な構成ではないので読み手によっては若干とっつきにくいかもしれないかなあ。徐々に全容がわかる仕組みにはなっていると思いますが。表題が昭和時代の横溝とか乱歩あたりの耽美かつ怪奇風味なミステリの題名っぽくて良いですね。実際現代ものだけど戦中~戦後絡みな話だし。ただ美しき弁護士っていうフレーズには・・美しいというよりハンサム系な印象のキャラデザなので違和感を覚えずにはいられなかったけど(笑)

なるしまゆり
KC×(ITAN)全3巻 / 講談社
ジャンル:少女・ミステリ / 好み度:★★★★★


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私の少年 / 高野ひと深

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30歳独身OLは帰り道の公園で出会った12歳の美少年と出会う。仕事帰りにサッカーを教えることから交流を深めていくふたりだが。
どうも少年はネグレクトを受けているようだし主人公のほうも元彼で上司の男性に地味にひどい仕打ち(セクハラといっていいのかね、これ)を受けていたり。傷ついた二人のせつない心の交流みたいな展開かなあ。繊細で透明感のある作画と作風が印象的。年が離れすぎているし身内でもないゆえにシンプルな関係が築きにくいネックが物語に深みを与えているよう。願わくばふたりにそこそこの安息がある結末だといいなと感じずにはいられない展開であり続きがとても気になる物語。

高野ひと深
アクションコミックス1~ / 双葉社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★☆


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刻待アパートメント / 小川彌生

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洋館・刻待アパートメントに訪れる人々の物語を描くオムニバス。
その洋館の名は刻待館。名前の通り「刻が来る」まで待つ人が滞在するアパート。
なぜそのアパートの前に来たのか、それまでの記憶があやふやな人たちが訪れ、各々のアパートに来るまでの経緯が紐解かれていき、人たちの状況とアパートメントの役割がわかる。
ネタバレになるがいわゆる生と死の間における人間ドラマオムニパス。とはいえ死ぬ人間ばかりでもないあたりが目新しいかも。一話完結形式で、一話ごとの冒頭四ページが印象的。
管理人ではないがアパートメントの古株であろう三つ編みの少女としゃべる狼?が案内人的な立ち位置になっている模様。題材としてはよくある話だが、構成のひねりと人物描写が秀逸で読み応えがある。
お約束としてこの少女自身の話が出るかなあと思っていたのだが、ある伏線が出ただけ。巻表記はないけど続刊があるのかな?一話目の登場人物のその後が最終話になっているのでこれはこれでまとまってはいるが。

小川彌生
KC×ハツキス 1巻 / 講談社
ジャンル:少女・ドラマ / 好み度:★★★★☆


投稿者 higure : アーカイブ | △UP
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