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堕天使学園デビパラ 河田雄志/行徒 


堕天使学園デビパラ (角川コミックス・エース)

似非ペルソナ学園異世界ファンタジーバトル漫画(笑)
離島にある高校でのんびり暮らしていた、幼馴染みの主人公少年とマイペース女子と病弱美少女。
ある日、学校の校長が校庭に魔方陣を描いたことから生徒ごと学校が異世界に飛ばされる。
そして悪魔たちが生徒達に契約を持ちかけ・・という展開。
こう書くとシリアスだけどそればかりでないあたりが著者たちの作風。
主人公以外はほぼためらいも無く契約を結ぶんだけど、女子は一様に巨乳を、
男子はイケメンを望むし、悪魔との契約の内容は、望みの代わりに当人に憑依?するという、
某アトラスのペルソナもしくは某スタンドみたいな設定で、悪魔の力を行使して
てんやわんやとなる展開に。
シリアスっちゃシリアスな要素も展開もあるんだけどそれを上回るほどにギャグな脱力する
展開が雪崩のように続く。退屈しないというかいい意味で呆気にとられる。
当人真面目だけどボケな言動にツッコミが追いつかない。
ひどい、本当にひどい(褒めています)
バトルものとしても中々に熱い展開もあり、ギャグとシリアスのバランスが絶妙。
打ち切りっぽい(実際はどうかわからないが)ラストの〆も図ったように巧かったと思う。

原作:河田雄志 漫画:行徒
角川コミックスエース全1巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ファンタジーアクション / 好み度:★★★★☆

ヨマイヤマイヤのこどもたち 釣巻和 


ヨマイヤマイヤのこどもたち (カドカワデジタルコミックス)

全寮制の男子校を舞台に、多感な時期の彼らを繊細かつ叙情的に描く不思議物語連作集。
舞台は同じ全寮制男子校。そこに通う少年達の物語。
ファンタジー的な要素をさりげに盛り込みつつ、主題は多感な少年の心情の描写のよう。
1話目の卒業間際に、自分の釦を望んだ後輩から、昔の「空想の」友人が居たことを思い出す先輩の話、2話目はその釦を望んだ後輩の話・・と各話の主人公が緩く繋がりを持つ構成。
最終話がまた最初の話の登場人物が主人公になるところもなんとなく好き。
各エピソードには核となるモチーフがあり、叙情的というか文学的な静謐な雰囲気が特徴。
著者が持つ独特の作風ではあるが、短編集というのもありこの作品はそれが特に濃い。
考えるより感じる系というべきかな物語の連なり。
思春期の少年の心情描写が静かだけど鮮烈にジワッと心に染み渡る。

釣巻和
カドカワコミックス全1巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★★★

ヤオツクモ 鈴木小波 


ヤオツクモ(角川コミックス・エース)

古事記の中の不老不死の霊薬とされるトキジクの逸話を元にしたダークファンタジー。
家業である道場で剣の鍛錬に励む天真爛漫な少女は、
巷を騒がす通り魔が巷を騒がしている最中、幼少期に出会った少年と再会する。
主人公は生まれつき痛みを感じておらず、それはトキジクの乙女と呼ばれる
不老不死の妙薬たる肉体ゆえとわかる。
そして永遠を望む妖怪に狙われることになるが、再会した少年は不死であり主人公を守る
役割を担っているという・・。
身を守るため、少年を不死で人間に戻すため、戦おうとする主人公なのだが、
実は時間制限ありの過酷な運命もあったりする。
健気に立ち向かい、絆を深める展開が熱く、どうまとめるのかが気になる物語。
オカルトファンタジーに合うがおどろおどろしいだけではない独特な絵柄が絶妙。
熱くも深い人物描写が印象に残る。

鈴木小波
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★★☆

実は私は 増田英二 


実は私は (少年チャンピオン・コミックス) をAmazonで検索する

ごく普通の男子高校生は、考えが他者に筒抜けしてしまうタイプ。
秘密にしたいことができない一方で裏表が作れないゆえに信用もされているかんじ。
そんな主人公が秘かに懸想しているのは他者とちょっと違う雰囲気を持つ可愛いクラスメイトの女子。
好意ゆえに彼女に目が行ってしまうが相手と死線が合うこともままあり・・って
甘酸っぱい青春系イベントからの、女子の秘密がわかってしまうのだがその秘密がファンタジー系という。
いわゆる人外要素がある学園ドタバタラブコメディ。
女子とふたりだけの秘密を共有できたはいいが、
主人公は隠し事ができないという要素がこの作品のドタバタコメディの肝であり、
すれ違いと勘違い、誤解・曲解をうまくコメディに昇華していくタイプの話。
メインヒロインのみならず、次々とそういう人に言えない秘密を持つ女子達が出てくる構成。
基軸はよくある設定なのだが、感情表現が大仰ではなく、かといって淡々とでもない。
メリハリがあり落とし方の巧いストーリー構成と、好感が持てる堅実さを覚える人物描写が魅力。
全然関係ないがメインヒロインの訛りは懐かしさを覚える。

増田英二
チャンピオンコミックス全22巻 / 秋田書店
ジャンル:少年・ラブコメ・学園 / 好み度:★★★★★

レジデン都市505 美川べるの 


レジデン都市505 (角川コミックス・エース・エクストラ)をAmazonで見る

主人公は実直な漫画家青年。物件探しで薦められたマンションを
内見に行ったらそこはあまりにも混沌とした建物だった、というはじまり。
増改築を重ねたであろうその造形は、今では違法建築で行政ストップが来る物件。
しかし昔々テレビで紹介されたマンション物件を思い出す。
今ではそれもないだろうが、迷路のようでわくわくする物件だった。
横道に逸れたが、真面目な主人公は当然危機回避で遠慮しようとするが、
年若い大家の青年は必死で引き留める。
主人公は温泉のオプションに惹かれ住むかと考えるも
主人公の職業が漫画家と知ると今度は大家が拒否する・・という展開。
なぜ漫画家を拒否するかというと
先住の店子が漫画家でとんでもないキャラだからだということらしい。
まあ何のかんのと主人公はそのマンションに住むことになるのだが。
テンションが突き抜けたかしましいというよりやかましいな女性漫画家の破天荒な言動と、
奇々怪々なマンションの仕様などをネタに次々とギャグを繰り出す
ハイテンションな同居+漫画家生態ギャグのよう。
ある意味、漫画家の仕事過程というか漫画家あるあるネタなのだと思うが、
とにかく突き抜けている。ボケ担当?の女性漫画家が無計画・行き当たりばったり傾向にあるのに対し、
ツッコミ担当の主人公は真面目で計画的・性格も穏やかというわかりやすい二極キャラなのが良い。
あと大家の青年は一見常識人というか破天荒な人間に悩まされているキャラに見せてなかなかに濃いキャラ。他のサブキャラも作り方が明確で巧い。
破天荒キャラの言動がハイテンション過ぎるし他キャラにしてもおおむね台詞がけっこう多く、
めまぐるしく展開していく。
個人的には、進みが早すぎて正直読んでいて疲れる、
1巻読むのにかなり時間を要するのだが、面白いのは確か。その意味ではコスパの高い作品と感じる。

美川べるの
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★★☆


オレが腐女子でアイツが百合オタで をAmazonで見る

隠れオタで百合好きの男子は、同人誌即売会でクラスメイトの腐女子と鉢合わせしてしまう。
ヒロインが苦手な主人公は避けていたが漫研部室に呼ばれ誤解があったと認識した直後、
部室の地縛霊(元オタ女子学生)の呪いで入れ替わってしまう、というはじまり。
コミュ能力が高いオープンオタでBL好き腐女子ヒロインとコミュ障で隠れオタで百合好きな主人公。
なにもかもが正反対のふたりの男女入れ替わりコメディ。
その嗜好は対極ではあるが、作品やキャラなどに対する情熱は同じ。
各々のジャンルの蘊蓄や信条やらの描写はいちいち共感できますわ。
この題材は作品によってはステレオすぎて食傷することが多々あるけれど
こちらはいい案配というか素直に楽しいと感じるノリでした。
絵は可愛く読みやすい。キャラの作りが明快で好感が持てました。
食わず嫌いで拒否していたけど嗜んでみたらハマったって、のもあるあるある(笑)
入れ替わり要素の鉄板エピソードもちゃんとあるけど、やはりオタ嗜好の妙が
面白い作品でありました。
初っ端からリアル百合をぶっ込んでるのとか、あっけらかんとしたヒロインの気質と
苦労性な主人公の言動がものすごくツボでした。

アジイチ
MFコミックス全4巻 / メディアファクトリー
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆

第13保健室 あおやぎ孝夫 


第13保健室 をAmazonで見る

小中高一貫・生徒数四千人のマンモス校に赴任した新任養護教諭の女性が主人公。
期待を胸に意気揚々と赴く主人公だが、その学校は10を越える保健室があり各々に教諭がおり、しかも序列があるという。主人公は序列最後の12保健室の教諭となるが、主人公がくる以前に在籍していた女性教諭は狭い12番目の保健室の一部を13保健室と決める。
13もある保健室の教諭は、シェア?しているマイペースな教諭をはじめとし、M女王様とかセレブお嬢様系とかキャラが立ちすぎている教諭ばかり。その保健室も教諭のキャラに応じたトンデモ設備の応酬。いろんな意味でインパクトはある。とはいえ主人公も主人公で、「青春」マニアという斜めなキャラゆえ負けていないかんじがする。
面白くも唖然とする舞台設定だが、話運びはスマートな印象。このタイプの話によくある妙な高さのテンションも嫌味に感じないというか。主人公が女性だからというのもあるのかも?
序列があるゆえドタバタな女性の戦いというのが肝なんですかね。
画面は構図がそれなりに凝っているけれどすっきりした線画ゆえに読みやすいと感じる。

あおやぎ孝夫
ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル全4巻 / 小学館
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆

Sレア装備の似合う彼女 近江のこ 


Sレア装備の似合う彼女 (裏少年サンデーコミックス)

節約に情熱を持つ男子高校生は、隣に住む同世代女子の薦めで
ファンタジーRPG系スマホゲームを始めることに。
そのゲームからキャラクターの女勇者が飛び出してきて・・という始まり。
2次元が3次元にやってくる系で、いちおう顕現したモンスターと女勇者の
戦闘が肝なのだが、目玉は可愛い女子によるH系シチュだったり
展開なんだな、と思う内容。
それほどにとにかくエロ展開が多くてしんどい。いや、それが目玉なんだけども。
ヒロインを強くするには強い装備が必要で、それが課金ガチャでないと得られない、
というところが話のミソ。
節約好きの主人公が浪費(いや必要ではある)を強いられるという
設定が、個人的に辛くて本筋がきちんと読めなかった話;
苦しんでるのに冷静にガチャの説明をするヒロインがきつかった・・。
物語としての手数は多く、エンタメとしては良く出来ていると思う。

近江のこ
裏少年サンデーコミックス全9巻 / 小学館
ジャンル:少年・ラブコメ・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆

ここが噂のエルパラシオ あおやぎ孝夫 


ここが噂のエル・パラシオ (ゲッサン少年サンデーコミックス)

交通事故で記憶を無くした青年は、女子プロレス団体エル・パラシオの尞で目覚める。
主人公は、状況が把握できないままに、下僕という名の、
団体のセコンド兼雑用係として彼女たちとの共同生活を余儀なくされる。
いわゆる女子プロレス漫画。初っぱなから所属女子プロレスラーたちとの
ラッキースケベ展開の応酬だし、お色気要素満載ではあるが、
女子プロレスが主軸なのは間違いない・・のかな。
女子がいっぱい出る漫画の女子キャラの紹介がてらのスケベ展開はお約束とはいえ
食傷してしまう・・。絵が活き活きしているし構図も凝ってるから魅力はあるけどね。
プロレス自体がエンタメ事業なわけで、ショーとして魅せる試合を目指す王道。
舞台となる団体に所属する、個性豊かな女子プロレスラーたちを描くのがメインであり、
そのための主人公の冴えないキャラと境遇設定のよう。
興味のないジャンルゆえ、個人的には可も無く不可も無くだが、
キャラの動かし方とか展開とか、漫画としては読ませる内容だと思う。

あおやぎ孝夫
ゲッサン少年サンデーコミックス全7巻 / 小学館
ジャンル:少年・アクション・業界 / 好み度:★★★☆☆

フェイトエクストラ他コミカライズ 

DARKER THAN BLACK -黒の契約者- (あすかコミックスDX)
BONES 岡村 天斎 アークライト
同名アニメのコミカライズだけどストーリーはオリジナルかな。特異な能力と引き替えに感情の一切が希薄となる契約者がいる世界。普通の女子高生の視点から、物語の主人公たる秘密組織の構成員である青年・黒を描く。不思議な青年と出会った少女が体験するミステリアクションというかんじ。少女漫画レーベルなのでそれに準じた構成というべきか。元アニメでも似た構成はあるので違和感はなかった。作画担当はなんか見たことある絵柄と思ったらコンダクターの人だった。オリジナルストーリーなので個人的には楽しめた。複数巻。★★★★☆

サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY
河野裕 吉原雅彦 椎名優
同名小説コミカライズ。アニメ化前に発表されたもの。ある街にのみいわゆる超能力者が多数いる現代設定の世界観。諸々の事情で教師から依頼される案件を解決する能力を持つ男女高校生が主人公。こちらは眼鏡女子から猫を死なないようにする依頼を受けるところからはじまる。全体的に大コマというか人物が大きく描かれるというか。太めの線画でアニメ調のはっきりした絵柄。変に凝らず素直な構成なので読みやすいコミカライズだった。全2巻。★★★★☆

フェイト/エクストラ (角川コミックス・エース)をAmazonで検索する
TYPE-MOON マーベラスエンターテイメント ろび~な
同名フェイトシリーズ格闘ゲームのコミカライズ。 初見がステイナイトしか知らない時だったので世界観の違いにかなり戸惑った。登場人物たちはほぼ、月にあるサーバーに意識?魂?を移動させた者たちで地球はほぼ滅んでるみたいな。で、階層構造になっていて、主人公とサーバントのセイバーが1階層ずつ階層のボスを倒しつつ上に上がる展開。ステイナイトで見られないサーバントや組み合わせで戸惑うが概要がわかれば楽しめる。個人的に絵柄は凝っても居らず下手でもなく読みやすくいい案配だった。複数巻。★★★★☆

恋の神様 古味直志 


恋の神様 古味直志短編集 (ジャンプコミックス)- 2014/4/4 古味 直志

island・恋の神様・ウィリアムス・ペルソナント・APPLE・ニセコイを収録した、SFからラブコメまで幅広いジャンルの短編集。
どの話も短編ながら設定が詰まっていてそれを無駄なく昇華する構成。キャラ描写も心にジンとくる。連載以前の作品集なので絵が違うのもまた新鮮。つかジャンプの新人作家らしい絵柄というか(笑)

island
壁に囲まれた町に住む幼馴染みの少女ふたりの物語。唯一文字が読める少女と外への飽くなき探究心をもつ少女のコンビ。ディストピア的設定と世界の状況の種明かしから希望へと繋がる流れは秀逸。

恋の神様
少女漫画を愛読し、惚れっぽく告白した相手は数知れずだが実った試しのない眼鏡男子が主人公。
そんな主人公は転校生であるヒロインに告白する。が、ヒロインはカミサマに恋されており、
近づく男子は天罰が下るという。その事実を知り主人公は聖戦とばかりに受けてたつ、というかんじ。
設定はシンプルでわかりやすい。ラブコメだけど設定上アクションシーンがあるのも特徴か。
キャラが活き活きしている。

ウィリアムス
西欧近世架空世界観のお坊ちゃんとメイドの冒険譚プロローグ的なお話。連載だとここから冒険が始まる的な内容。坊ちゃんのまっすぐさとメイドの健気さがツボどころか。

ペルソナント
差別を無くすためという名目で仮面をつけて生活することを義務づけられた世界。そんな世界で、仮面をつけず素顔を晒す国賊と見なされる青年と彼に巻き込まれた女性記者の活劇。SF設定が巧い。ちなみに全作品の中で主人公が一番イケメンぽい(笑)


APPLE
地球が自身の危機に際し作られた生命体である青年の話。あらゆる生物に変身できたり超能力が使えたりとチート能力を持つ主人公を狙う者たちとの戦闘が彼の日常。まあ地球の分身?みたいなもんなので主導権争いの鍵みたいな立ち位置というわけで。主人公の保護を申し出た少年と、暢気というかお気楽極楽な青年の掛け合いは面白かった。

ニセコイ
同名長編ラブコメのプロトタイプ作品。この作品でもなんか微妙に絵が違いますな。直球で快活でアクティブなラブコメでした。

古味直志
ジャンプコミックス全1巻 / 集英社
ジャンル:少年・ラブコメ・SF / 好み度:★★★☆☆

賭ケグルイ 尚村透/河本ほむら 

賭ケグルイ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
賭ケグルイ (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

上流階級の子女が通う名門だが、ギャンブルに勝てば大金が手に入るが
負ければ他の生徒に絶対従属を強いられるというヘビーな規則がある学園。
そんな学園に、一人の美少女が転校するというはじまり。
賭け事による階級制度が存在する学園を舞台にした濃いめのギャンブルもの。
主人公は中流家庭出の一般市民的な男子高校生で、ストーリーの狂言回しの役割を担う。
メインヒロインは転校してきた美少女で、魅惑的な風貌に物怖じない気質だがギャンブルを
楽しむことに関しては常軌を逸しているという設定。
絵は表現も構成も線画も申し分なく高い。それゆえにギリギリな状況の臨場感の迫力は半端がない。
登場人物の表情もモノローグも様々な意味で圧倒される。
ギャンブルの内容は、オーソドックスなものからオリジナルなものまで多彩で、
そのゲーム内容だけでも見応えはあると思う。
演出は中々に過激な印象も受けるが、展開としては身も蓋もない後味の悪さは少ない。
レーベル的なのと、いちおう学園物であるというのもあるのだろう。
ミステリアスなヒロインと驚き役(笑)な主人公、様々な癖の強い登場人物たちの織りなす
ドラマに目が離せない。スピンオフ作品がけっこう出ている。

原作:河本ほむら / 作画:尚村透
ガンガンコミックスJOKER1~ / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・学園・サスペンス / 好み度:★★★★☆

ダーウィンズゲーム FLIPFLOPs 

不可思議なソーシャルゲームを巡る不条理ゲームもの。
主人公は友人からメールを受け取り、その後その友人は行方知れず、
なんのかのとメールに提示されたアドレスから
ポイント=金を掛けたデスゲームに巻き込まれることになる。
主人公を巻き込んだ友人もゲーム参加者ですでに死亡、ゆえに主人公は
ゲームの全容やルールを模索しなければならない。
そんな折、他プレイヤーと戦闘、つまり殺しあいをすることになり、
手探り状態で辛くもそのプレイヤーに勝利する。
そしてゲームに負けると身体を削られドットのような痕跡を残し死亡することもわかる。
一方、器物破損としか判断できない痕跡から血液が発見されたため警察も捜査を進めていく。
主人公単独ではいろいろ限界があるというか話が進みづらいからか
ゲームに精通していると思われる女子が主人公と接触を試みており、話が動いていく。
ゲームマスターはどうも人智を越える存在っぽい。
題名からもファンタジーというかSF的な要素が多分にある模様。
個人的にはゲームの経緯もそれなりだが全容がどういう設定に
なっているのかに興味がわくタイトルだった。
余談だがこのタイトルの著者はやおよろずの人・・?だとしたら
全然違うジャンルでちょっと驚いた。

FLIPFLOPs
少年チャンピオンコミックス1~ / 秋田書店
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆

同名ラノベコミカライズ。一人暮らし男子が親公認の幼馴染み女子に世話を焼いてもらっている。
彼女はスペックが高いのだが、料理の腕が壊滅的に・・メシマズ、という話。
日常生活の面倒を見て貰うということは料理は避けて通れないところ。
ヒロインは料理の腕というより食材の組み合わせが一般人にとっては凶悪。
とはいえ、身体に害を及ぼすに至るほどでもない微妙なラインという・・その意味でも凶悪。
当人が味音痴な上レシピ通りに作らないという定番のよう。
ヒロインも主人公が自分の料理を美味しくないと思っていることを知っており、
それを攻めず、精進する良い子なだけに主人公も辛いところ。
話が進むと、このメインヒロイン以外に味の無いイギリス料理を作る英国女子や
辛み味を好む女子、あと主人公の姉も登場していく。
キャラが可愛く活き活きしており、主人公のマズメシ描写の演出もメリハリがあって秀逸で楽しい。
1巻はかなり面白かったのだが、2巻になると面白さが少々失速した印象。

原作:高野小鹿 漫画:rin
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ラブコメ /好み度:★★★★☆

あしがる ゴツボ×リュウジ 

高校の入学式当日、遅刻した主人公の新入生女子は同じく遅刻中で新入生のサッカーボールを蹴る女子と遭遇する。大変わかりやすい理由で高校デビューを目論む主人公は、別のベクトルで高校入学を機に変わりたいと臨む相手と意気投合し、サッカーでデビューを果たそうとするのだが。
著者のカラー全開の女子サッカー青春学園コメディ。
望みに向けて方向性はともかく情熱は一直線が傍目から見ても明白なかしましい主人公と、一見クールなボーイッシュ美少女だけど変化を望むが未練もたらたらのサッカー女子の対比が絶妙だし、主人公が一目で憧れる男性教諭、主人公の友人達ともなんとはなしにゆるいというか軽いというか適当さが多分にあるキャラが良い。
相変わらず退屈できないたたみかけるような人物同士の掛け合いとセンスの良い軽快なネームが好み。
展開が行き当たりばったりなような勢いがあるが、このへんちゃんと計算されているんだろうなあ。
著者は男子サッカーを主題とした作品を発表しているがこの作品はリンクしているのかな?
前作の高校名とかキャラ名とか全く覚えてない。ごめん;舞台は同じく琵琶湖の北のようだが。
気軽に読めてコスパが良い、楽しい時に覚えるワックワクする高揚感を堪能出来る。

ゴツボ×リュウジ
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★★☆

花子と寓話のテラー えすのサカエ 

口避け女・ベッドの下の男といった都市伝説の怪物たち。
本当にあるかもしれないと思った瞬間に、噂でしかなかった怪物立ちは現実となり脅威となる。
都市伝説に纏わるトラブルを解決する「寓話探偵」の青年と、相棒である「トイレの花子さん」
、そしてある事件から二人の事務所に加わる女子高生の物語。
都市伝説を主題としたホラーアクションといったところか。有名な都市伝説をモチーフとした
事件エピソードの後、探偵の青年や花子さんの過去や秘密、女子高生自身の話など突っ込んだ話
になっていく。
どの話も人の心の深淵が主題となっているのでやるせなさが残るラストが多めだが
ライトなノリのエピソードもあるにはある。どのエピソードも物語としては良く出来ていると思う。
未来日記より前の作品なので、絵の古めかしさがあるがこっちのほうが話はわかりやすかったかなあ。
話が佳境になっていくとけっこう複雑になっていくけども。
各エピソードの終わりに出るチューリップみたいな造形は物語の肝に繋がっている構成も心憎いかんじ。
余談の余談ですが、ベッドの下の男と試着室の人さらいの都市伝説は、口伝ではなく某漫画家の
同人誌のフリートークから知りました。事実ではなく都市伝説と知ったのは数年後で、
事実だと思い込んでいたのでびっくりした記憶があります。

完全版 花子と寓話のテラー
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年漫画・ホラーミステリ / 好み度:★★★☆☆

Flower他短文感想 

Spotted Flower 1 (楽園コミックス)Spotted Flower 1 (楽園コミックス)
ヲタクの夫と非ヲタの妊婦の妻の日常を描いたお話。基本、夫婦の会話とかやりとりとかがメインの限定された舞台で繰り広げられる。ヲタク男子が家庭を持った場合のとあるケースというかんじ?妊娠中の妻に振り回される夫、夫に趣味を貫かれる妻。夫キャラに対してまた妻キャラに対して、あるあると思ったりあちゃーと感じたりと双方の感じ方に微妙に共感してしまう不思議。構成的には妻側が主格っぽいけど内容は夫側っぽくもある。不思議。複数巻。

大きい女の子は好きですか? 1 (バンブーコミックス)大きい女の子は好きですか? 1 (バンブーコミックス)
姉にそそのかされ、大学女子バレーボール部の寮長兼監督となった青年と部員達によるスポ根&セクシー漫画といったところか。主人公は背が低いためほぼ背の高い部員達のおもちゃ状態。ラッキースケベ系というか、受難系というか。絵柄もあってわりとハートフルっぽい雰囲気。大柄女子と豊かな乳がお好みの人にはドストライクかと。複数巻。

ぼっち日和。。他3件 

ぼっち日和。。: 1 (REXコミックス)
今村朝希
ぼっち日和。。をAmazonで検索する
クールビューティ的容姿の主人公の女子は仏頂面が災いしてか周囲から一歩置かれるが、実は可愛いもの大好きで、親しい友人との交流を望むがままならない日々。そんな中、部員勧誘で入った煎茶道部の部長はネズミの妖精だった、というはじまりのハートフル漫画。周囲には嫌われているわけではなく、むしろ畏怖というか憧れ的存在である模様。部に入ったことを皮切りに様々なタイプの女子と知り合う中で、少しずつ前進していくスクールライフストーリー。可愛い絵柄といいファンシーな設定にふわふわなキャラ同士の絡みや話運びといい、少年というより少女漫画系統だと思うのだが・・。萌えジャンル作品とみればいいのか。複数巻。

TRUST!-蒼空のたすき- : 1 (アクションコミックス)
井上正治
TRUST!-蒼空のたすき-をAmazonで検索する
走るのが好きだが持病のため運動を禁じられていた中学性男子の主人公、一方で高校生の兄はチチの指導の下有望な駅伝走者で代表選手となる。そんな中、主人公は隠れて練習し中学の大会で好成績を修め兄と同じ学校に、と考える中、事故で父親は死亡し兄は再起不能となる。急転直下な冒頭、往年のドラマを彷彿とさせる構成はドラマチックな分中だるみはないが古い印象も覚える。スポーツに興味が薄いので個人的には可も無く不可も無くだが、構成は悪くないと思う。

火葬場のない町に鐘が鳴る時(1) (ヤングマガジンコミックス)
和夏弘雨 碧海景
火葬場のない町に鐘が鳴る時をAmazonで検索する
10年ぶりに故郷に帰る青年が主人公。夜の習わしに慣れればいい町だという彼の父。その町では夕方の6時になると不穏な鐘の音が鳴り、夜明けまでは外に出ては行けないという不文律があった。主人公は青年は知らずに破ってしまい、冥奴様と呼ばれる得たいの知れない化け物と遭遇する。山間の田舎町を舞台にしたサバイバルホラーというかホラーファンタジーというかな話。構成としてはありがちというか目新しさを感じないとはいえ奇怪な存在と発現するルールの妙が巧く、先が気になる話ではあると思う。

高校生の日常と青春を、薄く繊細に緩く描いたオム二バス作品集。
主人公を定めないオムニバス構成だが一貫性があるよーなないよーな。
一応女子高校生を主格としているのかな。
1巻目は放課後ロスト・ウォーキング ウィズ ア フレンド・緑雨・blue imaginary birds収録。
ごくごく平坦な学校生活の中に爪で引っかけたような変化があったりきっかけがあったりして
水面の波紋のような緩やかな出来事と心情を綴るといったかんじの内容。
正直、語彙が少ないので面白さや良さを伝えられないが、奇妙で不思議な魅力があるのは確か。
センシティブというか思春期特有の惑いというか。どの登場人物も感情を激しく出すタイプでは
ないのでその凪のような作風が印象に深く残る。
理屈じゃなく感性に訴えるタイプの作品と言うべきか。

五十嵐藍
ヤングエースコミックス全4巻 / 角川書店
ジャンル:青年・青春 / 好み度:★★★★☆


パズル 山田悠介 三部けい 

進学校で女性教諭が武装集団に捕縛され、集団のトップらしき人物は、
特に優秀な生徒が集められている特別学級の生徒達にあるゲームを持ちかける。
昨今多く出ている強制的、かつある一定のルールに基づく理不尽ゲームに近いが、
ある条件下の生徒を対象に、かつ参加は自由というちょっとテイストが違うはじまり。
報酬は教諭の解放で、冒頭の教諭の言動や自由参加というのもあり、一見誰も参加しなさそう
ではあったが、それでも数人が集まりゲームが開始される。
ゲームの方法は校舎内に隠されたパズルのピース200個を集め絵を完成させること。
一見難解そうだがわりとあっさり集められていく。
当初はバラバラだった参加者は、ピースを集めることよりも犯人の意図と目的のほうが
重要というか意味がありそうで、それを突き止めるため団結していくかんじかな。
各方面の名言の台詞が多くそれにより話を進める構成。他作品でもたまに見かけるけど
これが初めなのかな。
小説のコミカライズだが展開は原作と違うらしい。三部けい自身けっこうこの種の
サスペンスを描く人なので期待する。

原作:山田悠介 漫画:三部けい
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:サスペンスミステリ・青年 / 好み度:★★★☆☆