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恋の神様 古味直志 


恋の神様 古味直志短編集 (ジャンプコミックス)- 2014/4/4 古味 直志

island・恋の神様・ウィリアムス・ペルソナント・APPLE・ニセコイを収録した、SFからラブコメまで幅広いジャンルの短編集。
どの話も短編ながら設定が詰まっていてそれを無駄なく昇華する構成。キャラ描写も心にジンとくる。連載以前の作品集なので絵が違うのもまた新鮮。つかジャンプの新人作家らしい絵柄というか(笑)

island
壁に囲まれた町に住む幼馴染みの少女ふたりの物語。唯一文字が読める少女と外への飽くなき探究心をもつ少女のコンビ。ディストピア的設定と世界の状況の種明かしから希望へと繋がる流れは秀逸。

恋の神様
少女漫画を愛読し、惚れっぽく告白した相手は数知れずだが実った試しのない眼鏡男子が主人公。
そんな主人公は転校生であるヒロインに告白する。が、ヒロインはカミサマに恋されており、
近づく男子は天罰が下るという。その事実を知り主人公は聖戦とばかりに受けてたつ、というかんじ。
設定はシンプルでわかりやすい。ラブコメだけど設定上アクションシーンがあるのも特徴か。
キャラが活き活きしている。

ウィリアムス
西欧近世架空世界観のお坊ちゃんとメイドの冒険譚プロローグ的なお話。連載だとここから冒険が始まる的な内容。坊ちゃんのまっすぐさとメイドの健気さがツボどころか。

ペルソナント
差別を無くすためという名目で仮面をつけて生活することを義務づけられた世界。そんな世界で、仮面をつけず素顔を晒す国賊と見なされる青年と彼に巻き込まれた女性記者の活劇。SF設定が巧い。ちなみに全作品の中で主人公が一番イケメンぽい(笑)


APPLE
地球が自身の危機に際し作られた生命体である青年の話。あらゆる生物に変身できたり超能力が使えたりとチート能力を持つ主人公を狙う者たちとの戦闘が彼の日常。まあ地球の分身?みたいなもんなので主導権争いの鍵みたいな立ち位置というわけで。主人公の保護を申し出た少年と、暢気というかお気楽極楽な青年の掛け合いは面白かった。

ニセコイ
同名長編ラブコメのプロトタイプ作品。この作品でもなんか微妙に絵が違いますな。直球で快活でアクティブなラブコメでした。

古味直志
ジャンプコミックス全1巻 / 集英社
ジャンル:少年・ラブコメ・SF / 好み度:★★★☆☆

賭ケグルイ 尚村透/河本ほむら 

賭ケグルイ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
賭ケグルイ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

上流階級の子女が通う名門だが、ギャンブルに勝てば大金が手に入るが
負ければ他の生徒に絶対従属を強いられるというヘビーな規則がある学園。
そんな学園に、一人の美少女が転校するというはじまり。
賭け事による階級制度が存在する学園を舞台にした濃いめのギャンブルもの。
主人公は中流家庭出の一般市民的な男子高校生で、ストーリーの狂言回しの役割を担う。
メインヒロインは転校してきた美少女で、魅惑的な風貌に物怖じない気質だがギャンブルを
楽しむことに関しては常軌を逸しているという設定。
絵は表現も構成も線画も申し分なく高い。それゆえにギリギリな状況の臨場感の迫力は半端がない。
登場人物の表情もモノローグも様々な意味で圧倒される。
ギャンブルの内容は、オーソドックスなものからオリジナルなものまで多彩で、
そのゲーム内容だけでも見応えはあると思う。
演出は中々に過激な印象も受けるが、展開としては身も蓋もない後味の悪さは少ない。
レーベル的なのと、いちおう学園物であるというのもあるのだろう。
ミステリアスなヒロインと驚き役(笑)な主人公、様々な癖の強い登場人物たちの織りなす
ドラマに目が離せない。スピンオフ作品がけっこう出ている。

原作:河本ほむら / 作画:尚村透
ガンガンコミックスJOKER1~ / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・学園・サスペンス / 好み度:★★★★☆

ダーウィンズゲーム FLIPFLOPs 

不可思議なソーシャルゲームを巡る不条理ゲームもの。
主人公は友人からメールを受け取り、その後その友人は行方知れず、
なんのかのとメールに提示されたアドレスから
ポイント=金を掛けたデスゲームに巻き込まれることになる。
主人公を巻き込んだ友人もゲーム参加者ですでに死亡、ゆえに主人公は
ゲームの全容やルールを模索しなければならない。
そんな折、他プレイヤーと戦闘、つまり殺しあいをすることになり、
手探り状態で辛くもそのプレイヤーに勝利する。
そしてゲームに負けると身体を削られドットのような痕跡を残し死亡することもわかる。
一方、器物破損としか判断できない痕跡から血液が発見されたため警察も捜査を進めていく。
主人公単独ではいろいろ限界があるというか話が進みづらいからか
ゲームに精通していると思われる女子が主人公と接触を試みており、話が動いていく。
ゲームマスターはどうも人智を越える存在っぽい。
題名からもファンタジーというかSF的な要素が多分にある模様。
個人的にはゲームの経緯もそれなりだが全容がどういう設定に
なっているのかに興味がわくタイトルだった。
余談だがこのタイトルの著者はやおよろずの人・・?だとしたら
全然違うジャンルでちょっと驚いた。

FLIPFLOPs
少年チャンピオンコミックス1~ / 秋田書店
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆

同名ラノベコミカライズ。一人暮らし男子が親公認の幼馴染み女子に世話を焼いてもらっている。
彼女はスペックが高いのだが、料理の腕が壊滅的に・・メシマズ、という話。
日常生活の面倒を見て貰うということは料理は避けて通れないところ。
ヒロインは料理の腕というより食材の組み合わせが一般人にとっては凶悪。
とはいえ、身体に害を及ぼすに至るほどでもない微妙なラインという・・その意味でも凶悪。
当人が味音痴な上レシピ通りに作らないという定番のよう。
ヒロインも主人公が自分の料理を美味しくないと思っていることを知っており、
それを攻めず、精進する良い子なだけに主人公も辛いところ。
話が進むと、このメインヒロイン以外に味の無いイギリス料理を作る英国女子や
辛み味を好む女子、あと主人公の姉も登場していく。
キャラが可愛く活き活きしており、主人公のマズメシ描写の演出もメリハリがあって秀逸で楽しい。
1巻はかなり面白かったのだが、2巻になると面白さが少々失速した印象。

原作:高野小鹿 漫画:rin
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ラブコメ /好み度:★★★★☆

あしがる ゴツボ×リュウジ 

高校の入学式当日、遅刻した主人公の新入生女子は同じく遅刻中で新入生のサッカーボールを蹴る女子と遭遇する。大変わかりやすい理由で高校デビューを目論む主人公は、別のベクトルで高校入学を機に変わりたいと臨む相手と意気投合し、サッカーでデビューを果たそうとするのだが。
著者のカラー全開の女子サッカー青春学園コメディ。
望みに向けて方向性はともかく情熱は一直線が傍目から見ても明白なかしましい主人公と、一見クールなボーイッシュ美少女だけど変化を望むが未練もたらたらのサッカー女子の対比が絶妙だし、主人公が一目で憧れる男性教諭、主人公の友人達ともなんとはなしにゆるいというか軽いというか適当さが多分にあるキャラが良い。
相変わらず退屈できないたたみかけるような人物同士の掛け合いとセンスの良い軽快なネームが好み。
展開が行き当たりばったりなような勢いがあるが、このへんちゃんと計算されているんだろうなあ。
著者は男子サッカーを主題とした作品を発表しているがこの作品はリンクしているのかな?
前作の高校名とかキャラ名とか全く覚えてない。ごめん;舞台は同じく琵琶湖の北のようだが。
気軽に読めてコスパが良い、楽しい時に覚えるワックワクする高揚感を堪能出来る。

ゴツボ×リュウジ
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★★☆

花子と寓話のテラー えすのサカエ 

口避け女・ベッドの下の男といった都市伝説の怪物たち。
本当にあるかもしれないと思った瞬間に、噂でしかなかった怪物立ちは現実となり脅威となる。
都市伝説に纏わるトラブルを解決する「寓話探偵」の青年と、相棒である「トイレの花子さん」
、そしてある事件から二人の事務所に加わる女子高生の物語。
都市伝説を主題としたホラーアクションといったところか。有名な都市伝説をモチーフとした
事件エピソードの後、探偵の青年や花子さんの過去や秘密、女子高生自身の話など突っ込んだ話
になっていく。
どの話も人の心の深淵が主題となっているのでやるせなさが残るラストが多めだが
ライトなノリのエピソードもあるにはある。どのエピソードも物語としては良く出来ていると思う。
未来日記より前の作品なので、絵の古めかしさがあるがこっちのほうが話はわかりやすかったかなあ。
話が佳境になっていくとけっこう複雑になっていくけども。
各エピソードの終わりに出るチューリップみたいな造形は物語の肝に繋がっている構成も心憎いかんじ。
余談の余談ですが、ベッドの下の男と試着室の人さらいの都市伝説は、口伝ではなく某漫画家の
同人誌のフリートークから知りました。事実ではなく都市伝説と知ったのは数年後で、
事実だと思い込んでいたのでびっくりした記憶があります。

完全版 花子と寓話のテラー
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年漫画・ホラーミステリ / 好み度:★★★☆☆

Flower他短文感想 

Spotted Flower 1 (楽園コミックス)Spotted Flower 1 (楽園コミックス)
ヲタクの夫と非ヲタの妊婦の妻の日常を描いたお話。基本、夫婦の会話とかやりとりとかがメインの限定された舞台で繰り広げられる。ヲタク男子が家庭を持った場合のとあるケースというかんじ?妊娠中の妻に振り回される夫、夫に趣味を貫かれる妻。夫キャラに対してまた妻キャラに対して、あるあると思ったりあちゃーと感じたりと双方の感じ方に微妙に共感してしまう不思議。構成的には妻側が主格っぽいけど内容は夫側っぽくもある。不思議。複数巻。

大きい女の子は好きですか? 1 (バンブーコミックス)大きい女の子は好きですか? 1 (バンブーコミックス)
姉にそそのかされ、大学女子バレーボール部の寮長兼監督となった青年と部員達によるスポ根&セクシー漫画といったところか。主人公は背が低いためほぼ背の高い部員達のおもちゃ状態。ラッキースケベ系というか、受難系というか。絵柄もあってわりとハートフルっぽい雰囲気。大柄女子と豊かな乳がお好みの人にはドストライクかと。複数巻。

ぼっち日和。。他3件 

ぼっち日和。。: 1 (REXコミックス)
今村朝希
ぼっち日和。。をAmazonで検索する
クールビューティ的容姿の主人公の女子は仏頂面が災いしてか周囲から一歩置かれるが、実は可愛いもの大好きで、親しい友人との交流を望むがままならない日々。そんな中、部員勧誘で入った煎茶道部の部長はネズミの妖精だった、というはじまりのハートフル漫画。周囲には嫌われているわけではなく、むしろ畏怖というか憧れ的存在である模様。部に入ったことを皮切りに様々なタイプの女子と知り合う中で、少しずつ前進していくスクールライフストーリー。可愛い絵柄といいファンシーな設定にふわふわなキャラ同士の絡みや話運びといい、少年というより少女漫画系統だと思うのだが・・。萌えジャンル作品とみればいいのか。複数巻。

TRUST!-蒼空のたすき- : 1 (アクションコミックス)
井上正治
TRUST!-蒼空のたすき-をAmazonで検索する
走るのが好きだが持病のため運動を禁じられていた中学性男子の主人公、一方で高校生の兄はチチの指導の下有望な駅伝走者で代表選手となる。そんな中、主人公は隠れて練習し中学の大会で好成績を修め兄と同じ学校に、と考える中、事故で父親は死亡し兄は再起不能となる。急転直下な冒頭、往年のドラマを彷彿とさせる構成はドラマチックな分中だるみはないが古い印象も覚える。スポーツに興味が薄いので個人的には可も無く不可も無くだが、構成は悪くないと思う。

火葬場のない町に鐘が鳴る時(1) (ヤングマガジンコミックス)
和夏弘雨 碧海景
火葬場のない町に鐘が鳴る時をAmazonで検索する
10年ぶりに故郷に帰る青年が主人公。夜の習わしに慣れればいい町だという彼の父。その町では夕方の6時になると不穏な鐘の音が鳴り、夜明けまでは外に出ては行けないという不文律があった。主人公は青年は知らずに破ってしまい、冥奴様と呼ばれる得たいの知れない化け物と遭遇する。山間の田舎町を舞台にしたサバイバルホラーというかホラーファンタジーというかな話。構成としてはありがちというか目新しさを感じないとはいえ奇怪な存在と発現するルールの妙が巧く、先が気になる話ではあると思う。

高校生の日常と青春を、薄く繊細に緩く描いたオム二バス作品集。
主人公を定めないオムニバス構成だが一貫性があるよーなないよーな。
一応女子高校生を主格としているのかな。
1巻目は放課後ロスト・ウォーキング ウィズ ア フレンド・緑雨・blue imaginary birds収録。
ごくごく平坦な学校生活の中に爪で引っかけたような変化があったりきっかけがあったりして
水面の波紋のような緩やかな出来事と心情を綴るといったかんじの内容。
正直、語彙が少ないので面白さや良さを伝えられないが、奇妙で不思議な魅力があるのは確か。
センシティブというか思春期特有の惑いというか。どの登場人物も感情を激しく出すタイプでは
ないのでその凪のような作風が印象に深く残る。
理屈じゃなく感性に訴えるタイプの作品と言うべきか。

五十嵐藍
ヤングエースコミックス全4巻 / 角川書店
ジャンル:青年・青春 / 好み度:★★★★☆


パズル 山田悠介 三部けい 

進学校で女性教諭が武装集団に捕縛され、集団のトップらしき人物は、
特に優秀な生徒が集められている特別学級の生徒達にあるゲームを持ちかける。
昨今多く出ている強制的、かつある一定のルールに基づく理不尽ゲームに近いが、
ある条件下の生徒を対象に、かつ参加は自由というちょっとテイストが違うはじまり。
報酬は教諭の解放で、冒頭の教諭の言動や自由参加というのもあり、一見誰も参加しなさそう
ではあったが、それでも数人が集まりゲームが開始される。
ゲームの方法は校舎内に隠されたパズルのピース200個を集め絵を完成させること。
一見難解そうだがわりとあっさり集められていく。
当初はバラバラだった参加者は、ピースを集めることよりも犯人の意図と目的のほうが
重要というか意味がありそうで、それを突き止めるため団結していくかんじかな。
各方面の名言の台詞が多くそれにより話を進める構成。他作品でもたまに見かけるけど
これが初めなのかな。
小説のコミカライズだが展開は原作と違うらしい。三部けい自身けっこうこの種の
サスペンスを描く人なので期待する。

原作:山田悠介 漫画:三部けい
角川コミックスエース全2巻 / 角川書店
ジャンル:サスペンスミステリ・青年 / 好み度:★★★☆☆

キング・オブ・アイドル 若木民喜 

アイドルを目指して無垢そうな主人公が上京するところからはじまるアイドル成長物語。
その過程で出会う同じ道を行く少女たちとの交流がメインのようです。
主人公の声には特殊な力があり、元伝説のアイドルだった母を目標に・・というかんじかな。
クイーンじゃなくてキングなのはなぜ?と思っていたらそういうことか~。
察しのよい読み手なら表紙でもわかりそうだけどネタばらしされるまでわかりませんでした。
アイドルものだけど、著者らしく?ファンタジーな設定がある模様。
そして微えろ含みのラブコメ要素もきっちりとある模様。
著者の作風のいい部分が自然に描かれている作品という印象を受ける。
アイドル&ラブコメが好きな、というか著者のラブコメが好きな人にはストライクな話かと。

若木民喜
少年サンデーコミックス1~ / 小学館
ジャンル:少年・ラブコメ・業界 / 好み度:★★★☆☆

ポケドル他短文感想 

ポケドル 1(MFコミックス アライブシリーズ)
バラマツヒトミ
山奥で父と共に空手に修練していた少女がアイドルに魅了され上京、出会った仲間と共にトップアイドルを目指す話。過去一世を風靡したが現在は落ち目のアイドルグループから頂点に・・というサクセスストーリーものといってもいいのか。トウがたった美少女盗撮趣味のアラサーアイドル先輩、ツンデレお嬢など個性豊かな仲間と、あるやっかみを持つ人気ライバルアイドルグループとかが絡む百合系ドタバタ萌えコメディ。絵は可愛いしキャラの動かし方も活き活きしているように思う。エピソードの方向性というか発想が斜め上で苦笑するというかネタとして楽しかった。複数巻。★★☆☆☆

君はラーメン屋で恋をする (MFC)
茉崎ミユキ
4人の女子高校生によるラーメンに関連する恋模様を描いたオムニバス作品集。気になる女子にデートのお誘いだと胸が高鳴るもその先は行列ラーメン店だったんだけど・・みたいなラブコメ短編が8編くらいで構成されている。同人誌から商業出版したみたい。有名ラーメン店、カップ麺、出前など様々なラーメンに纏わるシチュエーションで展開されるほっこりと可愛らしい恋愛模様。女子達のラーメンを美味しそうに食べる画も良いですな。絵柄は男子向けっぽいけど内容は少女漫画に近いかも。まあ昨今境界は曖昧になってますが。★★★☆☆

シークレットの向こう側 1 (MFコミックス アライブシリーズ)
吉川英朗
主人公の少年は、7年前に不思議な大扉と共に消えた姉がいる。そして消えた姉が禁じていた扉が現れ二人の少女が現れたところから始まるハードファンタジーアクション。扉は、ある敵によって蹂躙され荒廃した世界と繋がっており、主人公は姉の手がかりを追うため異世界に入るが、少女たちとその敵との戦闘を目の当たりにする。可愛い系絵柄だけどグロとエロとハードアクション満載、容赦なくというか予定調和的に戦いに巻き込まれる主人公という、青年向けファンタジーな内容。画力が高いので画面の見栄えがいいが物語はありがちで薄い印象。複数巻。★★☆☆☆

少女騎士団×ナイトテイル 1(電撃コミックスNEXT)
犬江 しんすけ
電車で痴漢にあった主人公女子を助けたのは甲冑を身に纏った少女だった。主人公を助けた少女は当初、ある名門校に入るつもりだったが紆余曲折の末、主人公が通う学校に入る展開に。甲冑を着け、騎士のように戦う「ヘヴィファイト」という実在する競技のスポーツ学園モノ。実在競技が主題なんだけどレーベル的に騎士道と女子高校生と部活学園モノの要素をラノベちっくに融合させ熱血スポ根ものといったかんじ。騎士道云々から中世西欧みたいな格式とか序列とか矜持とかといった要素も取り込んでいる。女子たちの騎士道とはみたいなところはガルパンのノリをちょっと思い出す。画力は高めで戦闘シーンは迫力があり見応えがある。幕間にはヘヴィファイト蘊蓄がある。複数巻。★★★☆☆

サクラ*ナデシコ 葉賀ユイ 

アイドルを目指す幼馴染みで恋人同士の女子二人が、特殊カリキュラムの女子アカデミーに入学する。
異色の花園系学園コメディ。
ロッテのおもちゃの著者の作品。絵柄は可愛く画面構成も線画の処理も丁寧で画面は見応えがある。
内容的にはアイドルを目指す仲良し幼馴染み女子ふたりを中心とした女子校学園物語。
設定は、このレーベルによくある要素を出来うる限り
ぶっ込んでみましたという印象の強いカオスというか闇鍋状態。
一辺倒な教育ではなく個々の突出した才能を伸ばす系の設定なので学園自体いろいろと自由で規格外、
新しく部を立ち上げ仲間を集める、主人公たちはガチ百合、
主人公のひとりがある条件下でのふたなり、生徒会長側の画策などなど。
主人公たちの目的が目的だけにアイドル成長物語かと思ったらそれだけじゃないというか、
それがメインじゃない?みたいな展開になっているような・・。読み込みが足りないのかな;
設定と要素が懲りすぎてちょっと疲れてしまったというのが正直な感想。
あとけっこうコアな下ネタが多いかもしれない。可愛い絵柄だから直球さは薄まっているけれど。
詰め込み度から見るとコスパはいいと思う。
複数巻。

葉賀ユイ
電撃ネクストコミックス全3巻 / アスキーメディアワークス
ジャンル:青年・学園・萌え / 好み度:★★☆☆☆

ささみさん@がんばらない (少年サンデーコミックス)をAmazonで見る
日日日 西川彰 左
ラノベ原作。ひきこもり少女の主人公、主人公に惜しみない愛情と服従を注ぐ「お兄ちゃん」、と特殊な能力を持つ三姉妹を巡る神さまのお話。ネタばれするとメインキャラはほぼ神様であり、ドタバタラブ&日常コメディものと見せかけて神道系ファンタジーものという異色の設定。ゆるくもシビア、グダグダかつシリアスな物語。アニメ視聴後に読了したのだがなんか微妙に人物相関が違うかんじ。こちらが原作準拠なのかな。サンデーレーベルだからなのか、キャラの可愛さだけでなくストーリーをきっちり魅せる構成なのが良い。複数巻。★★★☆☆

ゴールデンタイム(電撃コミックス)をAmazonで見る
竹宮 ゆゆこ 駒都 えーじ
ラノベ原作キャンパスライフストーリー。一定期間の記憶を無くした主人公の男子は大学入学の日に同じ新入生の男子と意気投合する。親しくなった男子にはほぼストーカーと言って良いほど執着されている高スペックの婚約者がいた。追いかけてきた婚約者の女性と交流を持つようになる主人公だが・・。一風変わった青春ドラマというかんじか。あとすこしふしぎ要素も入っているけど1巻ではそのあたりは不明瞭。大学内勧誘のエピソードは何度見ても恐怖しかない(汗)アニメ視聴後読了。それを差し引いても作画は絵がとても綺麗で漫画としても読みやすい。話の組み立てと人物相関が適度にややこしくて読み応えがある。物語としては秀逸だと思うので読み進めていきたい。★★★☆☆

生徒会探偵キリカ (シリウスコミックス)をAmazonで検索する
杉井光 YUI ぽんかん8
基本的には学園探偵モノのラノベコミカライズ。ラノベ学園×生徒会モノらしく突き抜けたキャラがほとんどで、1巻は生徒会役員など奇抜な周囲に振り回される主人公を描くかんじ。推理要素もあるにはあるが2巻以降に多くなっていくのか。主人公と会長をはじめとした学園青春モノの要素のほうが濃いのかも。個人的には話はまずまず面白いのだが、ラノベらしい突き抜けたキャラ設定に少々胃がもたれる。複数巻。★★★☆☆

恋と嘘 ムサヲ 

恋と嘘(1) (講談社コミックス)
ムサヲ
発売日:2015-01-09


少子化対策として政府が個々人の最良の結婚相手をマッチングする制度がある世界。
そんな時代に生きる高校生たちの恋愛コメディ。
要するに政府が見合い相手を提示する制度でいいのかな。
主人公の男子高校生は、前々から気になる女子が、結婚相手と出て喜ぶ・・が
直後に別の相手が提示されるというはじまり。
このエピソードで、なにかしらのからくりというか手心みたいなものがありそうな
かんじなのだが、その謎については追究されず、
マッチングされた以外の相手との恋愛物語といった展開になっていく。
決められた相手と成就するか心が動いた相手と成就するか、ということなのかしらん。
周囲に決められた相手以外との恋愛模様という構図は、未来SF設定の話や
明治などレトロな時代においての許嫁云々と同じなわけで、特別珍しくはないと思う。
恋愛展開とか揺れ動くキャラ各々の心情描写が軸だし興味深い展開ではあるが、
先の通知エラーみたいなのが気になって話に集中できないという;
まあラスト近くの盛り上がりのためにそのあたりの伏線は回収されるんだろうけど。

ムサヲ
少年マガジンコミックス1~ / 講談社
ジャンル:少年・恋愛 / 好み度:★★★☆☆

Amazon
天賀井さんは案外ふつうをAmazonで見る

かつて二人の化け物が住んでいたという伝説を持つ市を舞台にしたファンタジカルダークめミステリ。
転校生の天賀井さんは自己紹介で、親からアドバイスにあった、この土地にやってきた理由を話す。それはドン引く内容でクラスメイトから遠巻きにされてしまう。
その内容は、実兄がある殺人事件の容疑者とされ危険性があるので座敷牢にいるものの、犯人は別にいそうで兄の無実を晴らすため、関連があるとされるこの市で調査するためにやってきたという・・。そら引く。
それだけなら普通のミステリともいえるが舞台となる土地は二匹の化け物がいたという伝説がありしかもその二匹の遺体をばらしてご利益のある神体として市の一般家庭に保管されている。そしてその神体を管理するのがヒロインが転校してきた学校の部という意外過ぎる設定が明らかになる。
それ以外にも驚く設定がポンポン出てきておなか一杯。だがそれらが意外性だけでなく物語になじんでいるあたりはさすがと言おうか。
おとぎ話を下敷きにしたミステリ、ではなくおとぎ話はとっかかりで展開は別ベクトルに進めているあたりも興味深い内容となっている。
この原作者のミステリは根幹はきっちりミステリだけど遠すぎる組み合わせを突っ込んでくるから目が離せないんだよなあ。
ただ1巻ごとの話の進み具合がゆっくりめで、個人的には完結後にまとめて読み、結末を知ってから初めのほうから読み返したいタイプの話ではある。

原作:城平京  漫画:水野英多
ガンガンコミックス全4巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・ミステリ・SF /好み度:★★★★☆

四ツ谷十三式新世界遭難実験 有馬慎太郎 

月など他天体に一瞬で行ける超光速航行装置が存在する近未来。
その装置の開発者でありマッドな科学者に嵌められて
未知の惑星に遭難した博士の弟をはじめとした一行のSFサバイバル漂流記。
まあ件の博士も自分だけ逃げておくつもりが一緒に遭難してるんだが。
物語の主人公・・なのだろうが、物語においてはやっかいな悪役といってもいいよね。
飄々とした悪戯好き、笑顔で迷惑行為をためらいなくやるタイプ。
共にサバイバルを行う・・という形に見せて実は
愉快犯と被害者の命がけのだましあいというか駆け引きな展開もあったり。
つかみ所がないエキセントリックな博士を排除したいが
博士の知識は必要、みたいなジレンマが面白い。
奇妙というかアクのある人間相関とSFなサバイバル展開は見応えがある。
富樫作品が好きならこの話も面白いと思う。

有馬慎太郎
ブレイドコミックス1~ / マッグガーデン
ジャンル:少年・SF・アクション / 好み度:★★★☆☆

魔女の心臓 matoba

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喋るランタンとともに旅する少女の目的は妹を探し出すこと。冷たい寓話のようなファンタジー。
少女の姿をした不老不死の魔女は喋るランタンとともにある目的で旅をしている。その先々で出会う人との物語。
思わせぶりな人物のドラマ演出とファンタジー寓話のような怜悧な世界観。どす黒い展開、悲しい結末だけでなく優しい話もあり、一辺倒ではない物語の作り込みが良かったし、どんでん返しっぽい構成も興味深かった。当初キャラや雰囲気のみで酔わせるタイプの話かと思ったのだが、予想外に良かったというのが正直な感想。絵はとにかく美麗。繊細な筆致に描き混まれた画面はそれだけで見応えがある。
やっぱり読んでみないと作品の良さはわからんもんだなとしみじみ思った一冊(高飛車な言い方ですみませんorz)
余談だが話す無機物と少女の旅っつーとキノを思い出す。

matoba
ガンガンコミックスONLINE全8巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・ファンタジー / 好み度:★★★★☆

萌恵ちゃんは気にしない 喬文 

主人公の女子高生・萌恵ちゃんは題名通りあまり物事を気にしない。
普通なら多少なりとも喜怒哀楽が出る出来事にも、普通なら様々な感情が突き抜ける異常な状況でも。
というワンアイディアコメディ。
ごく普通の学園コメディ舞台だけど、唐突に地球外生命体に誘拐されそうになったり
ヒロインの友人はヒロインのツッコミ役と見せかけて実は魔法少女だったりと
次々と繰り出す非日常である意味コミカルな展開が続き、ヒロインの決め台詞で締める構成。
出オチっぽいかなと思ったが脇役(というかある意味主役でもあるのか)たちの動かし方が巧くて
面白かった。
変な出来事に遭遇しても動じない・表情が変わらないヒロインだが、
突風でアフロになったりする当人も中々に奇っ怪な存在かもしれない。
絵はうまく読みやすい。個人的に吸血鬼娘が好きです。

喬文
MFC全3巻 / メディアファクトリー
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆


誰が賢者を殺したか? (ジャンプコミックスDIGITAL)

過去に世界規模のサイバーテロを起こした集団のハッカーの一人が殺された。
殺された人物は、自然主義の清教徒(アーミッシュ)の村に住んでいた少女の父。少女は父を殺した犯人を捜すためFBIと行動を共にすることになる。
過去のサイバーテロ事件とハッカーの死をめぐる近未来サスペンス活劇。
攻殻みたいに生体と仮想空間が直でつながる技術が一般化した時代でサイバーネットワークが主題となっている一方で文明と乖離した生活を営んでいたヒロインがカギとなっているかんじ。
絵はメリハリのある線画なので読みやすくはあるがアクション方面の魅力は薄い。謎解きのほうに重きを置いて読むには向いているかんじ。1巻の引きはなかなかにインパクトがある。

原作:奈々本篠介 作画:三雲ネリ
ジャンプコミックス+全3巻 / 集英社
ジャンル:少年・サスペンス / 好み度:★★★☆☆