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月嶋教授の"世界の成り立ち"を考える をAmazonで見る

「神話学」という学問がある世界の日本。その神話学を学びたいと思っている主人公の少年は、その筋の権威とされる教授と出会ったことから、「世界の成り立ち」に関わっていくことになる。
一般的に見られる生物をアウターと呼称するのに対し、人の内部に入り込む生物をインナーと呼ぶ。
特徴を言葉で表すと同じだがその姿は全く違うし、インナーは人間の内側に入り込み悪さをするみたいなかんじ。うーん説明が下手ですいません;
ネタバレになりますが、主人公は人類の記憶を正確に保持しており、件のインナーの姿を認識できるゆえに、インナーの蒐集と世界の成り立ちを知りたい教授に、いいように関わらせられている印象。
インナーの造形は印象的というかクリーチャー?デザインとしては好きかも。
教授は黒いです。主人公、教授尊敬してるけど自分の関心事以外の冷酷さが突き抜けてます。ちなみに教授の秘書?の美女3人もアレなファンタジー設定あり。
いろいろと飲み込みづらいファンタジー設定てんこ盛りだけど読み進めて行けたのは、原作者の作品のノリにに慣れているせいなのか。本当に良くも悪くもあかほり節だなあという(笑)胡散臭い男性キャラに普通じゃない美女3人の図とか懐かしいの(笑)
それにしても主人公は美少女と見まごうほどの可愛らしい風貌という設定には意味があるのか・・。
いろんな意味でツッコミ所ばかりですが、あかほり原作作品ではけっこう楽しめたタイトルでした。
設定だけ提供でほぼ作画担当の構成なのかもしれないけども。

漫画:扶持田一寛/原作:あかほりさとる
リュウコミックス全3巻 / 徳間書店
ジャンル:青年・ダークファンタジー / 好み度:★★★★☆

亜人ちゃんは語りたい ペトス 


亜人ちゃんは語りたい (ヤンマガKCスペシャル)

サキュバスやバンパイアなどとの特別な性質を持つ人間は亜人と呼ばれ、
かつて迫害された時代もあったが現在は差別なく社会的に認められている存在。
そんな時代というか世界の、日本の普通の高校に通う亜人の生徒たちと亜人に興味を持つ生物教師のお話。
主人公の生物教師の男性は、かつて大学でも亜人の研究を望むほどに亜人に興味を持つ人物。
とはいえ倫理的な問題もあるなどでその望みは叶わなかった。そんな彼が生物教師として
赴任した高校で、絶対数が少なく会うことのないだろう亜人の女子学生が数人在籍していた。
研究対象としての興味も兼ねているとはいえ、亜人の生徒たちの悩みを生徒を導く教師として、
試行錯誤ながらも真摯に向き合っているところが良い。
もっていきかたによっては重いテーマになりかねないがそこは社会全体ではなく
学校という枠の中で作られているところが巧い。
また、亜人特有の生態と、思春期の人間特有の悩みや交流などの組み合わせも秀逸。
学術的な興味を見せつつも暴走しないよう、相手を傷つけないように配慮し、
よりよい方向に行くように試行錯誤と探求する過程はほっこりとする。
ゆるさばかりでなく適度にシビアな面も出していくので絶妙なリアリティも醸し出す。
あらゆる要素のバランスが良く、またどの登場人物も好ましいキャラゆえに安心して読める良作。

ペトス
ヤングマガジンコミックス1~ / 講談社
ジャンル:青年・学園・ファンタジー / 好み度:★★★★★おすすめ

五百蔵酒店物語 小堀洋/西岡恭子 

海外にいた主人公の青年は、兄死亡の連絡を受け慌てて帰国するも、
実家の酒屋を継ぐことを嫁に拒否された兄が家を出たのが真相。
で、主人公が酒屋を継ぐことになり美人を紹介されトントン拍子で結婚することが決まる。
主人公自身は下戸であり、酒が飲めない主人公が酒を売るというミスマッチが見所の1つかな?
一方でもらった嫁が日本酒に対して並々ならぬ熱と知識を持っており、
日本酒専門店に衣替えすることを決める。
目標は決まれど決して順風ではなく、立地的にコンビニチェーンが目をつけてきたりと
酒業界の話でちょこちょこ聞く話がエピソードに組まれている。
絵柄といい構成といいもろビジネス漫画系、というかんじもする。
物語構成的には堅実なつくりだとは思うが、少々もったいぶったというか紆余曲折要素が多い印象。
あと主人公や嫁の前職業の設定の必然性が見られない気がした。
著者自身の趣味とか経験とか、それなりに知った世界の要素を入れたのかも知れないが。
描きたいものをいろいろ詰め込んでいる印象を受けるほどに中身は濃い気がする。
ただ主人公が少々いきあたりばったりすぎないかと思わなくもない。
出来た嫁のフィーチャーしたいのからなのかもしれない。
酒とくに日本酒に関する蘊蓄は多く、巻末にも実在する地方の銘酒を紹介している。
個人的には日本酒を主題とした話を始めて読んだのもあって、
知識欲が満たされ興味深い作品ではありました。

原作:小堀洋 漫画:西岡恭子
角川チャージコミックス全2巻 / 角川書店
ジャンル:青年・業界・ドラマ / 好み度:★★★★☆

少年☆少女☆レアカード 山名沢湖 

仕事で保育園のお迎えが出来なくなった母親の代わりに面倒を見ることになる中学生の姉である主人公。むずがる妹がきかっけで幼い子向けのカードゲームを知る。そして主人公の学校で王子と呼ばれる少年がそのカードゲームが好きで、主人公が彼からその魅力を語られプレイしていく内にハマっていく展開のよう。カードゲーム主題でラブコメ要素もなんのかのとありという構成。
陽気で暢気系な朗らかなキャラたちがひょんなきっかけで交流していくほっこりする作風は著者ならでは。ハマるものができる、仲間が出来ることによる楽しさが全面に出る感じ。
ひっかかる展開が少なくなんのかのと楽しい気持ちを堪能出来るのはやはり良い。
ゲームの元ネタはやっぱりあの着せ替えゲームなのかな。

山名沢湖
アクションコミックス全2巻 / 双葉社
ジャンル:青年・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆

フラグタイム さと 


フラグタイム  (Championタップ!)

いわゆる時間止めの能力ある女子が主人公。
主人公は、日常的に能力を使い、嫌だったり避けたりしたい状況になると時間を止めて逃げていた。
そういう気質なので友人をつくることができないままだった。
そんな中、主人公が時間を止めているにもかかわらず動くことが出来るクラスメイトの女子が現れる。
その女子との出会いは、時間を止めている間に主人公が彼女のスカートを
めくったことを弱みとして握られ、彼女の言うままに時間を止めることになったところから。
そういう始まりだし、時間が止まった状態でのやりとりが多いし、相手の女子の要求の内容から、
百合もの・・というかレズ系もの?っぽい印象を受ける。
主人公は、不可解な要求や言動をとる相手女子に振り回されつつも、自分にない素を持つ相手に
なんとはなしに惹かれているっぽくもある。あと主人公自身の能力の変化という要素もあるようで。
実際、相手女子の言動はつかみにくく真意がわからないところが物語の肝でもあるのだろうし
興味深くはあるものの、個人的には先が読めなさすぎて息が詰まるような雰囲気も感じたり。
ある意味「ふたりだけの世界」の濃密さを感じられる作品と言える。

さと
Championタップ!全2巻 / 秋田書店
ジャンル:青年・百合・学園 / 好み度:★★★☆☆

剣光妃 野口こゆり 


剣光妃―日ノ国大帝國軍くれない一騎当千隊― リマスター版 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

副題は日ノ国大帝國軍くれない一騎当千隊。
架空の年代の架空の日本帝国軍の最強の部隊を巡る軍事ファンタジー的なお話。
幼少時出征した父を追い、田舎を飛び出した少女が主人公。
軍人に、しかも父親の行方の手がかりを知る、ある部隊の隊長に近づくため、
女の身で男装し、軍に志願する展開。
男尊女卑の風潮とか、やたら妹を優遇し姉たる主人公に冷たい母親とか、
自身を取り巻く厳しい状況に、それでも頑なに健気に進む主人公の描写が印象的ではある。
主人公の設定とか、繊細な線画に柔らかな絵柄とか、人物描写とか、
どちらかというと女子向漫画に向いている気がしないでもないが、
物語の硬さを見るとやっぱ青年向けかなあ。画面構成は秀逸と感じる。
意気込みのわりに中途半端に終わってしまった印象が否めなく
正直もったいない作品だった。

野口こゆり
ヤングジャンプコミックス全2巻 / 集英社
ジャンル:青年・ミリタリー・ドラマ / 好み度:★★★☆☆

貧乏姉妹物語 かずといずみ 


貧乏姉妹物語(1) (サンデーGXコミックス) かずといずみ

中学生の姉と小学生の妹。姉妹だけの家族。
貧乏だけど心は清く健やかな姉妹の、慎ましくも朗らかな日常を描いたお話。
絵柄は可愛らしく素朴さもあるし、なにげない日常の描写が秀逸なので
主題に合っていると感じる。
家計が心許ないゆえの苦労もあるが、ふたりとも基本的に拗ねない気質ゆえに
読みやすいかな。でもまあいろんな意味でファンタジーではあると思うが。
作風は田舎の牧歌的な癒やしに近い気がするなあ。
個人的にはもう少し現実味のあるエピソードもあるといいんだけど。

かずといずみ
サンデーGXコミックス / 小学館
ジャンル:青年・ドラマ・日常 / 好み度:★★★☆☆

少女ペット 瑞木彩/作者不詳 


少女ペット (エッジスタコミックス) 作者不詳(著),瑞木 彩 (作画)

会社を辞めたコミュ障の青年は、対人恐怖症克服のために
ネトゲ仲間から薦められたあるゲームを始める。
それは、顔や体型など選択し、人間そっくりな三次元の女の子を作成し
調教できるリアル育成ゲーム・少女ペットだった。
生きた疑似人間ということだったっけか。
主人公は過去壮絶ないじめを受けており、その中にいた優等生の女子に
そっくりなペットを作成する、というはじまり。
主人公が陰鬱でハイレベルな変態なのはともかく、主題がぼやけているというか
話の展開がとっちらかっているというか何度読んでも話が入ってこないというか。
やっぱり主人公の気質設定が合わないだけなんだろうか。
というか登場人物全員、ベクトルがズレてるんだけども。
現実ではアウトな背徳な展開を楽しめる人向けかな。
だとしてもただ過激な展開を行き当たりばったりで繋げている感は否めないが。

漫画:瑞木彩/原作:作者不詳
エッジスタコミックス5巻 / エブリスタ
ジャンル:サスペンス・青年 / 好み度:★★☆☆☆

転生したらスライムだった件(1) (シリウスコミックス)
伏瀬 川上泰樹 みっつばー
転生したらスライムだった件をAmazonで検索する
社会人男性が事故で死んだらスライムに転生していました話。題名そのまんまですな。原作が世に出たとき、転生モノは人外に至ったかと感慨深かったなあ。人に転生じゃないので冒頭の自分の肉体と知覚の把握からはじまり、伝説の竜との出会いと友情など、わりとトントン拍子で世界に馴染んでいく。転生直前にチュートリアル音声が主人公を導くし、いわゆるチート系、なのかな。主人公の試行錯誤はあるがわりとストレスなくさくっと進んで行くので読みやすい。主人公の気質もあり、わりと呑気というかライトに読める印象。複数巻。★★★★★

蜘蛛ですが、なにか?(1) (角川コミックス・エース)
馬場翁 輝竜司
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女子高生がダンジョンに生息する蜘蛛モンスターの幼体として転生(誕生)したところから始まる話。転生したての状況も把握しきれなかったが現状を理解し生への執着からダンジョンで生き抜くことを決意する。ダンジョン内で蜘蛛モンスターである自身の能力・特徴をふまえ生き抜くための試行錯誤を重ね、満身創痍になってはレベルアップで全回復を重ね、徐々にたくましくなっていく主人公。まさにサバイバル。思わずがんばれと応援したくなる内容。転生も、死んだらこうなってた、というより何らかの作為?により転生しているようでそのあたりの伏線も気になるところ。レベルアップや進化の選択など説明的音声が耳に響き、ステータスが目視できるゲーム的設定なのだが、リセット不可の攻略本なしの攻略のようでドキドキする。順風満帆ではなく手探り状態で進むがそれだけに読み応えがある。あと1巻の段階でほぼ敵以外の他者と出会わないってのが特徴的。複数巻。★★★★★

転生したら剣でした (1) (バーズコミックス)
棚架ユウ 丸山朝ヲ るろお
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奴隷の獣人少女と剣に転生した現代青年が出会うとき物語がはじまる。転生先が無機物になった(笑)奴隷の身で不当な扱いを受けていた少女が、生きた剣と出会って、いろいろあって主人から解放される。剣の青年は自走はできるが魔力がなくなると動けないし剣の本懐はやはり剣士に使って貰ってこそだし、少女も強い剣士になりたいという望みがある。そんなこんなでギブ&テイクの関係が生まれ冒険が始まる少女と剣とのバディもの。絵はごちゃっとしているので若干読みづらいがじっくり読む分には気にならない。アイディアは面白いと思う。複数巻。★★★★☆

ナイツ&マジック 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
天酒之瓢(ヒーロー文庫/主婦の友社) 加藤拓弐 黒銀
ナイツ&マジックをAmazonで検索する
優秀なプログラマーでロボットオタクな社会人男性は事故により死亡、後に魔法とロボットが実在する世界の赤子として転生する。その世界では魔法を動力とした人型ロボットが騎士の鎧と剣として存在し、転生前にロボットオタクだった主人公の少年は、騎士になるため邁進する。心許せる友人ができたり、国家間の策謀や戦争に関わっていったりと中々に読み応えがある内容。魔法の構築がソフトプログラムと同じなど細々した設定をうまく組んでいるように思う。ヒロイックものとしても面白いし、国家間のエピソードも中々に現実味があるように思う。主人公のまっすぐなロボット熱は見ていて清々しい。複数巻。★★★★★

デリワゴン 阿部定治 伊野ナユタ 

デリヘルが舞台、嬢をワゴン車で運ぶ運転手の青年を主人公にしたドラマ。
主人公はある理由で田舎から上京した、大柄で強面だが人の好い純朴な気質の青年。
業界に入って浅い主人公を置いてデリヘル業界を描くので妙な濃さというかスレた印象が薄い。
まっすぐな気質の主人公と、慣れた嬢とで構成されているのでバランスが絶妙。
題材的にシビアな展開や洒落にならない状況描写も多いが、
陰鬱ばかりではなくラストはそれなりに晴れやかになる構成が秀逸。
トップが悪徳じゃなくルール順守の経営をしているってのもあるのかな。
さらっと描く作風というか、リアルでシビアな中に光もある構成というか。
各々の登場人物の事情と行動の描写が響く。

原作:阿部定治 作画:伊野ナユタ
アクションコミックス1巻 / 双葉社
ジャンル:青年・ドラマ・業界 / 好み度:★★★☆☆

アルキヘンロズカン しまたけひと 

行き詰まりを感じる漫画家の男性や寡黙な無職の女性など各々の理由で四国遍路の旅が始まる。
四国お遍路を題材にした話。一見ノンフィクション作品と思ったがフィクションらしい。
複数の人間を主軸に置いているのでそうか。
でも読んでいくと一応著者が体験した事柄が元になっている模様。
そのせいなのか著者の作風なのか、露骨な消沈とかじわっとくるほの暗さとか覚える雰囲気。
行き詰まった人間の現状もあいまって妙にリアルな暗さがある。
お遍路を行うにあたってのシビアな状況とかがリアルに突き刺さるというか。
迷いを払拭するための旅ではあるが一層闇が深まる旅になっているような展開。
お遍路をする側もそうだが接待する側もいろいろいる模様。
どんなところでもコミュニティでもいろんな人がいるのはあたりまえか。
正直なところ読んでいてへこむことの多い内容なのだが、
淡々と描く作風のせいか嫌悪は少なく興味深い内容だったのは確かだった。
人物描写もだが、漫画家サイドの行動におけるト書き描写が、キャラに同調する一歩手前で
客観視するような絶妙な距離感を保っているなあと感じた。

しまたけひと
アクションコミックス全2巻 / 双葉社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★☆☆

かぶき伊左 紗久楽さわ 

幕末の江戸。若く才能がある市村伊佐衛門と名家の血筋だが演技が今ひとつとされる河原崎権四郞を
中心とした歌舞伎の世界の物語。
多分後の有名な歌舞伎役者がモチーフとなっているんだろうとは思う。
歌舞伎に関しては知識は全くないが、知らずとも引き込まれる話だった。
絵は耽美というか艶があるというか。線はシャープで描き込みがすごい。
人物描写がいい意味で人間くさく読み応えがある。
歌舞伎のライバル同士のふたり。双方、自身が自覚しない優れた要素を相手が知覚している、
という間柄は萌える(笑)
微妙な時代ゆえ、様々な物語の要素が組み込まれていくのだろう。

紗久楽さわ
ビームコミックス4巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・時代・ドラマ /好み度:★★★☆☆

僕に恋するメカニカル 渡会けいじ 

突如、怒濤のモテ期がやってきた冴えない男子大学生を巡るドタバタSFコメディ。
主人公にアプローチする女子たちは主人公に恋愛を抱いているわけではなく、実は・・という定番の設定。
ぶっちゃけた話、ターミネーターのパロディと言っていい設定です。
主人公をある目的で狙う一派と護る派の攻防、その中に巻き込まれる主人公の図式。
ただし命というよりアレというのが、根っこはハードでシリアス設定だけど
ライトなドタバタ風味かつラブコメ的展開を良い感じにぶっ込める設定ということかな。
絵が可愛くてキャラ描写も可愛くて活き活きしている。アクションもわりと秀逸。
ただ機械女子と人間女子のダブルヒロイン状態なので
どちらに感情移入するべきかちょっと迷ったのが個人的に微妙だった。

渡会けいじ
角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:ラブコメ・アクション・少年 / 好み度:★★★☆☆

主人公は、厳格な女子校に入学したはずが蓋を開けてみたら自由奔放な校風に変化してた。モラルある学園生活を望む主人公は行動を起こす中、その校風を変えた張本人は、自身も良くも悪くもあらゆる意味で常識に囚われぬ自由かつ信念を持つ女子と知り、彼女の恋人になると宣言するのだが。
コアな百合学園ものかな。
一応一般だし百合というのもあって本番?はないけどH描写はめっちゃ濃い。
どうも著者は成人向け作家らしい。納得。
学園モノとしてのストーリーは往年の青年向けのノリを彷彿とさせる。
不自然さは多々あるがとにかく勢いはあり、いろんな意味で突き抜けてるなあと。
この熱さと濃さはレーベルらしいというかなんというか。
人物描写はなんのかのと魅せるし、ノリについて行けるならわりと楽しめる。
複数巻。

鳳まひろ
ヤングキングコミックス全4巻 / 少年画報社
ジャンル:青年・学園・百合 / 好み度:★★☆☆☆

ごくりっ 他青年向系漫画6件 

明日葉さんちのムコ暮らし (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 
大井昌和
結婚し、妻・義母・義母妹・妹二人という女性だらけの家に婿入りした男性を主人公としたお色気ドタバタホームコメディ。ちなみに義父がいるが単身赴任で不在。本命(嫁)を始めとし、熟女・奔放・JK・JCとで織りなすラッキースケベ的日常ものというかんじ。当の主人公はいい意味でお人好しというか押しに弱い系だけど嫁とはラブラブ、ほんわかとした古き良きお色気漫画という印象が強い。成人女性はむちむち巨乳系で、好みの人にはストライクかと。どこか昭和の香りがする設定と展開な気がするが悪くはない印象。しかし女子が多いとかしましいっすね(笑)複数巻。★★☆☆☆

ごくりっ (ビッグコミックス) をAmazonで検索する
前原タケル
主人公男子を含め、男子二人と女子一人の幼馴染み関係の三人。高校生になり主人公以外の男女ふたりが恋人同士になったものの彼氏のほうが家の事情で海外へ引っ越すことになる。そんな状況で秘かに女子に片想いをしていた主人公は、恋の願いを叶えてくれるという神に、女子が自分がいないと死んでしまうくらいに好きになってほしいと願う。で、女子にその歪な神が取り憑き、女子は一定期間主人公の体液を摂取しないと死に至るようになってしまう・・という展開。願いは叶えられたがそうじゃない的展開ですな・・。オカルト的要素をうまく組み込んで三角関係エロを形成していると思う。ヒロインは天真爛漫というかぽやっとしてるタイプなのが男子向けだな~と感じた。1巻最後に彼氏男子が帰還するのでどう話を転がしていくのかちょっと気になる。複数巻。★★☆☆☆

お嬢様とボクのかわいいお姫様 (ヤングキングコミックス)
美波リン
妻を亡くし幼い愛娘と二人暮らしのリーマンが主人公。不器用だが誠実な気質ゆえ会社の前社長にも気に入られていたのもあってか跡を継いだお嬢さん社長も主人公が気になる様子。お嬢さん社長が主人公のアパートにやってくるところから話が動く。青年向けH系でほのぼの系、なのかな。主人公が自覚なしたらしというか周囲の近しい女性が何かしら主人公に好意を持つハーレム状態のタイプ。絵は魅力があるし人体のフォルムなど作画は秀逸。展開は定番だがキャラの動かし方は良かった。娘の仕草や行動が可愛い。複数巻。★★☆☆☆

瀧晏名の本性はSなのかMなのか俺だけが知っている。 (ニチブンコミックス) 
佐野タカシ
男子高校生の主人公は一人暮らしをするシェア系ぽい古アパートで部屋を間違い、ボンテージ姿で自慰をする女子の姿を目の当たりにする。で、その女子は同じ高校に通っており、自分と似たような主人公の弱みを握った上で主人公に提案を持ちかけ、二人は交互にS役とM役を入れ替わりプレイすることになる。SM系エロ青春モノといったところか?ヒロインが自分の性癖がSかMか見定めるためという名目でSMプレイをする展開のよう。で途中から同校のアイドル女子もそれに加わっていく。さすがに絵が達者で描写も秀逸。エロ系だが話の組み立てが自然というかスムーズに入っていく。複数巻。★★★☆☆

斉藤さん家の妹はとっても無邪気な天使と悪魔!(ニチブンコミックス) をAmazonで検索する
葵蜜柑
斉藤家兄妹に父の再婚により義妹が出来る。で、実妹と義妹はなぜか瓜二つ。そんな三人が同居することになるが、義妹は斉藤家の兄と妹の睦事を見てしまい・・というはじまり。小悪魔な実妹が主導権を握り兄を愛し、おとなしい義妹は実はHに興味津々で三人で愛し合おうという実妹の誘いを受ける。実妹の思惑とか義妹の性欲に素直な面とかちょっとサスペンスぽい印象がないでもないが、絵が可愛い系なので狂気的な怖さは薄い。まあ直球に兄妹3Pエロものですな。三角関係?の行方と兄が実妹に為すがままな理由が何なのかがちょっと気になる。デジタルトーン多用で少々画面が暗い。複数巻。★☆☆☆☆

くるりさんとヒラリさん (アクションコミックス)をAmazonで見る
彩画堂
主人公の地味で引っ込み思案な女性は、ある事故で活発で奔放な女性の魂と同居することになるが。地味女性が奔放女性の意思を共有することによりHを経験する展開。レーベル的にH描写は多め、女体はむっりち系かな。正直H展開はベタでハチャメチャ系だが、人間ドラマが存外しっかりしていて結構読ませる話だった。主人公の引っ込み思案というかおとなしく従順ゆえの周囲の評価の低さがせつねえ。憑依している対極の気質の女性ともども、ぜひ幸せになってほしいと思わせるキャラだった。

やがて魔剱のアリスベル (電撃コミックスNEXT)
閏月戈 赤松中学 滝乃大祐 2014-10
本気を出したくない男子高校生は、鳳の欠片を巡るバトルロワイヤルに巻き込まれていく。人外とか魔法少女とか武器人間など異能を持つ女子たちが願いが何でも叶うというアイテムを巡って人知れず戦っており、主人公がそれに望まず関わっていく展開。元々主人公もあるアイテムにより好むと好まざるとに関わらずその戦いに全く無関係ではない設定なのだが。ラノベ原作で緋弾のアリアと同じ世界観の未来の話。アリアでも感じた昨今のラノベらしい独特の世界観には少々戸惑ったが絵は綺麗で読みやすく、思ったよりすんなり話には入れた。1巻ではアリアシリーズとの関連がわかりにくいが後々シンクロしていく模様。その方面では続きが読みたくもあり。複数巻。★★☆☆☆

激突のヘクセンナハト (電撃コミックスNEXT)をAmazonで検索する
川上 稔 さとやす(TENKY) 2015-10
黒の魔女と呼ばれる存在に蹂躙された世界。魔女は現在は月に封印されており、その討伐に行けるのは10年に一回だけ、しかも封印の中に入れる隙間は一人分しかない。なので地上で最強の一人が行くことになるわけで、異能を持つ少女たちがその一人を目指して戦うという構図。その魔女の姉である異世界からやってきた女性が主人公のよう。ややこしい設定かなと思ったがすんなり入れたし、大敵がいるのに同じ志を持つ少女たち同士が戦う謂われも説得力がある。いろいろ定番な設定や展開が続き目新しさは少ないが悪くない。作画者のカラーが濃いかも?絵は萌え絵にあるごちゃっとした画面出ない分読みやすく物語の概要を知るにはいいので原作小説の入り口として読むコミカライズかもしれない。複数巻。★★☆☆☆

女騎士さん、ジャスコ行こうよ  (MFコミックス アライブシリーズ)をAmazonで検索する
伊藤 ヒロ 霜月 えいと
原作者が執筆にあたり「ジャスコ」の名称は作品内で使えるのか聞いた云々のエピソードで有名鴨知れないラノベのコミカライズ(どういう説明だ)とあるファンタジーに居そうな王女と女騎士がとある田舎町で倒れており、地元少年が彼女らを保護する処から始まる。逆異世界迷走系・・かと思ったらその田舎の地自体の設定が読者視点でどんでん返しぽかった。こういうの結構好き(笑)冒頭からネット・オタク・ラノベ専門単語が飛び交い妙に高いテンションで話が進む。作画の状況描写とコミカルなノリの構成は質が高いと感じる。田舎住みなので田舎あるある描写に妙に共感する。複数巻。★★☆☆☆

ダンジョン飯 九井諒子

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金子が心許なく携帯する食料代を節約するため狩ったモンスターを現場で調理して食べつつダンジョンに進む一行を描いたファンタジー探索グルメ?活劇。
大規模な階層ダンジョンがあり、様々な冒険者たちがダンジョンに潜り探索することが日常の世界。ダンジョンの深部でドラゴンに襲われ妹が喰われてしまった戦士の男性は、消化される前に妹を救うことを決める。しかしほうほうの体で逃げたため資金が乏しくパーティから脱退した者もいたが採算度外視でつきあってくれる仲間もおり、三人パーティで挑むことに。
で、戦士の男性は食料代を節約するため、探索途中で狩ったモンスターを食べることを提案する。モンスターを食べることに関して素人だけでは話が円滑に進みにくいためか、途中でモンスター料理を研究するドワーフが仲間に入り、モンスターを狩っては料理をする、というエピソードが主軸となっている。変則ファンタジーグルメというかサバイバルグルメというかゲテモノグルメというか。
架空のファンタジー世界観でモンスターが調理対象、なのだが某RPGのモンスターのように現実世界に似たモンスターが多く架空とはいえそれなりに既存の食材や調理による味覚に想像の余地があるところが素晴らしい。特に「動く鎧」の正体というか生態の設定は思わず巧い!とうなってしまうほど秀逸だった。
主人公の戦士は前々からモンスターを食べることに興味を抱いていたとか一歩間違えるとアレな設定もいい意味で生暖かい目で見れたり、未知の食材に拒否を示すごく当たり前の反応に思いっきり納得したり、ドワーフの研究熱心さと手際の良さに感嘆したりとどのエピソードもものすごく見応えがあった。
著者の話は前々から好きだったんだけど短編ばかりだったので長編はどうだろう・・とちょっと思っていたけど杞憂でしかなかったwめっちゃ面白い。墓まで持って行きたい傑作。

九井諒子
ビームコミックスハルタ1~ / エンターブレイン
ジャンル:青年・ファンタジー / 好み度:★★★★★

ワカコ酒 新久千映

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20代社会人呑兵衛女子が仕事帰りに入ったお店で美味しい旬のつまみとそれに合うお酒を堪能するお話。1人酒以外のエピソードもあり。
主人公は20代OL。女性の1人酒を描く日常グルメ系ってかんじかな。仕事やプライベート・イベントなどのエピソードを絡め、その日の主人公自身の心情から選んだ店の酒と肴を楽しむというまったりとした構成。著者自身が呑兵衛だからなのだろう、まったりしたノリなのに心底お酒(と合う肴)が大好きで堪能しきっているとひしひしと感じることができる。酒を堪能する時の擬音がたまらないですね。
女性の1人酒に伴う現実では時々あるであろうちょっとめんどくさい事象はあまり出さずとことん酒と肴を楽しむスタンスは良い。料理の絵は達者でおいしそうだし、美味しそうな肴を前にしての飾らない主人公のモノローグは絶妙。酒は飲めない人間ですが1人酒ほんと楽しそう、と思える作品。

新久千映
ゼノンコミックス1~ / 徳間書店
ジャンル:青年・グルメ / 好み度:★★★★★

血のつながりはない義姉弟二人暮らしの日常のご飯を描いたお話。
高校生の姉と小学生の弟が主人公。二人は正確には両親の再婚による義姉弟。
両親は他界しており親戚というか姉御気質っぽい叔母が生活の保障をして義姉弟は二人暮らしのよう。
天真爛漫な姉にとっては弟はいつまでもこどもで巫山戯ることが多く、弟はそれに難儀する
という状況だが、仲良し姉弟というかんじ。
初見でどういう方向性を想像するかで心の清さが図れそうな題名だが(笑)
主題は家ごはん、日常エピソードにはちょいちょいお色気が入っているよというかんじ。
男子小学生の弟がつくるごはんが多めだが、そればかりでもなく姉だったりサブキャラだったりと
しばりは薄い。懲りすぎない日常ごはんといった体。
ごはんネタはそこそこ楽しいし、日常エピも周囲の友人や知人たちもいい意味でアクが強く
テンプレじゃないひねりのあるキャラ同士のやりとりが面白い。
絵柄も筆致も好みだしキャラ描写が活き活きしているのが良い。

原作:坂井音太 作画:恩田チロ
ヤングチャンピオンコミックス1~ / 秋田書店
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★★★

恋は雨上がりのように 眉月じゅん 

無口でクールな雰囲気の女子高生は、バイト先のファミレスの四十路の店長に秘かな恋心を抱いている。海辺の町を舞台に描かれる青春物語。
主人公の女子高生は、かつて陸上部で陸上に傾倒し有望な記録も保持していたが怪我により部を離れている。その宙ぶらりんの状況からバイトを始めるも、心情的に先に進めず停滞している印象。
一方主人公が恋心を抱く対象のバイト先の中年の店長は人生の折り返し地点にたつ冴えないおじさんなのだが、かつて青春時代に置いてきた熱情というか夢というかが奥底にある、というかんじ。
そんな二人が織りなす、恋物語といったところか。各々の人生においての思うところの選択と落としどころ、そして二人の恋の行方を軸に展開される青春ものといったところか。
思春期の少女だけでなく、中年おじさんの青春も描いていくところがミソか。
恋愛方面は、青年向けレーベルというのもあるのかもしれないが、
双方、勢いだけでなく恋愛以外の背景があり、地に足のついた展開だなと感じた。
大仰な演出より、さらっとしたリアルさを堪能出来る作風が印象的だった。
主人公が、中年店長に惹かれるのはなんとなく共感できるなあ。
店長は、キャラデザ的に毒気のない後藤隊長(バトレイバー)みたいだなあとおもった。めっさ好み(笑)

眉月じゅん
ビッグコミックスピリッツ全10巻 / 小学館
ジャンル:青年・青春ドラマ / 好み度:★★★★☆