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飯田橋のふたばちゃん (アクションコミックス)

実在する出版社を可愛い女子たちに擬人化した学園コメディ4コマ。企画的なコンセプトっぽい?
漫画化夫婦の共作。旦那さんが原作で奥さんが作画担当。
双葉社から出版されているので主人公は双葉ちゃん。
各出版社の漫画レーベルの傾向や、出版社に実際怒った出来事とそれに伴う悲喜こもごもをネタとしている。いろんな意味で無茶というか無謀な気がしないでもないが、個人的にはめっちゃ面白かった。
1つの出版社に1キャラかと思ったが出版社によってはレーベルによってキャラが分れている模様。
数年前に発行される漫画を全部読んでみようと思い立ったことがあるので、
どのレーベルも前知識はそれなりにあったので、へえということは少なかったが、
巧いことネタにしているなあと感心することは多かった。
全般的に意外と描写がゲスいが、キャラの可愛さとあっけらかんとした作風でより楽しめるかんじ。
地味にお勧めしたい。に、しても漫画業界もいろいろいろとあったんだなあとしみじみ。

原作:横山了一 作画:加藤マユミ
アクションコミックス全2巻 / 双葉社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★おすすめ

先生と僕 香日ゆら 


先生と僕 ‐夏目漱石を囲む人々‐ (MFコミックス フラッパーシリーズ)

河出書房新社から再編集文庫版も出ているようです。
夏目漱石を中心に、家族・周辺の文豪や知人たちとの交流エピソードを綴った4コマ漫画。
文献や手紙などの内容を元ネタにしているのでわりとノンフィクション。
幕間には解説もついているので、文豪自身の人となりを知るにはいい作品。
むろん文豪が発表した作品の背景とか内容もわかる構成。
著者自身の文豪愛もビシビシ伝わります。
作風がほのぼのというかほんわかというかなところが良い。
先生がたのエピソードにはおちゃめなところが多々あって可愛かった。
病床エピソードとか辛エピソードもも悲壮感が少ないというか紹介の仕方が巧い。
文豪に興味があってもなくても楽しめると感じるおすすめ作品。

香日ゆら
MFコミックスフラッパーシリーズ全4巻 / メディアファクトリー
ジャンル:4コマ・文学歴史 /好み度:★★★★★


ケイくんとアヤメさんがルームシェア (アクションコミックス)をAmazonで検索する

12歳男子小学生と29歳キャリアウーマンが同居する4コマコメディ。
これだとラッキースケベ系のお色気?もののシチュエーションだが・・。
男子小学生の両親が海外へ行く間、知り合いの29歳女性の家に居候することが決まったところから始まる。
外では周囲が尊敬と憧れを集める有能な社会人だが家事系はまったくダメでだらしない女性と、家庭環境から家事系は抜群の出来た男子小学生の生活を描く。
一見お色気系なシチュエーションだが蓋を開けてみれば「シンジくんとミサトさん」 ネタが大半と言っていい。
とはいえ、同居人の女性にだらしないとあきれる一方で、男の子らしく大人の女性にどきっとしたりする、男子小学生に恋慕するクラスメイト女子とその女子に使いっ走りされる男子など、ラブコメ要素もしっかり盛り込んでいる。
人数を増やさずネタを回していくのは好み。気軽に読める4コマとして秀逸だと思う。
それにしても、4コマのオチのツッコミに集中線を使うのはオイスター某でもよく見られるけど双葉4コマの伝統なのか?

ボマーン
アクションコミックス全2巻 / 双葉社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★☆

ぼくの奥さん 樹るう 


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西欧中世?っぽい世界観。病弱な商人の五男坊にやってきた縁談は、
田舎貴族の野生児のお姫様だった、という4コマ漫画。
主人公は病弱な五男坊。それなりに大切にされて育ったものの
実家の諸事情により半ば強引に他家に婿入りが決まる。
相手の肖像画(見合い写真)は赤ん坊であるなど不安はあるものの実家に居場所もなく
、同い年であると聞く許嫁の元へ向かうが・・。
お相手は、幼少時に行方不明になり発見されるまで獣に育てられていた野生児の少女だった。
いわゆる少女エルザなヒロイン(・・・って狼少女って今の人は知らないか・・?)
事情が事情なだけに人間生活にはなかなか馴染めないが両親は娘を溺愛、
なんのかのと主人公とヒロインの相性は良い、主人公と兄弟との関係などバックボーン設定が丁寧。
つかそれを4コマのネタとしているとも言えるが。
シビアな背景もあるがおおむね人間関係もエピソードもほんわかとしていて優しいので和やかに楽しめる。
主人公とヒロインの距離が紆余曲折の末その距離が近くなっていく過程がとても可愛いし、
人の縁ってうまく繋がると幸福だよなあとしみじみ感じる。
作中、ヒロインが幼少時に行方不明になった原因も明確化し、
育ての親たる獣のエピソードも絡めてゴールインまで丁寧に描かれる良作。

樹るう
アクションコミックス全1巻 / 双葉社
ジャンル:4コマ・ラブコメ / 好み度:★★★★★

殺し屋さん タマちく. 

狙った獲物は必ず仕留めるヒットマンの男性とその標的、彼の弟子の小学生男子、
彼を仇と狙う貧乏女子高生などが織りなす脱力・ナンセンス・駄洒落系ギャグ4コマコメディ。
くだらなさとばかばかしさで秀逸な原作と画力が高いセクシー系作画のタッグが素晴らしい。
殺し屋という題材でどうギャグにするかというと、
殺すのは人ばかりでもない・標的への最後の優しさといったあたりでナンセンス感を出し、
彼に関わるサブキャラも突き抜けた個性を持ち、
聞き間違い・勘違いの体で繰り広げられる駄洒落ネタがメインのよう。
当人達は至って生真面目だが端から見たら滑稽で笑いを誘うというのがミソなのだろう。
アンダーグランド設定ながら中々に暢気でゆるいネタが多いのも特徴か。

タマちく.
アクションコミックス4巻 / 双葉社
ジャンル:4コマ・ギャグ / 好み度:★★★★★

未確認で進行形 荒井チェリー 

16歳になった女子高生の元に、祖父が生前決めていた許嫁の男子がやってきた。
小姑にあたる幼女の妹も同行して・・というはじまりの4コマラブコメ。
ヒロイン、ヒロインと同年代の許嫁男子、許嫁男子の幼女の妹、
ヒロインを溺愛するヒロインの姉をメインにあとサブキャラも交えて、
ファンタジー的な要素も組み込んだ日常ラブコメみたい。
ヒロインの家は一見ごくごく一般な家庭のようだが、
どうも祖父の言葉は絶対という現代ではちょっと浮き世離れした家風っぽい。
また婚約にはヒロインに関わるある特殊な理由があるなど、いろいろ伏線が盛り込まれている。
ヒロインの姉は学内でも有名な才女で人気者で美人、ヒロインを溺愛し可愛いもの大好き。
ヒロインは巨乳で可愛い系女子、家事全般完璧で姉の存在で霞んでいるが成績は上位。
許嫁男子はイケメン。無口でとにかく影が薄く朴訥で真面目で純朴。
男子の妹は、可愛い幼女で口出しがすごいが甘い物に弱く憎めない小動物のようなキャラ。
4人とも違う分野でスペックが高く、特定のキャラがディスられるって状況がないところが好み。
全般的にほんわかとしているがぼやっとしておらず、読み物としてのメリハリがあるかんじ。
またネタの面白さが長く続く構成だと感じる。

荒井チェリー
4コマKINGSぱれっとコミックス1~ / 一迅社
ジャンル:4コマ・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆


デスちち コンノトヒロ 


デスちち : 1 (アクションコミックス)  コンノトヒロ

巨乳を越えた爆乳にコンプレックスを持つ主人公は女子校に入学し、それまでの巨乳ゆえの難儀さから解放されると思っていたら、入学初日からちいさな生き物な同級生に乳をもまれることに。その女子は不定期に女性の乳をもまないと死に至る病を持つという・・。というトンデモな始まりのちょいえろ百合?系4コマ漫画。
乳をもまないと死ぬOPモマネイトシヌ病とか、真面目だけどベクトルがずれてる風紀委員とか果ては貧乳の乳女神とか・・キャラ立ちが命とはいえフリーダムすぎる設定の目白押し。Hネタもライトなノリだけど成人向けを彷彿とさせる乳いじり。見ただけで痛くなるお;;胸焼けがするというか最後まで読み進めるのに労力がいる一品。

コンノトヒロ
アクションコミックス全2巻 / 双葉社
ジャンル:コメディ・4コマ / 好み度:★★☆☆☆

極貧不幸体質魔法美少女と美形悪の参謀。敵同士ながら正しく敵対できない感情と関係。
魔法少女と悪の参謀の青年の奇妙でほのぼのな交流を描いた4コマ漫画。
魔法少女のほうは、客観的に見て極貧不幸な状況。キュウ○○並の腹黒マスコット動物にいいように扱われというか利用されているかんじなのだが、当人はその不遇に鈍感。
一方悪の参謀は的である魔法少女の置かれた貧乏状況を不憫に思い、かつ恋愛的な意味でも惹かれており、なんのかのと少女に食料を渡したりという展開に。
ちょっとベクトルがズレている純粋さを持つ双方が織りなすぎこちない交流が見所。
ほのぼのでもあり気恥ずかしくなるような空気がツボどころだった。
少女の背景とか黒くも不憫なのは前作と似ているなあ。
著者急逝により最終巻はとても薄く、デビュー時あたり?の短編が巻末に収録されていた。

藤原ここあ
ガンガンコミックスJOKER全3巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・4コマ / 好み度:★★★★☆

まりあ17 むんこ

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通りすがりの人間が見惚れるほどの美少女だが、中身はおっさんの女子高生の日常4コマ漫画。
誰が見ても可憐で清楚な美少女の外見を持つ女子高生が主人公。だが当人はAMラジオを聴き通学途中の立ち食い蕎麦屋で朝食を摂り母を迎えに雀荘に行くとたまに代打ち、趣味はプロ野球に競馬に競艇という、中身はおっさんそのものという。ついでに力仕事は長けているが料理も勉強も今一つ。だが嫌みのないお嬢様口調なのでその点は見た目に沿っている。
このギャップが作品の肝の1つ。母は土木現場で働き女手一つで主人公を養っている漢前というか肝っ玉母ちゃんというかんじ。細身で美人なので主人公も母譲りなのだろう。ちなみに競馬好きも母の影響だろう。
見方によっては後ろ向きになりそうな家庭環境なのだが、親子は仲が良く、サバサバしていて親子というより相棒みたいなかんじっぽくて楽しそう、というところが良い。
まああれだ、ダメ人間なのは確かだが(笑)人間関係はおおむね円満だしほっこりするエピソードが多い。
女子高生モノをという担当のオーダーからできた話だが、担当はコレジャナイと一刀両断。そらそうだ(笑)のツッコミはみな思うところ。良い。おすすめ。

むんこ
まんがタイムコミックス全3巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★

お隣さんゲーム 神堂あらし

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3兄弟のおうちと3姉妹のおうちはで昔から交流のあるお隣さん同士。同い年の隣の3兄弟の末っ子を異性として意識する3姉妹の高校生の次女を主人公に描かれる幼馴染ラブコメ4コマ。
快活な気質で主人公らしい主人公のヒロインの次女は、幼馴染で同級生の隣の家の三男が大好きで、それは周囲にもありありとわかるくらい態度に出ているが、当人を前にするとツンデレ属性が発動する、一方男子のほうは、主人公に対してはあっさりとしたというか、好意はあるのだろうが恋愛ベクトルに向いているのかむいていないのか不明瞭。おとなというか鈍感なのか、でも主人公を大事に思ってるのはわかる殺し文句をさらっと言う無自覚イケメンといったかんじ。
そんなふたりを中心に描かれるラブコメだが、長女は隣の長男に惚れていて、隣の次男と三女は二組の兄弟姉妹たちの行く末を生暖かく見守るコンビといった関係。エピソードの幅も広げられるしなんとなくカップルが当初から出来上がっているのは安心して読める。
どう話が転ぶのかやきもきするのが好きな人にはぬるいかもだが、ニヨニヨとしつつまったり楽しむにはよい作品。定番なエピソードが多いもののキャラの動かし方がうまく、途中で飽きがこないところが良い。

神堂あらし
まんがタイムコミックス1巻  / 芳文社
ジャンル:4コマ・ラブコメ / 好み度:★★★★☆

いぬにほん印刷製版部 瀬野反人

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小さな印刷会社に就職した女性を主人公にしたお仕事4コマ漫画。
印刷会社に就職した主人公の女性は入社早々、希望したDTP部署ではなく製版部に配属になる。体を壊して退社した人の代わり、ということだが早速初日から会社に泊まり込むことに。
いわゆるブラック企業並の職場環境だが、当人はのほほんというかあっけらかんとしているというか前向きというかなキャラで仕事自体は楽しんでやっているというかんじなのと、仕事は多忙だが人間関係がせちがらくなくて、シビアな状況にも関わらずなんとなくまったりと読める内容。
部署内に同僚がほぼいなくて人間関係のめんどくささがないからか。まあそれだとネタ切れなのか他部署の人との絡みも出てくるけど。
主人公を平凡に、周囲の個性を強めに、というのはいい塩梅。印刷業独自の様々なネタも面白い。
それにしても営業が無茶な契約とってきて総スカンってのはやっぱあるあるなんだね・・。
読んだ当時は電子書籍に寄り気味だったけどこのタイトルだけは敬意をこめて(?)紙本で購入しました。

瀬野反人
まんがタイムコミックス全2巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ・お仕事 / 好み度:★★★★★

野村24時 板倉梓 

生い立ちから不幸続き、リストラされるわ連帯保証人になっていた借金を肩代わりする羽目になるわな、
冴えないおじさんサラリーマンが、美人三姉妹の家に番犬代わりに居候することになるという4コマ漫画。
居候先の家は長女はおっとりだが毒もある社会人、ツンツン女子高生の次女、天真爛漫な小学生の三女の三人暮らし。
シチュエーション的にはハーレム状態ぽいが、
状況が状況だけに地味に虐げられているというかdisられるというかな日々。
ついてないこと続きと状況の三十路サラリーマンが不憫ではある。
だがサラリーマンのそれまでの人生が人生だけにdisられているほうが楽という・・。
あと達観してるところも多々あり、なんかしんみりするよ。
著者らしい世知辛いネタの中に、ほっこりするエピソードの挟み込むタイミングが巧いと思う。
ところでこの話はジャンル的にラブコメでいいのだろうか。

バンブーコミックス 4コマセレクション全3巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・ラブコメ / 好み度:★★★☆☆

悪魔曰く俺の嫁 宮城りん

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妄想好きのオタク女子の前に現れたのはちみっちゃい魔界の王子(本物)だった。不遜な言動だがヘタレな王子は女子に求婚するが・・。というはじまりの4コマ漫画。
オタク女子が魔界の王子に求婚される話。ヒロインは妄想が好きなオタク女子だが空想と現実はきっちり分けていてテンションは低空飛行タイプ。魔界の王子は、ファーストコンタクトではある理由で幼児の姿だが本来は成人の姿、かつ親族内ではみそっかすな扱いで実際けっこうヘタレタイプみたい。二人のコメディな掛け合いの次には、ドS系の王子の弟がやってくる展開に。
客観的には4コマとしてはキャラも展開も方向性が中途半端な気がした。求婚王子の身内での扱いはもっとないがしろかと思ったがそうでもなさそうだし、弟王子も冒頭はS系だがヒロインとの共通の趣味であっさりデレる。険悪な関係からゆるい関係性になるにも不穏な設定を盛っているのならもうちょい盛り上がりがあると良かった。
正直なところこのあたりの理由で初読では妙な違和感を覚えた。再読すると、ヒロインの気質は好みだし、なんのかのと平穏というか殺伐としないパターンも好きだし、で個人的には楽しく読めた。

宮城りん
ガンガンコミックスJOKER全2巻 / スクウェアエニックス
ジャンル:少年・4コマ / 好み度:★★★☆☆

クズとメガネと文学少女(偽) 谷川ニコ 

高校デビューではないが文学少女キャラで学園生活を送るためファッションで文学を読む偽の文学少女と
文学少女(偽)の容姿に一目惚れし、彼女と接点を持ちたいがため本に接するようになる男子と
普通に文学を読むし詳しい本好きのメガネ男子による文学作品を巡る学園コメディ4コマ。
ファッションで文学少女を追求するが本を読むことは読んでいる。
ヒロインの様々な地雷っぷりと、ヒロインが好きな男子の望む方向とズレていきっぷりと
メガネくんのクールな傍観者かつ冷静なツッコミ役が板についているっぷりが良い。
こちらもド嬢と同じく登場人物が読む文学作品は実在する作品ばかり。
明快な紹介ではなく本筋の青春ラブコメにさりげに組み込まれている。
形態が4コマだからか、著者の代表作ほどキャラが大振りではなく読みやすい。
3人のキャラが明確に分けられておりそのやりとりは誤解と曲解と思い込みで
不協和音なようで共鳴している面白さがある。
にしても、片想い男子がクズの役どころなんだろうけどクズかな?と思ってしまう。
自己中系キャラだけど重いとおりに事が進んでないからかな。
1巻最後にメガネくんの思わぬ重い設定とそのあっけらかんぶりに、
クズ男子の心情に共感してしまった。

谷川ニコ
星海社コミックス全2巻 / 星海社
ジャンル:4コマ・文学・コメディ / 好み度:★★★★☆

ポイズンガール 瀬野反人

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毒蜘蛛に噛まれたことから毒属性・・もとい毒舌になってしまったという設定の女子とクラスメイトたちのハイスクールライフコメディ。
主人公は毒蜘蛛に噛まれてから毒舌になってしまったという体の女子。見た目は可愛く本当は心優しい優等生なのだが、気遣いや励ましなども含め語る言葉はすべて毒舌に変換される、というキャラ。
そんな主人公に加え、天真爛漫というか脳筋というかな女子、理屈系で委員長気質はキャラだけのぼっち体質眼鏡女子、名は体を表すM気質男子、コミュニケーションは接待と同義の不器用な隠れマッスル女子が周囲を固める。主人公の毒舌を浴びつつも毒舌を受けるだけに終わらず各々の個性を発揮する構成。ともすれば嫌悪を感じる設定にも関わらず、嫌味なくうまいこと中和され面白さを醸し出す作風はさすが。なんのかのと仲のよさげなノリが好き。毒舌と罵倒は違うわけで、的を射ているだけに刺さる言葉の羅列も見所かと。
あと表紙では題名のロゴよりヒロインの毒舌台詞のほうが目立つデザインが印象深い。

瀬野反人
バンブーコミックス 4コマセレクション全3巻 /竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★

田中くんはいつもけだるげ ウダノゾミ

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常に気怠げで低空飛行なテンションの田中くんと彼が放っておけず世話を焼く無口な太田くんをはじめとした学園4コマコメディ。
主人公(のはず)の田中くんは、常に低空飛行なテンション・話す声はボソボソ・隙あらばぼーっとしたり眠ったりといった気怠げキャラ。教室移動すら億劫がる田中くんを放っておけずなにかと世話を焼く太田くんは、背が高く三白眼?ゆえに周囲から怖い人間に見られがちだが、中身は面倒見のよい気質で家事・勉強その他そつなくこなし無類のスイーツ好きというキャラ。
一見凸凹なコンビに加え、クラスメイトの良くも悪くも思春期のおとこのこ、な男子3人組や田中くんの気怠げさに感銘を受け師匠と仰ぐ小さき生き物な女子・その女子と仲良しでヤンキーキャラになりきれていない可愛いモノ好きな女子・元地味女子で努力の末現在はアイドルな立ち位置の優しい気質で田中くんに片思いの女子・・・など次々と個性豊かで好ましいキャラが登場する。
どの登場人物も個性のベクトルは違うが微笑ましく嫌味のないキャラ設定でどのエピソードもほっこりするものばかり。主人公のゆっくりさに、太田くんのスペックの高さに女子達の可愛らしさに癒やされまする。
前作同様、ある意味主人公が周囲を(というか主に太田くんを)振り回す構図に見えなくもないが、面倒なことを回避するための計算高さはあるが、他人に世話になっている場合はそれを自覚しつつ感謝の意を明確にしているところが好ましい。
また主人公の面倒を見る太田くんも、嫌々ではなく、ほんと息をするようにやってるとこが良いな。顔?雰囲気?のせいで損してるとこもあるけどさほど気にしないとことか難儀な場面でもクールに寄りよい方向に努力するとこが好きだなあ。登場人物にあまり頓着しないほうだけど、太田くんに関しては幸せになって欲しい・・と切実に思ってしまう(笑)
この読んでて感じる心地よさはなんのかのと独りよがりなキャラがいないからなのかも。ほんわかした気持ちに成りたい人にはお勧めの作品。

ウダノゾミ
ガンガンコミックスオンライン / スクウェアエニックス
ジャンル:4コマ・学園・コメディ / 好み度:★★★★★

シークレット5 真枝アキ

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デビューが決まった女性ユニット「シークレット5」は、所属芸能事務所所長の娘で音痴だけど口パクは上手い子、奇跡の童顔だが実は三十路の子持ちの子、実母と共に芸能ミーハーで男性並みの長身の子、デビューという蜜に誘われ女装してユニットに入った実は男子の子・・という個性というか癖の強い4人のメンバーで構成されている。ちなみに4人なのにシークレット5なのは、残り一人はデビュー前に不祥事を起こして参加できずという。
そんなグダグダなスタートで始まる彼女らの芸能活動4コマコメディ。キャラが割と多いがメインは増えも減りもせず1人1人に焦点を当てたネタがバランス良く展開されていく。キャラ設定もキャラデザも見事に描き分けられているし、4コマ目できっちり落とす構成が良い。各々の方向性が定まっていてキャラ描写が活き活きしてる。どのエピソードも大笑い、じゃないけどクスッと笑ってしまう。絵もはっきりと下線画と絵柄で4コマに向いている。
エピソードとしては、女装の男子が一番光っているかなあ。デビューの経緯とそれによる弊害は涙が出るし実はメンバーの中で一番「女性アイドル」っぽいというあたりがかなりツボった。個人的に一番好きなのは三十路の人妻かな。一番年が近いからか・・も・・(笑)
芸能モノはあまり・・・って人にもかなり楽しめると思う。

真枝アキ
バンブーコミックス全2巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・コメディ / 好み度:★★★★★

父とヒゲゴリラと私 小池定路

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妻を亡くしやもめの兄と兄の幼稚園児の娘とクマ系弟の同居生活を中心に描いた家族日常コメディ。
地味で線の細いちょっと虚弱な兄は、妻を亡くし元気な幼稚園児の娘と二人暮らしなのだが、家事が追いつかず生活に支障が出るようになったので在宅稼業で家事能力がある弟が同居することになる、というはじまりの、兄と弟と兄の娘の家族コメディ。題名のヒゲゴリラは容姿がクマ系の弟のこと。
三人の同居生活は衝突はあってもなきがごとし、幼稚園児の娘に合わせられる器の大きい弟、温和な気質の兄、ぐずることが少ない天真爛漫であっけらかんとした娘の気質もあいまって、家族間のやりとりはあっさりというか気負いがないというかで、言いたいこと言うけど深刻な喧嘩にならなくて見ていてほっこりする。
また娘の通う幼稚園の保育士さんとか兄の会社の同僚や部下たち、妻の両親登場し、各々物語においての立ち位置がきちんとして無駄がない。ほんわかとした雰囲気だが、娘の何でも無い行動や仕草や成長に折に触れ、兄の亡き妻の思い出や妻への思いがしんみりと描かれるエピソードも挟んである。妻の思い出の中にはかなりアグレッシブでコメディなエピソードもあるんだけどね。その気質はきっちり娘へ受け継がれている模様。それ以外でも登場人物たち各々の様々な感情や思いが描かれており物語の奥行が広がっている。力一杯おすすめする作品。

小池定路
バンブーコミックス4コマセレクション全7巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・家族ドラマコメディ / 好み度:★★★★★

でこぼこガーリッシュ 原鮎美

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高い身長と美形で男前なルックスと身なりで男性と勘違いされやすい織子、小学生並の身長と体型と可愛い風貌で成人に見られないナッツン。親友同士の二人の女子大生を中心に描かれるキャンパス4コマコメディ。
織子とナッツンのよくある日常やらやりとりやらを軽快に描いた内容。ふたりはとても仲が良く、ボケツッコミとか掛け合いや喧嘩っぽいやりとりもあるが気負いしない良き関係だなと感じる。
織子が男子に間違われやすいのはその服装や髪型もあるのだが、男装の麗人気質でもなく本来はごく普通の女性の感性を持っている。過干渉気味の双子の兄たちが悪い虫がつかないように男装しろと言いそれに従っているうちに染みついてしまったというかんじ。男装で目立たないが実はナイスバディ、服装次第でフェミニンに変貌するというのがミソ。
ナッツンのほうは成長が・・止まったまんま年を重ねておりそれはそれで愛らしいのだが大人の女性になりたいと望んでいるかんじ。
彼女らのキャンパスライフや、彼女らが所属する古典芸能研究会の個性的な面々も登場しなんのかのと幅の広いコメディが描かれていく。4コマという形式だからというのもあるが、あるあるな身近に感じる会話や出来事を漫画的にいい感じに誇張して楽しめる構成になっている印象。気軽に読めて素で面白い。毎話冒頭にある二人のツーショットカット絵もなんか好き。

原鮎美
ビームコミックス全3巻 / エンターブレイン
ジャンル:青年・4コマ / 好み度:★★★★★

孔明のヨメ。 杜康潤

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題名通り孔明のヨメ・月英を主格とした4コマ歴史コメディ。三国志演義に登場する女性は絶世の美人が多い中、容姿は今ひとつだが孔明も認める才能ある賢夫人というイメージの月英のキャラを、いわゆる不細工ではなく確かに美人ではないが子供に見えるほど幼く可愛らしい風貌としているところ、また聡明という面では、農機具や罠など工作技術が卓越しているいわゆる理系タイプで、孔明の研究の助けとなるという設定などとにかく随所に光る構成が秀逸。
さすがに三国志フリークだけあってフィクションだけどとても説得力があるというかありえそうと思わせるほどに緻密に組まれているところが素晴らしい。孔明の嫁取り云々の噂の真相?はほんと巧くできてる。
孔明と月英を始めとした周辺のキャラがほんわかと和むかわいいキャラだし、かといってゆるゆるな話ばかりでもなくきっちり史実に則したシビアなエピソードもあったりドラマチックな展開もあったりとバランス良く楽しめる。
個人的には、孔明夫妻の初々しいやりとりと月英さんの工具案の素晴らしさに妙に胸が躍った。三国志の知識がなくとも楽しめる内容だと思う。おすすめ。

杜康潤
まんがタイムコミックス1~ / 芳文社
ジャンル:4コマ・歴史・コメディ / 好み度:★★★★★