赤い角の童留 星野架名

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頭に赤い角を持つ童留が、自分と同じ赤い角を持つ仲間と赤い角の意味を探す旅の中で経験する出会いと別れの物語。
幻想的な雰囲気が印象的な作品でした。1話目は童留の内面の表現が少なく、赤い角がからむ事件を通して彼の設定や世界観を説明するような話になっていて、2話以降は童留のどまどいや葛藤、疑問といった心理描写が多くなっています。そしてキャラデザも違ったり。1話目よりもかなり前の話だからかも知れませんが。物語が完結しないままシリーズの続きが出ていません。1話完結形式のシリーズものなので中途半端なところで終わっているという印象は受けないのが救い。
同時収録の「レグナ・ノユ」は本橋妙子シリーズに登場する妖精ノユの一人が主人公の物語。螺旋図書館の設定と管理人がツボでした。

花とゆめコミックス/全2巻/白泉社
ジャンル:少女・ファンタジー/好み度:★★★★☆
同時収録作品:迎えの日/レグナ・ノユ/心に卵