君がいた夏をAmazonで見る
文庫版学園便利屋3巻をAmazonで見る
※現在は文庫版学園便利屋3巻にも収録されています。
昭和38年の夏、田舎に住む高校生・蒼太の前に9年ぶりに幼馴染の透が現れる。透の家が都会に引っ越すまでは、蒼太は透と透の祖父とともに遊んだものだった。幼馴染とその祖父の変化に否応なく時の流れを感じる蒼太だが......。
叙情的な雰囲気を持つ物語です。現実の日常にもある出会いと別れにともなう感情の描写が印象的でした。静かだけど鮮烈さを感じるというか。芸術性の高い短編の邦画を見ているようでした。
昭和38年というとさすがに生まれていないのですが昔の日本の空気ってこんな感じだったのだろうなと思いました。作品全体に広がる緩やかで透明な空気はいつまでも心に残ります。やはり作者はこういう昔の雰囲気を描くのが上手いですね。
同時収録作品もありますが、すべて東京浪漫細工の方に再録されていますのでここでは割愛しました。
片山愁
備考:文庫版学園便利屋3巻に収録
ウイングスコミックス全1巻/新書館
ジャンル:ノスタルジー/好み度:★★★★☆