特異遺伝子保有生物・通称「怪」と人間とのハーフであり警察の特殊部隊に所属し人間に害を及ぼす怪を捕らえることを仕事とする少女・優樹と彼女の元に派遣された青年・太一郎の物語。
中村恵里加原作の小説の漫画化作品。鮮烈な心理描写が印象深かったです。混血であるがゆえにどちらにも属しきれない主人公、怪を捕縛すべき対象としなかった太一郎の変化、そして2つの血の狭間で破壊へと進む高橋。別々の視点から己とは何かという命題を提示しています。終盤の盛り上がりは見ごたえがあり、漫画ならではのアクション描写も見事。漫画を読んだだけでは未消化の部分もあるように感じたので原作も読んでみようかと思ったり。
作画:しろー/原作:中村恵里加
電撃コミックス全2巻/メディアワークス
ジャンル:ダークアクション / 好み度:★★★★☆