原始時代。一人の赤子が部族の掟に逆らった母の罰と神託によって恐竜の生贄になるところを類人猿に拾われる。十数年後たくましい少年に成長した・リュウの物語。
WEB動画で見ました。石ノ森章太郎原作。和製ターザンに社会派ドラマを加味したような内容。こども向けと侮るなかれ中々奥が深いです。肌の色の違いによる差別とか奴隷ネタとか縄張り(狩場)争いとか当時の現実社会における問題とリンクしてるよなあと思ったり(いやいまでも問題になってるけどね)。
主人公の母親と引き離された理由は母親が部族と違う肌の赤子(つまり主人公)を産んだため、類人猿が主人公を拾って育てたのは自分の本当の赤子を恐竜に食われたため、というところも妙にリアルだったなあ。そういやOPの曲の歌詞にあるまぶたの母って言葉が妙に懐かしい・・・。
それにしても類人猿に拾われたのに言葉がしゃべれる主人公、人間と類人猿と恐竜が同時期に存在するってどうよ。・・・その辺はお約束で突っ込んではいけないのか。個人的に気に入ってるのは類人猿のお母さん。日常生活の所作がリアルで秀逸。結構お茶目でほほえましい(笑)。
1971年TBS系全22話/堪能度:★★★☆☆