忍者の末裔・真田一球が巨人学園の監督にスカウトされ、学園の野球部を盛り立てていく物語。
一球さんは野球に関しては超素人でぶっつけ本番よろしく、試合をしながらルールや技を覚えていくという展開。素人ながらもちまえの驚異的な運動能力と状況判断・学習能力で味方や敵を翻弄していきます。しかしながら一長一短に野球は極められるものではなく、失敗を繰り返しつつ（味方に迷惑もかけつつ）彼は野球を覚えていく、というところに好感が持てました。まっすぐで物怖じしない、一球さんの性格は懐かしいほど男の子だなあと思いました。甲子園本選よりも地方大会が主になっていて野球部内の複雑な人間模様も描かれています。
巨人なのに部の雰囲気はなんだか広島カープのノリ（笑）。男ドあほう甲子園のメインキャラも多数登場します。作中に出てくる昔話はほとんど「男ドあほう」のエピソードだったり。興味のある方はこちらも合わせて御覧下さい。
水島新司
小学館文庫全８巻/小学館
少年サンデーコミックス全14巻/小学館
ジャンル：少年・野球 /好み度：★★★★☆