1920年代のアジア。帝都に怪盗「亜細亜の雷」が現れる。行方不明の父を探す少女・雷華と彼女に協力する菊羽羊太郎は軍部の生体兵器の研究争奪に巻き込まれるが......。
ダイナミックな構図と流麗な線が生み出すアクションは躍動感があります。画面がとにかく綺麗でアジアンテイストな雰囲気も魅力です。菊羽羊太郎の、茫洋とした優男だけどかなり腕が立つというキャラクターがツボでした。アクションだけでなく、人物描写、事件の伏線もきっちり描かれていて読み応えがあります。
続きが出る予定だったようですがなんか立ち消えになってしまった模様。未完とはいえ、もりあがったところで続くというラストではなく、続きがあると思わせつついちおう完結したかなというラストだったのが救い。
宮越和草
カルデアブックス/ミリオン出版
ジャンル:オリエンタルアクション /好み度:★★★★★