女性が苦手な「硬派」冬森真弓、赤貧の女子高生あきら、子持ちししゃもな教師親娘はなりゆきで共同生活をはじめる。極貧の共同生活を打開するため、彼らはある事件をきっかけに覆面の「正義屋」稼業をはじめるが...。
ちょっと弱気で可愛いタイプの男の子と元気いっぱいな女の子、そして昼行灯な教師、その他個性豊かなキャラが織り成すドタバタ青春学園もの。普通の学園モノより陰謀とか大人の事情とかがからんだちょっと複雑なストーリー展開。人物描写が丁寧で、人物の現在の性格や現状に至るエピソードもしっかり作られています。悩んだり怒ったり笑ったり。自分に正直で望みのまま行動するキャラクターたちはわかりやすく好感が持てます。その方向性には賛同できないものもありますが。
主人公の2人は恋愛というより相棒な関係を築いていく過程が見所。女の子の名前が「あきら」というのに当時かなりびっくりした記憶があります。男の子限定だと思ってたからなあ;主人公2人の名前には作者の意図が感じられるのは私の気のせいでしょうか。
山口美由紀
花とゆめコミックス全4巻/白泉社
ジャンル:少女・コメディドラマ /好み度:★★★☆☆