人に触れられない呪いをかけられた青年ジューダス、彼の依代である少年イブ、そして彼らと出会った少女の物語。
現代設定の某アーメンの宗教色の濃いダークファンタジーといったところか。宗教系を題材にしているためなのか、演出が過剰、トランス状態に入っているかのような言動のキャラクターばかりだし、絵柄も無駄に線が多く細長すぎなため、読んでいて疲れるというのが正直な感想。尤も作者の最近の絵はそうでもないのでまだ精錬される途中の絵柄だったのかもですが。
霊体?ジューダスは666人の命を刈り取れば自分の体を取り戻せるらしいのでそれがメインなのかと思いつつ他のキャラの方がよく動いているためかなり戸惑います。脱線としか見えないコメディシーンが割と長いし。つまるところ物語のどれを主体に読んでいけばいいのかわかりづらいわけで。
聖書ネタが好きで形式美に潤いを感じる人向けかなあ。
水無月すう
角川コミックスエース全5巻 / 角川書店
新装版/角川コミックスエース全3巻 / 角川書店
ジャンル:少年・ダークファンタジー / 個人的好み度:★★☆☆☆