売れない作家兼探偵のクロエと、吸血鬼の血族である少女ミサキの物語。
ごく普通の2人の日常のエピソードや、クロエの探偵業がらみの話やミサキたち吸血鬼にまつわる話など各種とりそろっています(笑)吸血鬼を題材にしているためどうしても血生臭いエピソードがありますがストーリー上必要なものだと感じました。
親子のような恋人のような相棒のような、どれにもあてはまらないけどどれにもあてはまる、主人公2人の関係が興味深いです。人物設定やエピソードを文字に表すといわゆる萌え系っぽいですがそう見えないところは作者の持つ静謐で清涼な雰囲気を持つ作風のせいなのか。
画面的にもちょっと変わった手法が印象に残っている作品。コマの枠が黒く塗りつぶされていたりとかコマ割りがなかったりとか、ちょっと面白いですね。クロエが過去に関わった吸血鬼の話とか2人の関係とか伏線がけっこうあるところが目玉かなー。
高野真之 / 1~13巻
ジャンル:オカルト・ドラマ / 好み度:★★★★☆
未完状態で宙ぶらりん状態でしたが講談社イブニングで連載再開するも、10巻で終了、以後完結までは電子書籍&同人誌で発表とのこと。