紅クライシス・レッド 冬木るりか

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紅鬼の少女・莎紅良は恋人・白王を蘇らせるため彼の結晶化した肉体の破片を集めている。白王を殺した鬼の青年や鬼を狩る加賀一族の若き頭首、絡まった愛情と追走劇を描いたダークファンタジーアクション。
ヒロインは鬼と呼ばれる人間以外の種族の女性、紅鬼・莎紅良。死んだ恋人・白王を蘇らせるため結晶化した彼の体の欠片を探し人間界を奔走する。白王の欠片が物語のキーアイテムで、それを巡って話が進みます。鬼に父親を殺された人間側の鬼狩りを使命とする加賀の当主の少年は、鬼である主人公を追いますが、互いの親しい者を殺した共通の敵の鬼がいたりと完全な敵対関係ではなくなってきます。というか重要な伏線がありましたよ(笑)
力を持つ白王の欠片を巡り、他にも勢力が登場したりと、アクションストーリーとしてもけっこう読み応えがありました。
今となってはちょっと定番過ぎるきらいはありますが、登場人物たちが、形は違えど各々それなりに確固たる信条みたいなものを持ってるなと感じるところが好きでした。主人公の恋人が人間に友好的というか共存を望んでいたので主人公もむやみやたらに人間を殺そうとはしないというところとかね。

冬木るりか
プリンセスコミックス全5巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ファンタジーアクション / 好み度:★★★☆☆