時は2023年、次世代のコンピュータインターフェイス、アプリケーションと共にネットも仮想現実感が増している時代。電脳オンチの主人公・リカが、サイバースペース「テレジオ」で美形の青年と出会ったことから物語は動き出します。
管理人不明の「テレジオ」の謎とその成り立ちを解明していくのが主な展開で、テーマはやっぱり楽園の崩壊と再生。かなりしっかりした世界設定が作られているのでコンピュータを良く知らない人でも物語に楽に入り込めます。あもいさんの作品にしては本当にわかりやすいです(失礼)。電脳に詳しい者と詳しくない者が重点を置くところの相違も面白いです。
舞台となるサイバースペースというのはバーチャル感が増したチャットの場みたいなものでネット上の街みたいなものでしょうか(ネットゲームとチャットを足して2で割った感じ?外れていたらすいません)。いつかこんなときが実際に来るのでしょうかねえ。
3巻の「パラサイコロジストの憂鬱」は亜藤潤子名義のESP恋愛ストーリー。な、なつかし......。今もいいけど、このころの絵柄も好きだなあ。
あもい潤
アイスコミックス全3巻/集英社
ジャンル:少女・サイバー/好み度:★★★★☆