ナイルのほとりの物語 長岡良子

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古代エジプト。トト神の神官にして魔法使いのラーモセがナイル川沿いに旅を続ける際、出会う人々の愛と悲しみの物語。
古代エジプトが舞台。主人公・トト神の神官にして魔法使いのラーモセはナイル川沿いに旅をしており、その際に出会う人々の物語が綴られています。主人公が狂言回しの役割かな。
一話完結形式で描かれる愛や人間ドラマの物語ですが生々しくないんですよね。生きる上で大切な訓示を織り交ぜ読後感の良いラストの御伽噺のような構成に近いかな。古代エジプトと一口にいっても描かれた年数の幅はけっこう長い模様。内容は、せつないもの悲しいもの、恋愛もの自己啓発ものといろいろさまざま。
史実と創作をうまく組みあわせ物語としてきちんとまとめてある秀作と呼ぶにふさわしく。人間ドラマは言うに及ばず、古代エジプトのさまざまな時代の様式や慣習や神話などの知識が得られる点でも個人的に好きでした。

長岡良子
ボニータコミックス全11巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ドラマ・オリエンタルファンタジー / 好み度:★★★★☆