父が倒れ高校二年で高校を中退し東京で老舗の寿司屋で働く将太の寿司職人としての成長と、寿司を通じての人間ドラマなどが描かれている・・という設定が2巻くらいまで。大人の事情でコミックスで3巻以降から、週刊雑誌に移動しそれに伴って設定を微妙に変え仕切りなおしした模様。父親は健在で父の存在から寿司職人になる決意をするという流れ。
初期ではけっこうほのぼのというか人情味のある雰囲気でしたが、次期では雑誌のカラーからか、熱血でスポ根でハングリーな空気で始まります。初期の設定のほうが個人的に好みでしたが一般受けするのはやはり週刊バージョンなんだろうな。下積み時代の話もあるけど、大会など職人としての腕の勝負展開が主になっていってるし。
ジャンルでは料理漫画かな、やっぱり。寿司なので料理というより技術系の話という印象が強いですが。寿司ならではの握りの技とか食材に関する薀蓄要素は、わからないながらになかなか読み応えがありました。
無印のときは大仰な表現が少なく堅実な内容だったように思いますが大会編では品評の表現がぶっとんでたなあ。少年系で大会の話となるとこうせざるを得ないものなのか。
寺沢大介
将太の寿司 / 講談社文庫全14巻 / 講談社
将太の寿司~全国大会編~ / 講談社文庫全8巻 / 講談社
ジャンル:少年・業界 / 好み度:★★★☆☆