昭和30年代、有名な探偵である少年は宿敵に氷付けにされてしまう。そして50年後、孫娘により解凍される。もとの時代へ戻るのが望みだがすぐにはその方法がみつからず、孫娘の家に居候し現代で暮らすことになるのだが・・。
時代の変化にとまどう少年、とんでもないボケに力技の突っ込みをする孫娘、そうしているうちに事件が起こっていく・・という展開。内容は単純明快の一言につきます。
昭和中期~後期のコネタが満載。当時の文化の紹介や当時と現在との違いの描写が見所のひとつか。絵柄も正統派というか健康美あふれるもので画力も安定していて読みやすいです。展開が早く定型っぽいところは当時のアニメにさも似たり。アクションコメディでしょうがパロディ色も強いです。
昭和30~50年くらいは高度成長期で良くも悪くも日本に活気があった時代。懐かしいと見るかこんな時代だったのかと見るかは世代によりけり。
少年探偵が主人公のおじいちゃんとすれば少年が戻らないことには主人公が消えてしまうわけですが冒頭で氷付けで発見された時点でパラドックスが生じてる気が・・・。その辺の設定をどうまとめるか気になるところ。
井上よしひさ
CR コミックス全5巻 / ジャイブ
ジャンル:少年・レトロアクション / 好み度:★★★☆☆