悪霊たちを祓う霊術師の家系の78代目当主・弥生の前に、鬼族の王になるため弥生の霊力目当てにやってきた王子温羅が現れる。結局、温羅は弥生に返り討ちにあい封印され黒猫の姿になり、以降弥生と温羅の奇妙な共同生活が始まる。
漢前な主人公の少女とやんちゃでちと単細胞な鬼による、バディものであり恋愛ものでありの封魔アクションといったところか。軽快で真っ向勝負(?)、アクションばかりでなく少女漫画らしい情緒面の描写もよく出ている内容です。主人公はかっこいい系だけどけっこう純情で、温羅もいろんな意味でイケメンで、2人のやりとりにはちょっと萌えた(笑)あ、温羅は猫の姿にされたということですが人間の姿にもなれます。でないとロマンスシーンが描けないし(笑)
しかしどうも発表された時期が微妙だったのかほぼ打ち切りな状態で終わっているところが残念。ほんとに面白くなってきたってところで鬼側の温羅に関わる面々が登場し、面白くなってきたところでおわっちゃってる;
ファンタジー設定の話はこうなると難儀なんですよねえ。このタイトルも鬼たちの世界の設定などちと凝っていた構成だったし。
草凪みずほ
花とゆめコミックス全2巻 / 白泉社
ジャンル:少女・オカルトアクション / 好み度:★★★☆☆