著者の短編やらシリーズものやらをまとめて刊行されたシリーズ全25巻。巻末のかきおろしもあり。
むちゃくちゃ面白いってかんじじゃなくゆったりと感じるタイプの作品群。暖かくて切なくてほろりとくる。
日常のなにげない、なんでもない描写に存在する安堵感。画面構成はその世界にいる錯覚さえ感じるほど精密。
モノクロームガーデンが面白かったので読んでみた。あらためて読むとSFやらファンタジーやらなんと引き出しの多い漫画家さんなんだなあと感じました。はじめの方の絵柄はなんかなつかしいなあ。モノクロームがはじめて読んだと思ったんですが、どこかの雑誌で読んでたのかも;
こういう作品をまとめて刊行されるってやっぱすごいと思う。
絵柄の変化もけっこう楽しいかも(笑)未収録作品も多かったようですね。
個人的におすすめなのは12巻と最終巻。
夢路行
ゼロサムコミックス全25巻 / 一迅社
ジャンル:少女・SF / 好み度:★★★☆☆
1巻:緑野・草原から来た少女 ・樫木的小旅行・宇宙船(ふね)を出すなら金曜日
2巻:十五歳の冬 ・前夜 ・夢みた春 ・金魚・ほづみが出て来た日・雨隠り ・仮寝の宿
3巻:茅子・先駆けの花咲く頃 ・校門坂効果
4巻:夢送り ・森の人魚・海より遠く・子供の季節 謡う海 ・深海松の色 ・緑の幸運
5巻:名前 ・歌 ・おともだち・君のいない午後 ・災難 ・普通の一日 ・夢ちゃんの"のほほん"まんがセミナー
6巻:鳥を見ていた朝・ 賑やかな昼下がり ・二人で歩きたい黄昏 ・貧乏は幸福への距離が近い・わたしと動物
7巻:荻の原日記 第1章~第5章・桜の楽園
8巻:荻の原日記 第6章~最終章・小龍探し・町立氷川中学分校 ・天然色の楽園
9巻:密林天国 ・ 彩子のしっぽ・夜来る・不言ヶ原で・踊る三日月夜
10巻:雪天風 ・早春賦 ・梅雨宿 ・道知辺 ・不知谷 ・武蔵野 ・金銀砂岸
11巻:僕をよろしく ・見えない森 ・歩いてきた悪夢 ・休暇旅行 ・記憶と思い出・蒼天をみる想い ・1-A実験ノート
12巻:鈴が鳴る・オン・ザ・パレード・春の暦 ・お嬢様といっしょ
13巻:オプショナルツアー1 ~5・金と銀
14巻:オプショナルツアー6~11
15巻:オプショナルツアー12 ~18
16巻:11:00 p.m. 1~ 4:00 a.m.・ヨッパライ ・さくら ・送り梅雨 ・夜のビロード ・やさしい夜を待って
17巻:歩いて帰る道・海のような空の色・片想いの毎日・言葉にできない
18巻:みんなの夏休み・帰り道
19巻:例えばクマのぬいぐるみのような・柔らかな冬・海の花 ・夏が来る前に・ひねもす
20巻:春が来たから・・・・・百も承知さ・未
21巻:くさかんむりに南風・わたしのドア・踊りましょうか
22巻:龍宮の消息・坂の下・佇む記憶・夏の家
23巻:さらさら・僕たちの将来・五月の彼女・海を見に行く
24巻:春の回線 ・はじめてのふたり1~4
25巻:月の下に咲く花・空に夏の気配・骨董屋見習い・雨の降る午後は・思い出の人 ・黄昏の帰り道・師走の風景・本日休業・緑の木蔭・雨が降る日には昔のことを・月に...... ぼたにかる1~8