作者の急逝後文庫版に再編集されています。以下はコミックス時の感想。
クピド、こころの実、オムレツの月、ばらいろすみれいろ、シンプルデイズ、not for you、ひとさらい、最終兵器を収録した作者最後の単行本。
どの作品も心がほんわかする雰囲気を持っています。会話のテンポも好きだなあ。あ、ひとさらいはさみしい本の幽霊のお話、最終兵器はコメディなので毛色が違いますが。一番面白かったのはやっぱりばらいろすみれいろかなあ。自覚なしに異常に人を魅了する男の子のお話。主人公の友人の台詞「こうなるとほとんどもう神によるイヤがらせだよな」に大爆笑してしまいました。ひとさらいもけっこう良かった。セツナさがツボでした。ラストのオチ会話もウケました。
あとり硅子短篇集/ウィングス文庫全4巻/新書館
ウイングスコミックス全1巻/新書館
ジャンル:少女・ファンタジー他 / 好み度:★★★★★
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乱読家ノススメ / 2005.12.23