時は南北朝末期。明・高麗・倭を駆け回った「海の民」の物語。
九姓漁戸の御曹司として育てられた少年が主人公。一族が襲われたことから彼の世界は一変する。何も知らなかった主人公は様々な修羅を経験し、マエカワという青年と出会う。マエカワからカタリベと言う名をもらい、殺された80人の一族の命を甦らせるため海で生き抜くことを決意する。
もやしもんがブレイクし便乗な形で出版されたタイトル・・にしか見えませんが(笑)
ストーリーは緻密で濃く、情報をこれでもかと詰め込んでいる割にはすんなりと読み進められます。著者の技量は昔から高かったのなーと感じる1冊。歴史ものらしく多くの登場人物が所狭しと動いています。
どうも当初の予定の半分くらいで打ち切られてしまった模様。これから面白くなるというところで話が終わっています。残念。機会があれば再開してくれるといいのですが。
現状、歴史モノでは陸(武将とか)の話が大半で海を舞台にしたのは少なめということもあり、なじみがすくないせいか舞台背景を把握するのに時間がかかったのも事実。歴史モノなんですが人外の話とかシャーマン的な要素もあったりでちょっととまどうこともあるかも。神代の時代の話かと思ったのは秘密です;歴史苦手なもんで;;
石川雅之
ヤングキングコミックス全1巻 / 少年画報社
ジャンル:歴史・青年 / 好み度:★★★☆☆
2012年少年画報社より再販。