妖精標本(フェアリーキューブ) 由貴香織里

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衣杏は不可思議な存在を見る能力を持ち、もう一人の自分である冷酷な分身トカゲのささやきに悩まされていた。そんな中衣杏は巷を騒がす「妖精殺人」を目撃し、謎の男・界人に蜥蜴が封じられた石(キューブ)を渡されたことから全てが始まった...。
主人公は事件をきっかけに殺され、もう一人の自分にとって変わられてしまい自分を取り戻すために奔走する...てな感じ。幼馴染で大切な存在である女の子とか主人公をフォローしてるんだかしてないんだかよくわからない界人と妖精、人間を滅ぼそうとする妖精?
...物語の序盤でとりあえず前フリというか伏線を目いっぱい投げてるって感じでなにがなにやらさっぱりです。うーん。天使禁猟区と同じで読者置いてけぼりなストーリー構成だなあ...と。やはり私にはこのタイプの話についていける脳細胞がありません(汗)
まあ心理描写、特に愛憎劇な描写はやっぱりすごいなと思います。主人公ともうひとりの分身との憎悪関係が特に。ドラマチックでどんどん変化していく状況に戸惑いながら感情を吐き出しつつ走っている主人公もね。

由貴香織里
花とゆめコミックス全3巻/白泉社
ジャンル:少女・ダークファンタジー / 好み度:★★☆☆☆