メビウスギア 六道神士 / 井上敏樹

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契約した宿主に対し愛情を代価に繁栄をもたらす機械マシーネをめぐるダークバトルドラマアクション。
マシーネと契約した人間は宿主と呼ばれ、宿主は望みをかなえられる代わりに誰も愛することができない。つまりマシーネの望みのかなえ方は宿主にとって邪魔な存在を排除するという方法であり、宿主が誰かを深く愛するとその愛された人間も殺してしまうという設定。
マシーネを操りマシーネを狩る者たち、なぜか愛する人間をマシーネに殺され続ける青年が一応のメインキャスト・・なんですが、物語の主役はどちらかというとマシーネと契約した人間のような構成。メインキャストは狂言回し的役割・・のようですが徐々に彼らが主体の話になってきている模様。
はじめのうちはメインキャストであろうキャラが小出しだったり、メタルフォルムなのに悪魔精霊のような存在っぽい?マシーネの設定に違和感もあったりで、複数巻まとめて読まないと登場人物同士のからみや物語の展開についていけない構成なのが難。
あとマシーネによる殺戮シーンが幅を利かせておりその描写がかなりグロテスク。正直心臓の弱い人は見ないほうが・・と思うほど人によってはトラウマになりかねない直球な描写が多いです。80~90年代OVAとか人体の不思議展とかを思い出してしまいます・・。
人間ドラマもそれなりに、マシーネに関わる謎の伏線もあり続きが微妙に気になる構成なので、グロ描写をじっくり読まなければ読める内容だと思います。多分。

原作:井上敏樹 / 漫画:六道神士
ヤングジャンプコミックスウルトラ全4巻 / 集英社
ジャンル:青年・ダークアクション / 好み度:★★★☆☆