日本人とインド人のハーフの中学生・香南子の学園生活を描いた物語。
2人の転校生、不治の病の女の子との交流、新たな転校生と主人公の死んだ両親の秘密といったエピソードで構成されています。想像が好きでみんなに慕われるタイプのかわいい女の子といった主人公の設定や、エピソードは典型的な少女漫画でしたが、恋愛ネタは少なかったような。
かなり昔に読んだままで、久しぶりに読んでみたら当時と今とでは感じることが違っているなと、しみじみ。両親の話はちょっとショッキングだったなあ。親が子を置いておくというのが信じられなかった、小さかったあのころ。主人公の香南子を中心に物語が展開していくのですが一人称表現のみではなかったのも当時は新鮮でした。
同時収録作品は同時収録作品:きかせてダーリン(1巻)/ガラスの靴をはいた猫/キャット・キャットラブ(2巻)。ガラスの靴をはいた猫が好きだったかな。つらい状況から変わりたい、好きな男の子に嫌われたくない女の子の心情の描写が印象に残っています。しかし台詞がクサイよう...(笑)
愛田真夕美
花とゆめコミックス全2巻/白泉社
ジャンル:少女・学園/好み度:★★★★☆