元軍人でフリーランスの青年は、国の上層部である長老に一人の少女の移送を依頼される。少女の名はスウ。強力な潜在能力を持つただ一人の「四葉」の少女の望みは「幸せになりたい」
ストーリーは全部書いてしまうと味気ないので割愛しますが、人と違う能力を持つが故国のある計画に囚われた子どもたちの望みと心情が描かれています。個人的にこの作品のツボどころのひとつは人物設定だったり。
白と黒のコントラストを使い、芸術系映画のような画面構成。テーマの象徴として登場する歌の歌詞が好きでした。 CLAMP作品には演出として本筋を象徴する詩や言葉や童話などが付いているのが常ですが、この作品の場合（歌）は実に効果的だと思います。ただ、巻を重ねるにつれ、つじつまが少々合わないところがあるのがなんともはや。 CLAMPさんのHPでは全４巻と表記していないのですが続きが出る予定があるのでしょうか？
２巻分を収録した新装版も発売。でも装丁が普通だし配色もいまいち・・。
CLAMP
amiコミックス4巻新装版 KCデラックス2巻 / 講談社
ジャンル：恋愛・少女・SFファンタジー / 好み度：★★★★★
[過去コメント]
ちょっと別の作品と、違うところがまた，サイコーにいい。こういうものも、ファンとして、かなりいいと思う。
（投稿者 なーこ : 2005年12月30日 23:05）
「CLAMPノキセキ」内でのインタヴューでは、ストーリーは４部構成で、全６巻の予定だったそうです。が、掲載していた雑誌の廃刊で４巻までしか発売できず、ストーリーは３部まで。CLAMPさんは機会があれば続きを出したい、とありました。ぜひ、実現していただきたいです。（投稿者 ゆき : 2006年02月22日 22:31）