「ヒト」と呼ばれるアンドロイドと人間が共存するアイアス国でたったひとり冷凍睡眠から目覚めた光太郎。彼が眠らされた時代の高度な文明は滅び、また、本来アンドロイドである「ヒト」が人間を作ったという認識が広まっていた。冷凍睡眠している仲間を救おうとする光太郎と外の人々との出会い、旧文明がからんだ国家の陰謀、「ヒト」と人間のドラマを描いた作品。
時代設定が巧みで人物描写も深いのでかなり見ごたえのある構成になっています。かなりシリアスというか全体的に重苦しい雰囲気なので苦手な人は苦手かも。でもけっこう考えさせられるシーンがあります。はっきりした絵柄のため画面も見やすくなっていると思います。アンドロイド「ヒト」の、22年分しか記憶が持てないという設定とか、国のしがらみとか暗躍とかが個人的にツボでした。人間ドラマがお好きな方にお薦めの作品。光太郎とリクルートがシュラ○と○イに見えてしまう私を許してください(汗)
ブロスコミックス/全4巻/エンターブレイン
ジャンル:世紀末SF・ドラマ/好み度:★★★★☆