ラビット・ハンティング TONO

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ティーンズモデル事務所に所属する少年少女たち。モデルというある意味特殊な環境にある彼らの青春群像を描いた物語。
性的トラウマとか母親が友達といい仲になっちゃったりとかけっこうシビアな内容が含まれていますが読んでて滅入らない作品です。苦い思いを感じてそれに対して怒っても嘆いた後は落ち着いて彼らなりに前向きに進んでいこうとしているからなのかも。
主な登場人物たちの思いの行方が本人たちにとっていい方向にいくといいなあと感じつつ動向を見守る心境になってしまうなあ。
作者は普通の恋愛ものを目指してたそうですがやっぱりTONO作品はどこまでもTONO作品(笑)

2巻で、親がこどもに課すことって矛盾が多いというのは、目からウロコだった。全部の親がそうとは限らないけどね。こどもってその矛盾にとまどい悩んで、そこから脱却することで自立を得るのかなとふと思ったり。親子間のみならず、かみ合えばこれほど幸福なものはなく、かみ合わなければこれほど難儀なものはない「愛情」ってやつの奥深さがリアルに描写されてますね。

TONO
ウイングスコミックス2巻/新書館
ジャンル:少女・恋愛 / 好み度:★★★★★