家事の一切を取り仕切る小学生の舞ちゃんと、とにかく手のかかるお父さんのアグレッシブな日常ホームコメディ４コマ。
どこまでもこどもじみた行動が多くだらしない父親に叱咤する日々に疲れた母親は家出中。小学生の舞が家事を行い父親の行動に蹴り飛ばして渇を入れる日々。
お菓子ばかり買う、ぐずる、雨の日は泥まみれになる、好き嫌いが激しいと、外を走り回る昔ながらのこどもをそのまま大人にしたような、言っても言ってもあらためない父親に少々イラっときていたのですが、家庭内だけにとどまらず父親の会社の面々や舞ちゃんの同級生たちもからみ社会の中の家族という視点になってから面白くなってきました。
話が進むにつれてお父さんの味のあるキャラが出てきて好感が持てるようになったからかな。まあ父親と娘というより母親と息子ってかんじはかわらないのですが；
家族にしてみれば難儀なところも多いけれど、大人的裏表がないところとか、精神年齢が近いのか主人公の友人にはウケがよく、行動の是非はともかく舞ちゃんに対するありあまる愛が見て取れるところがいいのかな。もちろん舞ちゃんのお父さんに対する愛情も感じますが。
このお父さんを見てるとじゃりん子チエの鉄を思い出す。こちらは一応会社に勤めてお金入れてますが。会社でもキャラは同じみたいですが。ここまでちゃらんぽらんでよく会社勤めが・・と思いますがその辺は漫画ファンタジーか。
２巻目にお父さんの過去がふんわり出てきますが家族を持てて浮かれすぎてやりすぎちゃったのかなあと思ったりも。ラスト、お母さんがらみのエピソードはリアルかつきちんと〆られていました。いい意味で泣ける結末。
ちなみに父親の勤め先はがんばれメメ子ちゃんの会社。
むんこ
バンブーコミックス全３巻 / 竹書房
ジャンル：４コマ・ホームコメディ / 好み度：★★★★★