別れたはずの恋人たち、同僚の男女、お見合い相手の男女、さまざまな大人の恋愛の中に存在するセックスを焦点に描いた男と女のオムニパスストーリー。
インパクトのあるタイトルで事実肉体の接触=セックスをテーマにしていることを強調しているようですが、実質大人の恋愛事情を綴った連作以上のものではなく。大人の恋愛では大なり小なりセックスは避けられない要素なわけで、特別偏った視点ではないということ。
オムニパス形式で1作1作のつながりはまったくないので多種多様な恋愛模様を堪能できます。他作品に比べ痛々しさも突き抜けておらずリアリティのある設定や構成だなと感じました。ちょっとコメディな要素のある話もあるかな。
個人的にお見合いの2人の話は印象的でした。理詰めで口説く男性は確かに誤解を受けるタイプだろうけどある意味わかりやすくて好きだなあ。うん。相手でなければだめだという気概があるかないかがポイントだよね。
あとバイの女性とレズの女性とレズの女性を好きな男性の話はどろどろしててインパクトありました。異性にしろ同性にしろ歪んだ手を使えば歪んだ形にしかならないということか。無理したってだめだと思うけど、恋愛にはそれなりにテクニックは必要だとは思いますが。ばか正直がいいとは限らない。
きづきあきら+サトウナンキ
イッキコミックス全4巻 / 小学館
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★☆
ところで巻末の漫画のような男性型ダッチってのは存在するのか。女性型はリアルタイプ百万円てのがあるそうですが。