主人公の少女千尋ことちろ、日舞の家元の跡取り息子の律、そして律の兄とちろの姉とは幼いころから兄弟のように親しい幼馴染。
時は経ちちろと律は中学三年生に。律は天才女形タレントとしてブレイクし、ちろも律の父に日舞を習うだけに律のすばらしさを理解し律のようになりたいとほのかに思っている。
そんな中、律と師匠である律の父は舞いに関して衝突し飛び出した律をちろは追いかける。昔のように神社の階段でオレンジチョコレートをして戯れる中、互いが互いになれたらいいのにとつぶやく。そしてその他愛のない願いは社の狐に届き、かなえられることになる。
それなりに親しい間柄の男女の肉体精神が入れ替わるTSもの。といっても入れ替わりっぱなしではなくある程度経つともとに戻るものの、状況により片方が相手になりたい・替わりたいと思うと入れ替わりが行われるようです。
舞の本番になった際に入れ替わったりとトラブルが発生しそれに伴う展開と、それをきっかけに始まるドラマなどが見所。
天然系ゆえに柔軟で順応力のあるちろ、理知的ゆえに動顚し順応力に乏しい律。互いがないものに惹かれ憧れ自分や相手を見つめなおすようになるってなかんじなのかなあ。劇的な演出はなくとも印象に残る流れがあります。
日舞のこと、学校のこと、近しい２人の恋愛模様、ほかのメインキャラのドラマも描かれていく模様。
山田南平
花とゆめコミックス全１３巻 / 白泉社
ジャンル：少女・ラブコメ・ドラマ / 好み度：★★★☆☆