機巧童子ULTIMO 武井宏之 /スタン・リー

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12世紀京都。山賊の頭・大和が南蛮商人を襲撃した際、商人の荷である善と悪2体の動く人形・機巧童子とであったことから善の機巧童子となる。そして物語は現代へと引き継がれる・・。機巧童子たちの戦いと彼らの主たる者の戦いが交錯するバトルアクションドラマ。
物語のはじまりは12世紀の京都。山賊の頭・大和は仲間とともに南蛮商人を襲撃した際、献上品であるという荷から飛び出した2体の動く人形は戦いをはじめる。人形は機巧童子といい、善と悪の2体は決着がつくまで周囲を巻き込み戦うという。そして大和はその気質を見初められ善の機巧童子の主となるが。という前フリ後、舞台は現代に移り、大和の生まれ変わりである少年と善の機巧童子が出会い本格的な物語が始まるという展開。
機巧童子の独特なフォルムとか戦闘描写はけっこう好みでした。はじめはとっつきにくい展開でしたが主軸は善と悪の人形の雌雄を主軸に各々の主人の思惑とか信条とかが絡んでくるという構図とわかると面白くなってきました。
真っ向勝負の少年ものというよりエンターテイメントを意識した構成のような。そういう意味では原作者と作画担当の相性が良い作品だと思われ。
話の構成の作法というか手法というか、が見慣れないなあと思っていたら原作の人はスパイダーマンの著者だそうで。あー、なるほどという感じ。そういやスパイダーマンも善とは何か、悪とは何かというテーマだったような気がします。

原作:スタン・リー / 漫画:武井宏之
ジャンプ・コミックススクウェア全12巻 / 集英社
ジャンル:少年・アクション / 好み度:★★★☆☆