生まれと育ち、計42年間暮らした大阪での著者の暮らしと周囲の面々を綴った4コマエッセイ漫画。
現在は広島に在住されているので主に幼少期のころの著者から見た大阪の話がメイン。巻頭カラーの漫画は、久しぶりに来た著者が見た大阪でしたが。著者がこれが大阪の常識!と語るでなく一歩引いた視点の語り方。
やはり一番インパクトがあるのは著者の実母を含めた大阪のおばちゃん4人姉妹のエピソードでしょうか。派手な服が好き、世話好き、かしましいといったメディアなどで取り上げられ強調される「大阪のおばちゃん」のイメージそのままの話ばかりというのがなんともはや。ちょうどその世代、というのもあるのかもしれないですが。母叔母4姉妹(+祖母)を戦隊になぞらえたキャラづけは絶妙。
ほかのエピソードも、コントや漫才を素でいっているというかなんというか。メディアのまゆつばでもないのだなとしみじみ。あと巻頭のカラー漫画もある意味強烈でした。裏道のちょっとヤバげな人たちの様子がなんかどきどきだった・・。
大阪の話だけでなく著者の家族、特に長女と長男の話も含まれています。あるあるというかほんわかというか。反抗期に入った長女の行動は反抗期なのにどこか微笑ましい。
村上たかし
バンブーコミックス全1巻 / 竹書房
ジャンル:4コマ・エッセイ / 好み度:★★★★★