交通事故で肉体が大変なことになった少女あしほは、母親の手により作られたロボットの身体で暫定的に復活する。ネジ巻きでの動力確保、リモコンで操作でないと動けないなどの制約があるため幼馴染の少年のフォローすることに。
不便ながらも時折超人的な能力を発揮したりとそれなりに恙無く（？）過ごす日々だったが、彼女のロボットボディを目当ての来訪者の登場により波乱がやってくる。
ロボットの身体になった少女を主人公に、ロボットボディによるトラブルをコミカルに描いた内容。主人公は大変な目に遭ったわりにあっけあらかんとしたテンションだし、内容は本当にコメディでほんわかと読めました。顔のネジ模様とか頭のレトロアンテナとか腰のネジ巻きとかブリキのおもちゃを連想するレトロチックなデザインも一役買っているかんじ。
ロボットボディをネタにしたコメディだけでなく、少女のロボットの身体にはきっちり伏線が張ってありそれをラスト近くできちんと消化していてうまくまとめてあるなあという印象を受けました。
正直インパクトは薄かったのですが、秀作だなと感じるというか安定感があるタイトル。
主人公も彼女の操作役（笑）の少年も敵役も純朴でかわいいキャラ設定なのが好感がもてました。おかあさんのキャラもスパイスが効いています。
ハラヤヒロ
レックスコミックス全１巻 / 一迅社
ジャンル：少年・コメディ / 好み度：★★★☆☆