飢餓一族 高河ゆん

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満月になると異常な食欲を示す生徒会長・日柿は文芸部部長の花園聖子に交際を申し込む。聖子は怪しさ大爆発の日柿を警戒しつつも、自分の文芸作品をほめてくれる彼の申し込みを受けることにするが...。
基本はちょっとミステリーが含まれた恋愛モノ...になるのかなあ。どちらもどこか普通じゃないすごいカップルです。自分の望むものに忠実なところが彼らの共通点でしょうか。不条理な出来事の連続という展開で作者らしいミステリーといえばらしいと言えます。キャラクター描写はやっぱり面白いと感じました。
高河さんの作品の世界設定はこれという説明がないため読者が読んでわかっていくしかないものが多いのですがこれは何度読んでも世界観がつかめませんでした;途中で登場する恋のライバル?な女性も何のために出てきたのかわからないし、日柿の一族の謎も謎のままで、ちょっと消化不測気味。謎を残すのは作者の狙いだったのかもしれませんが...。

高河ゆん
ピチコミックスDXミステリー/全1巻/学習研究社
ジャンル:ミステリー・サスペンス/好み度:★★★★☆