友人とともに喧嘩三昧だった中学時代を過ごしたが卒業を機に脱喧嘩し高校では何かやると決意した蜂須賀鉄郎。しかし何をやればいいのかわからない。友人にバイクを薦められるもいまいちノり気になれず。しかし可愛いクラスメイトの少女の言葉や教師の大型バイクに乗ったことから本格的にバイクに興味を持ち出す。
不良系高校生のバイクをめぐる学園青春コメディといったところか。喧嘩三昧の生活を一新、高校デビューを望むもその方向に迷走する主人公。友人からかっこいいとか女にもてるからとバイクと誘われるも、金や免許といった現実的な問題や危険性を妄想していまいち踏み込めない状態。そんな中天然純朴系のクラスメイトの少女の会話でその気になり、ひょんなことから教師の持つバイクに乗ったことから徐々にハマッていくという流れ。
素人ながら力技で乗りこなした体験でバイクに魅了されつつある主人公は、資金のためにバイトをしバイクに乗るために免許を取得する。
かつて枠にはまれない気質だった主人公がバイトの職場で理不尽な上司に頭を下げたり免許のために勉強したりと、意気込みというか中学とは違う貫きっぷりが好ましい。バイク乗りの腕前は一進一退という展開、それなりに主人公を理解する面々が周囲にそろっているところも好印象。
バカ×バイクという帯のコピーは、主人公は理屈より感覚で覚えるタイプということなのか?
榎本智
少年マガジンコミックス全2巻 / 講談社
ジャンル:少年・バイク・青春 / 好み度:★★★☆☆