裸者と裸者孤児部隊の世界永久戦争
共産圏崩壊からはじまった世界恐慌と動乱は大量の難民を生み出し、平和かつ裕福とされる日本に大量に流入する。その結果治安は著しく低下し政府軍と反乱軍の対立や米国の軍事介入などからほぼ国内は内戦状態となる。
そんな状況下では孤児たちは使い捨てのできる存在であり、軍に所属する彼らも特攻のような最前線の地に送られることが常だった。
5人の孤児たちにより編成された分隊のリーダーたる少年を主人公に、のし上がり生き延びるさまを描いた話。
戦時下というか内乱状態の日本の話、か。生き辛い状況下で、ともに助け合い、時には危険で悪とも言える強かさで生きていく彼ら。
泥臭く骨太でシビアな話ながら絵柄がポップ系に近くいまどきなコミカルさやスタイリッシュさをアレンジした構成。
戦争ものってちょい苦手ですが、ある種の英雄ものというか溜飲が下がる展開があるのが救い。戦争描写はいろんな意味で迫力あり。人物描写というか表情の画にはもう一歩という気がしないでも。
続編?の「裸者と裸者 邪悪な許しがたい異端の」も発表されました。
裸者と裸者孤児部隊の世界永久戦争 全4巻
裸者と裸者 邪悪な許しがたい異端の 全3巻
原作:打海文三 / 作画:七竈アンノ
ヤングキングコミックス / 少年画報社
ジャンル:青年・戦争・ドラマ / 好み度:★★★☆☆