ReMember 王欣太

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焼け跡に突然現れた記憶を無くした青年は、顔の広い無頼漢の青年をはじめとし様々な人々と出会う。最凶の運勢を背負うという彼の行く先には何があるのか。戦後間も無い昭和20年9月から始まる運命の物語。
主人公は記憶を無くした謎の青年。気づくと焼け野原の街中に居り懐には誰かの遺骨を抱えていた。呆然と佇む瀬主人公に無頼漢の男が襲い掛かるが主人公は無意識のうちに応戦、その動きに相手は感服し2人は意気投合、無頼漢はあてのない主人公を連れ立つ。無頼漢が関わる抗争に友人として戦うなど他者との絆を深めるエピソードの後、主人公の額に奇妙な痣?が出てきたりある占い師に災難が続く最凶の運勢を持つ者だと告げられたりという展開に。
主人公は記憶が無いということもあり周囲の面々や状況に反発しないというか流れに身を任せつつ自分も保ちつつという静謐なキャラだし、主人公を取り巻く面々も強烈な個性を持つものの主人公に概ね好意的なので、さほどハラハラせずに読めるところが個人的に良。災難の連続の相を持つということでトラブルが続く展開は予想されますが。
混乱期の日本を舞台にした任侠的なドラマに、未知数の超常的な力や運命とか宿命とかといった英雄譚を絡めていく内容と思われ。なんとなく水滸伝を連想させるけっこうスケールの大きな話になりそうです。

王欣太
モーニングKC全7巻 / 講談社
ジャンル:青年 / 好み度:★★★★☆