一家に一人ではなく一人に一人、専属の執事を持つことがセレブのステータスとなり、自分の執事を持つことが乙女の夢となった時代。まっすぐで男前な気質とボーイッシュな行動と風貌の女子が主人公。彼女の夢は、日本一のレディを決めるコンテストで優勝することだが、出場には自分専属の執事が必須であり、一般庶民には執事を雇うのは金銭面で難しく、主人公は期間限定で雇うための貯金をしていた。が、盗人に通帳を奪われてしまい、盗人を追いかけるより追跡の際に出会った老女を助けたゆえに貯金は引き出された後。実はその老女は執事協会の人で、助けたお礼にコンテストに必須の執事を貸し出すと提案される。
しかしその４人は能力は高いが曲者ぞろいというところにもってきて、当の主人公はお嬢様スキルは乏しく、というかどっちかというと執事のほうがしっくり来るタイプなわけで、という流れ。
４人の中から１人自分の執事を選ぶという恋愛要素と、主人公自身がレディとなる訓練をする、という二軸で構成されるシンデレラストーリー、かな。
乙女ゲーらしい内容だし展開は王道だが、執事を選ぶという話に至る経緯とか、主人公自身がレディとして成長するという要素が巧みで構成としては興味深かったです。
青月まどか
講談社コミックスなかよし全４巻 / 講談社
ジャンル：少女・恋愛 / 好み度：★★★☆☆