所帯持ちの松郷勇・通称Jソンは、カメラ会社の営業をしていたがリストラになり、家族に無職になったことも告げられないまま再就職も決まらず途方に暮れていた。そんな中、高校時代の旧友・蘭岳四郎と再会。
岳四郎が生業としているのは、過激な映像専門のアングラな報道ビデオジャーナリスト。彼に誘われ家族のために彼の仕事を手伝うことになるJソンというはじまり。
Jソンの視点から、また客観的な視点から、メディアが取り上げない危ない画をゲリラ的手法で撮る仕事を描いています。いまのところ１つの事件を一話簡潔形式で描く構成、痛快で読後感も良く、報道アクションとして面白い仕上がりだなと感じました。誘われた側は素人ながら足手まといになるでなくそれなりにこなしていっているし彼ならではの役割も振られているところはなんとなく安心して読めたり。物語の内容に奇抜さは感じないものの見せ方としてはほかとちょっと違う印象。
メインキャラが（あだながJソンというだけあって）朴念仁のような風貌ってのがなんか目新しかったなあ。こういうタイプは脇役が多いような気がしたもんで。
米原秀幸
プレイコミックシリーズ全５巻 / 秋田書店
ジャンル：青年・アクション / 好み度：★★★☆☆