日本古来の文化に期待し日本の高校に転入した日印ハーフの少年は、なし崩しにカバティという競技の部に入部することになる。マイナー競技カバティを巡る熱すぎる青春もの。
カバティとはまあ陣地つきの鬼ごっこのようなもの。ルールとかさっぱり知らずともカバティと言う続けるというのは知っていたり。何で見たんだろう・・なんかのCMだっけ?まあカバティと言い続けるのは敵の陣地内にいるときだけみたいですが。
主人公は日印ハーフの少年・北斗クシャトリア。素で武士口調なほど日本古来の文化に憧れ日本の高校に転入した彼だが、現代の雰囲気に期待を外され失望し暴走する。それを諌められた後彼はカバディ部のマネージャーにスカウトされるという流れ。
カバディ部はそのマネージャーが立ち上げたのですがカバディにこだわるというより何か大きなことをしたいという望みからとか主人公をノセるため7人目の侍といっちゃうとことかこの人もベクトルが斜め上っぽい。
猪突猛進な主人公をはじめとし斜め上だったり突き抜けてたりといったメンバーたちによるスポーツというよりバトルに近い描写が特徴か。
ぶっちゃけ理屈ぬきの勢いで見せるタイプのタイトル。本来のルールなどが割と適当な競技らしいカバディを題材に持ってきたのはうまいと言うべきなのか。
ゆえに画面の迫力とキャラのテンションが半端ないです。島本氏を師と仰いでいる著者のようでものすごく納得。個人的には島本作品より好みのシャープさを感じる。
小野寺浩二
MFコミックスフラッパーシリーズ全3巻 / メディアファクトリー
ジャンル:青年・スポーツ / 好み度:★★★☆☆