学徒のベクトル もりしげ

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ケータイ小説が大好きな男子がひょんなことから個性的な女子生徒たちが運営するフィロソフィア部に入部することに。哲学系統な学園ラブコメディ。
主人公の男子はケータイ小説が好きで、文学部に入る予定が、フィロソフィア部に入ることになる、というはじまり。フィロソフィア=哲学、というわけで、議論というほどでないにしろ、論理的かつ哲学的に対話をし、出された問題とか疑問とかにそれなりの決着をつける展開。
いろんな意味で世間ずれしていない凛々しさと天然さを持つ部長の女子は、固定観念を持たず客観的な視点で語り、自分に対する批判にも変わらぬ持論というか自我を持つキャラ。ほか2人も別ベクトルで個性的で、そんな彼女たちに徐々に溶け込んでいく主人公。
主人公が確固たる自我を持ちつつも柔軟な感性というか気質というあたりは既作品と共通かな。こういう構成の話は個人的に大好物。部長のキャラがツボでした。1巻で終わったのはちょっと残念だけど、十分楽しめました。
ただ、これを哲学漫画というには浅い気がします。とっかかりみたいなかんじかと。

もりしげ
ヤングチャンピオン烈コミックス全1巻 / 秋田書店
ジャンル:青年・学園 / 好み度:★★★★☆