Naviko ancou

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青年は多額のツケの肩代わりをした女性の仕事の手伝いをすることになる。それはぬいぐるみとともに建築物を撮影するというものだった。
主人公は仕事のないWEBデザイナーの青年。夜の街で出会った見知らぬ男に酒を飲もうと連れられ気がつけば公園で寝ていた。そして謎の少女が現れ、青年が豪遊した多額のツケを肩代わりしたという。仕事の無い主人公は当然自力でそのツケは支払えない。少女は借金の肩代わりの代価として自分がこれから起こすビジネスの手伝いを迫る。
主人公は拒否するも借金のことや少女が青年の携帯や身分証を所持していることからしぶしぶ少女についていくことに。そして主人公と同じような青年と合流し本格的に仕事が始まるという展開。
素性のわからない金周りのよい少女の謎、借金を返す目処がない人間を借金の肩代わりによりスタッフに使う手際のよさ、少女が金に困った人間を探すのが早いのかそもそも少女が仕組んだのかというミステリ要素ではじまるのものの、主題であるだろう少女のビジネス自体はアングラの匂いのしない癒し郷愁系ビジネス。
内容は、依頼人の指定した場所の街や建物をぬいぐるみや人形とともに撮影し依頼人に渡すというもの。建物や風景と人形やぬいぐるみを1つの画に収めるというのは実際わりと見かける撮影手法ですが、商売として依頼を受けて撮影するというのは面白い。依頼人にとっての思い出を変わりに写し取るということか。
建物探訪の要素と人間模様の要素が緩やかに展開。漫画的表現というか実際はしゃべらないぬいぐるみの吹き出し外のネームも存外楽しい。

ancou
バンチコミックス全2巻 / 新潮社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★☆

TV情報番組の1コーナーのトロといっしょとか思い出すね。